5タラントの会 2016年度事業報告

2017年3月作成  作成者 小堀俊二

*はじめに

 今年度も、これまで同様に家庭生活を中心とした小規模の活動を続けました。2016年10月にこの活動は11年目を迎え、これまでの福祉活動としてのまとめは前年度の事業報告に書きました。そこで今回は、私自身の経験に焦点を当てた所感を述べてみたいと思います。

*この事業を成立させた考え方 その1 既にある物や経験を活用する

 施設勤務は勿論、それ以前の音楽演奏の経験が私達のグループワークの大きな土台です。また、私の実家や近隣の公園などを活動場所にしましたが、それにより圧倒的な低コストと建物にこもらないが故のユニークな経験を得ることが出来ました。
 特別なものを用意するのではなく、既にあるものだけを使うので精神的にも経済的にも無理なく活動できました。

*考え方 その2 無理な理想を追わない

 与えられた条件の中で活動しなければならないし、特に人力は私一人に限られますので、必然的に無駄な活動はそぎ落とすことになります。実は私は現状とは違う理想像を持っているのですが、それが不可能である以上、活動の意義に反しない限り潔く諦めることも大切だと思っています。

*考え方 その3 揺るぎない土台

 営利目的ではなく、役場の福祉に当てはまらない人への支援というはっきりしたコンセプトがあったので、その一点に絞って活動できました。だから利用者の福祉に寄与していないと判断したなら、退会を促すことも無理なく出来ました。小さな活動であることも手伝い、片や経営、片や福祉というような矛盾を抱えなくて済みました。

*まとめ

 これまでの10年間、自分なりの福祉観を具現化し活動してきました。私のような何の取り柄もないただの音楽好きが、利用者の方々に受け入れてもらい、多くの方々から支援を受けて、目的意識を持って働くことができるのは、幸せなことだと思います。
 一つの道を志しながらも行き詰まり、自信を持てずに日々悶々としている人はいないでしょうか。かつての私はその一人でした。
 どんな人でも、しっかりした信念を元に、それまでの経験や既に持っているものを活かして、その人なりの福祉活動が出来ると思います。仮に経済効果を持たなくても事情が許すならそれも構わないし、次のステップへ繋がると思います。何より、誰かと比べたりせず、自信を持った自己表現となる活動が可能なのです。
 あなたの周りに助けを求めている人はいませんか?

 私たちは今後も家庭を中心にした小規模の活動を継続しようと思います。なお、年度毎の事業報告は、今回で終わります。

*謝辞

 以下の方々に感謝いたします。
・寄付を戴いた方々 ・ボランティアの方々 ・私達の活動の為にお祈りをしてくれた方々

5タラントの会