5タラントニュース 2016年5月号(No116)




どうしてこうも比べたがる?   小堀俊二

 先日、珍しく早く目が覚めたので散歩に行きました。沢山の人が既に歩いていて驚きましたが、私は自分の気持ちに更に驚きました。
 調子の悪い膝をかばいながらゆっくり歩いていた私は、早足の通勤の人たちに、取り残されるような、敗北者のような、何とも言いようのない惨めな気持ちになりました。夜の散歩で通勤電車の走る線路沿いでも感じました。自分はゆっくりなのに、他の人はすごいスピードで走っていきます。みんな背広を着ているのに自分はジャンパーです。
 障害があろうと無かろうと人の価値は同じだし、神様から与えられた仕事をそれぞれが堂々と行えば良い、等と立派なことを言いながら、自分はいわゆる普通の社会人ではないことにコンプレックスを持っているのです。何という偽善、上っ面、腰抜けっぷりでしょう。そのくせ会社勤めなどできない事は分かっているし、やる気も無いのだから、これはもうただのわがままな、誰も近寄りたくない迷惑なオジサンです。
 自分の存在がやけに否定的に感じるのは鬱病の兆候だそうですが、ともかく自分の原罪とも言える意識に気付けたことは大切にしたいと思います。そして他者と違うことこそがidentityであった頃の元気を取り戻せたら良いなと思います。


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