2000年4月15日(土)、大血川新洞の探検を行いました。 参加者は、大喜多、小山、内山、小野、藤井の5名。 主目的は、最奥部のホールにある、登攀途中の滝を登りきること。昨年秋に行った際には工事中だった作業道(林道とまでいかないが、 沢に沿って取りつけてあり、4駆であれば登れる坂と幅)が、 かなり上流まで延びており、作業道20分、山道20分で かなり楽に到着できるようになりました。 この作業道は工事中で、一般車はまだ入れません。
洞内は、高さが低く、水流がある個所のほふくが多いため、 かなり厳重に水対策をしたものの、すぐ水の浸入にあいます。 最奥部付近は、非常に多くのつらら石の直下を、 折らないように注意をしながら進みます。 上級というよりは、濡れても進める根性のいる感じでしょうか。 ロープ類をもってのほふくは、非常に困難です。
最奥部ホールに到着し、昨年、登りかけの残置ボルト3本を増し締めし、 交代でホール滝の人工登攀を続けました。 滝の流出口まであと一歩が難しく、岩がぼろぼろで、落石多数・ボルトが打てなく、 最終段は天井に向けてボルトを数本設置し、あぶみを取りつけ、登攀に成功しました。 結果的に計10本使用しています。 滝の流出口を覗いたところ、残念ながら人間大の落石が邪魔をしていて、 それ以上先へは進めませんでした。 ここは、左右2つのルートがあり、水が出ている左は奥に続いているも、崩落が多く 進めません。 右はこの落石を割れば進めそうです。 右穴はホールに沿って続いているので、奥への見込は不明です。 記念にNTCのプレートを滝の上に設置してきました。 所要時間は3時間以上かかりました。
なお、今回設置のボルトは、前進用で、登りながら非常に不安定な姿勢で打ってあるので、 強度が不足気味が多く、先をディギングするため、 高強度のボルトへの打ち替えは、次回課題です。
(藤井記)