ベースの弾き方

新しい歌を主に向かって歌い

喜びの声をあげて巧みに琴をかきならせ

(聖書)

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第40回 他の楽器を弾こう(06.3.19)

 ウクレレにくびったけ、のようなことを書いておきながら、今はバイオリンに転向しております。以前は全く弾けなかったのに、ある時、ふっと手にとりたくなりました。
 何故かというと、ウクレレのスケールとバイオリンのスケールはとても近くて、ウクレレで短いスケールの感覚がつかめたのだと思います。何が幸いするか分からないものですね。
 違う楽器にトライするときの、頭のチャンネルを切り替える感覚も楽しいです。皆さんも近くにある楽器を何でも良いので弾いてみることをお勧めします。


第39回 ウクレレのすすめ(06.1.22)

 ひょんなことからウクレレを毎日弾いています。面白半分で始めたけど、すっかりハマっています。
 弾いてみると分かるんだけど、ウクレレの2.3弦の音色は、エレキベースの高音域とかなり似ていて、6弦ベースのハイポジションでソロを弾くような感じで、しかも響きはアコースティックだからしびれます。
 難しいのは調弦の間隔が違うことだけど、これも頭の訓練だと思うと結構楽しく練習できます。不思議なのは、指で弾くよりピックで弾いた方が柔らかい響きがすることです。
 そして今夜もメセニーになりきった僕は、恍惚となりながらその優しさに溢れた一音一音と戯れるのです。


第38回 2フィンガーピッキング(04.5.4)

 最近、親指と人さし指で弾く練習をしていて気付いたことがあります。親指を中心的に、人さし指を補助的に使っているのですが、この方法はリズム感がとても自然に感じるのです。腕ごとリズムをとれるというのか、とにかく良い感じです。
 今まで2フィンガーピッキングはそのどちらかに比重を置くのではなく均等を"目的もなく"目指していました。でも僅かに気付くときもあったのです。だって、人さし指だけで弾いているときと、中指と交互に弾いているときは、音色はともかく弾いている時のリズム感が全く違うからです。
 ってことは、人さし指が中心的な存在で大きな音符を弾き、中指は補助的で細かい裏の音を弾く方が自然なのでは?と最近思い始めています。ただ、交互に弾くオルタネートピッキングの少なくとも練習に意味がないわけではありません。音楽を弾く時に、オルタネートが絶対ではないということに気付いたのです。


第37回 とっておきの練習方法(03.8.9)

 音楽の練習の方法は、リズムトレーニング、スケール練習、読譜、アンサンブルと色々な方法がありますが、今回、最高に効果的な方法を紹介しましょう。それはずばり物まねです。
 何の物まねをするかって?、全ての音です。音楽の演奏は勿論、歌、喋り声、周囲の生活音、等です。やってみれば分かりますが、先ず良く聴けていないと真似ができないので、耳の訓練にもなります。
 僕はチェロの真似をエレキベースで随分やりました。バッハの無伴奏チェロを生徒さんに聴かせたら「チェンバロみたい」と言われてずっこけたりして・・・。
 音楽以外で簡単なのは、すれ違う救急車のサイレンと踏み切りの音かな。面白いよ。


第36回 どうしたらのれるのか(03.6.17)

 この永遠のテーマは現役時代からのそれはそれは重たいテーマでした。施設職員になり忘れかけていましたが、最近カホンを叩いていて「ベースを弾いている時とのあまりの感触の違い」が考えはじめるきっかけでした。
 どうやったら打楽器を演奏しているようにベースを弾けるのか。スラップか、ピックで空ピックがんがんで弾くのか・・・。
 色々な方法で人それぞれに取り組んでいると思うのですが、今日、ある事に気付きました。それは僕は「一拍目の音が弱い」のです。一拍目をバスドラムのつもりで意識して弾くと、どうしたことでしょう、全体がとてもリズミックになりました。強弱がはっきりするからフレーズがカラフルな印象になるのです。
 僕は案外、とても単純なことを見落としていたのかも知れません。25年も弾いてるのに。今回は僕の独り言でした。


第35回 立つか座るか(03.5.3)

 最近実家から現役時代に使っていたフレットレスベースを持ってきました。少し調整しなおしたら直ぐに鳴るようになって安心すると同時に、ショックだったのはストラップが凄く短く感じることです。もちろんストラップが短くなったのではなく、僕が太ったのが原因です。とほほ。
 それで思い出したのですが、以前多くの生徒さんから「座った時と立った時の楽器の位置が変わる、座るべきか立つべきか」という質問を受けました。
 この答えは簡単で、立った時と座った時に変化が生じないようにストラップの長さを調整しておくのです。座っていても足にどっしりと楽器を乗せず、肩と重みを分散する程度にしておきます。こうすると、楽器が足を圧迫することもないからあぐらをかいて練習しても足が痺れなくてよいですよ。(^_^)
 ついでに右肘のあたりで楽器の角度を調整するようにすると、左手は凄く楽になりますよ。お試し下さい。良い連休を!


