社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園2005年度事業報告書(インターネット版)

はじめに
 2005年度は、従来同様、職員の学びと利用者支援の充実を目指してきたが、それに加え経済的経営困難による職員体制の再構築とそれに伴う利用者の退園があり、極小規模の運営となった。
 本報告書に2005年度における特記事項および添付する職員会議議事録(*)に補足が必要な部分を記す。

(1)重点実施事項
 (a)職員研修と利用者支援への反映
 利用者支援に従事する者としての葛藤、自らの弱さと如何に向き合うかについて、旧約聖書「ヨブ記」から学んだ。その総括を法人機関誌「歩みの跡」に掲載した。
 (b)施設評価、個人情報管理、リスクマネジメントなどの体制の振り返り
 目標として掲げた内、個人情報管理と衛生管理については、それぞれの内規を作成しその向上に勤めた。独自の施設評価基準については、方向性を模索する段階であり断片的なものに留まったため、これを次年度に引き継ぐこととした。

(2)その他の特記すべき事項
 (a)職員体制の再構築
 利用者数の大幅な不足による経営困難により、調理員2名を解雇し非常勤職員を雇用した。また、予想される整理解雇に備え指導員1名が退職した。現在は常勤3名、非常勤1名の職員体制となった。
 (b)利用者数の減少
 上記職員体制の縮小に伴い利用者5名に退園を依頼した。利用者の希望に反する退園は、施設利用契約の破棄でもあり本来許されるべきものではないが、多くの利用者が通所先を求めて路頭に迷う事態を避けるための方策であることを説明し、年度末までに5名が退園した。
 その反面、極少人数となったことにより極めて上質な授業が可能であり、将来あるいは本来のあるべき姿を示唆されたのも事実である。
 (c)里親活動の継続
 03年度から行ってきた里親活動は、市福祉部及び県福祉部からの悪質な妨害が続いたが、小堀学園長との養子縁組を経、現在もその支援は継続している。このことは、法内施設の限界性や矛盾を痛烈に指し示した。また、従来構築してきた苦情解決体制が、本件の隠蔽を防ぎ、公の場に問い、記録として公開しつづけるという予測しなかった機能を果たすこととなった。

おわりに
 人格の尊重という対人援助の本質を極限状況と言える中で実践し、その過程を通じて礎として据える、そのような一年だった。

(*)このインターネット版には職員会議議事録は掲載されていません。

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