大血川新洞体験ケイビング


2001/7/21に体験ケイビングを行いました。 目的地は、大血川新洞+付近でシャワークライミング 参加者は、藤井、冨永、大喜多、小山、菅谷、新井(PCC)、体験参加者3名の計9名 (内女性2名)。

9:30に快晴の中、荒川村道の駅に集合後、再び車で移動。 当日は亀戸ケイビングクラブが近くで活動中とのことで、作業道を登りながら沢を覗 いたが、発見できなかった。 洞口前の作業道に車を止めて着替え、体験者用の黄色工事メットに、ガムテープで ヘッドライトを留め、徒歩2分で大血川新洞へ到着する。 洞口に着くと、中からは涼しい風が吹いてくるのがわかる。

洞口で、お決りの「使用前」写真を撮影後、入洞開始。 10Mほどを匍匐前進し、洞内の本水流上の広いところで、とりあえず全員集合する。 今日は、水が少ない方だ。 ここで。2班に別れ、水流を登る班と、最奥部へ進む班に別れる。 藤井班は、最奥部へ進むべく、まず第一関門の左90度屈曲のポアパを進む。 この丁度屈曲部の真ん中に穴が開いていて、非常に進みずらい。 無事通過後、第二の水流を水上匍匐で通過する。何とか濡れない様に頑張るが、足元 とおなかは濡れてしまうようだ。 その後、土の上をしばらく進むと、みごとな鍾乳石(つらら)が見える。長くは無い が、真白で非常に沢山ある。写真を撮り、通過するのに細心の注意を払って抜ける と、最奥部の滝のホールに出た。

       

この滝のホールは以前NTCで登攀するために設置したハンガーを残置したままだった ので、景観と危険防止のために幾つかを回収した。 滝のホールの奥や周辺を探索後、もう1班と別れたところまで戻ると、丁度もう1班 も戻りつつあるところだった。 最奥部班の濡れたつなぎを見て、もう1班の中には多少不安に思った人もいたようだ が、全員集合後、班の進むルートを交代して、次は水流沿いに進んだ。 以外と長い距離を、足を濡らして、かがみながら水流を登っていき、最後のガレ場の ホールで引き返す。 別れた場所で、もう1班を待っていると、綿つなぎだけだったせいか、水がそんなに 冷たく無いのに、寒くて震えがきてしまう。 そして、洞口へ戻り、昼食。 所要時間は2時間弱だった。

今回は、濡れついでということで、大血川新洞前の沢(向い谷)で、シャワークライミ ングも行った。 まず、大血川新洞直前の4mの小滝を練習がてら挑戦。 滝の上からロープ確保し、一人づつ登るが、途中で止ってしまうと、もろに滝の洗礼 を受ける。 特につなぎの上半身を脱いで、腰で縛っていた人は、まともに水流を受け、大変で あった。 そして、なめを100mも進むと大きな滝にぶつかる。滝壷は腰程度の深さで、垂直 工程差10m以上。角度の急な流れを含めると、45mのロープいっぱいであった。 一瞬、ここを登るのは無理かなと思ったが、勇敢にも大喜多氏が挑戦。 この滝は巻き道で滝上に登れるので、上からロープ確保して登りはじめると、あっと いう間にクリアする。     

これはできるとのことで、体験者も含め、次々挑戦。 滝の真只中に入り込んでしまうと、やはりしがみ付いているのは無理だが、ルートを うまく選択すれば、全くの初心者でも成功できた。 全員登り切るかと思ったころ、夕立ちに会い、どうせ濡れているからいいと思った が、あまりにもひどいので一次中断して、付近の岩屋へ避難する。 残念ながら、ここで時間切れで、帰りはほぼ全員、滝を懸垂降下して、車まで帰着し た。 やはり、下りの方が楽。

       

その後、荒川村道の駅の奥にある温泉で、泥を流し、解散となった。

今回の体験ケイビングは初めての大血川新洞だったが、濡れるのと狭いので、評判が 悪かったら今回限りとうわさされていたが、案外まずまずの成果だったと感じる。

(藤井 記)



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