5タラントニュース 2009年10月号(No37)




新たな気付き   小堀俊二

 施設勤務を始めたばかりの頃のことです。出張で横浜のショッピング街を歩きながら、「利用者とここを歩くのは完全に不可能だ」と思いました。障害が行動範囲を制限してはならないのに、障害の特性と環境の途方も無い折り合いの悪さ。この矛盾に悶々としていました。
 それから十数年、私自身が市街地を歩くことがなくなりました。ずっと利用者と一緒にいたからです。そして今思います。あのショッピング街に行くことに何の意味があるのだ。
 きらびやかなショーウインド、次々と目移りする商品、汚れた空気、限りなく続く人ごみ、人の欲望、欲望、欲望。
 障害者であろうとなかろうと、そこにいて幸福な空間は同じです。彼ら彼女らと学ぶことは、このあり方を探すことなのではないかと思います。


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