5タラントニュース 2014年11月号(No98)




白い巨塔を読んで   小堀俊二

 テレビドラマ白い巨塔への熱が高じて、原作の小説を読みました。
 テレビドラマ版は、どちらかというと医師同士の友情や、死を前にしての道を間違えたことへの後悔など、美談として描かれていますが、原作はもっと現実的で厳しい雰囲気に仕上がっています。
 中心に流れるのは、人間のおごり高ぶりへの警鐘です。主人公の医師は自分の判断を過信し医療ミスを犯し、部下への非人間的な関わりから背信を招きます。これらを集約して、「人は誤るべきところではなく、誤るはずもないところで誤る」と語られています。
 大学病院のはらむ矛盾と法内福祉施設の煩わしさは似ている部分もありますが、そこから抜け出して個人事業をしている私は、なお更のこと自らを厳しく戒め、初めに抱いた理想を求めて続ける使命があるのだと、新たに思い直しました。


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