第34回 独学で始められるか(03.4.20)

 イースターおめでとうございます。イースターは、イエス・キリストが十字架の死から復活したことをお祝いする日です。
 先生にならうべきか独学でやるか、多くの人が迷っていると思います。レッスンはお金も時間もかかるから、ベースを買うよりも少し高いハードルですね。僕は殆ど独学でポイントを先生にならったという感じでしょうか。
 以前の僕なら、迷わず先生を探すべきだと助言していましたが、今は少し迷います。楽器は習うものというステレオタイプ的な考えに抵抗があること、個人の音楽的資質はばらばらで基準もないこと、それに音楽の感動と上手下手は直結しないこと、等により、「独学でも可」に偏っています。また、現在はインターネットにより情報が豊富であることも大きな要素です。とにかく始めることが大切だと思います。明日は明日の風が吹きます。
 日々、イエス・キリストから赦されていることを忘れず、フレッシュな演奏を心掛けたいと思います。


第33回 左手で押さえる力(03.4.4)

 前回の話題にもなったフレットレスベース。実は最近、また弾き始めました。それで気付いた事を書きます。
 コントラバスを演奏するときに左手を極力弱く押さえるようにしているのですが、それをフレットレスベースで応用したところ、「あれ〜全然音違う」。ギュッと押さえ付けた時は音程が上がるだけでなく音色というか音の質というのか、立体感のようなものが低くなることに気付きました。
 みなさんもアンプを使わず、エレキベースの裸の音を聴いてみて下さい。そして左手の押さえ方による音の変化、音の立体感、押さえるポイントからヘッド側の鳴り方を聴いてみて下さい。押さえている指自体の振動にも意識を向けてみましょう。
 今日もこうして音楽をできる事を幸せに思います。早く戦争が終わりますように。


第32回 ちょっと変わったエレキベース(02.12.30)

 エレキベースは僕の知る限りではフェンダーベースとも呼ばれ、エレキギターから進化した楽器です。ロックをやるのにウッドベースでは音量が足りないし、弾くのも大変だからです。従ってエレキギターを一回り大きくしたものが標準的なモデルですが、少し違う方向に進化した楽器もあります。それを2つ紹介します。
 1つ目はフレットレスベースと呼ばれ、指板の金属の棒が無い楽器です。必然的に音程はとても難しくなりますが、それと引き換えに天にも昇るような美しい音色が得られます。
 もう一つはサイレントベースと一般的に(ひょっとしたら商品名です)呼ばれ、コントラバスを骨だけにして、運搬やハウリングについて有利にした楽器です。僕はこれをエレキベースのスケールに改造し、ドイツ式の弓をフランス式で持つ、という変わった方法で取り組んでいました。電気で弓を鳴らすのはとても難しい分野なのですが、それだけにとても取り組み甲斐のある楽器でした。
 僕は今は殆どコントラバスとフレット付きのエレキベースしか弾きませんが、今回お話した2つ、あるいはドラムスを演奏したことが、僕の音楽に大きな影響を与えていることは確実です。
 02年ももう終わりですね。来年は平和が来ますように。皆さん、良い歳をお迎え下さい。


第31回 ミュージシャンは施設に勤められるか(02.11.9)

 すっかり寒くなってきましたね。練習の前にはゆっくりとウォーミングアップをして下さいね。さて、頂いた音楽に関する質問を元に書いてきましたこのコーナーもそろそろ区切りの時が来ようとしています。今回は隠れたベストセラー的な質問です。
 僕が福祉施設に勤めている元ミュージシャンであるため、施設での就労や、施設で音楽のキャリアが活きないか、という質問もかなり受けてきました。実際に音楽をやられている方の面接をしたこともあります。
 音楽の経験が福祉施設で通用するかは、その職場の運営理念と音楽での経験との兼ね合いによりますが、一般的には強い力になると思います。何故ならば、知識的なものはいつからでも習得することが可能で、むしろ日々の生活や支援をマンネリ化させないための創造力は、音楽活動と酷似しているからです。勿論、音楽が利用者さんの心を勇気づけ慰めることもあるでしょう。
 ただし、音楽をやられていた方にとって、社会福祉の専門的知識は殆ど未知の分野で、心理、社会、障害、哲学、宗教、等々、本当に多岐に渡り、それを実践に役立つレベルまで習得するのは、かなりの根気が要ります。その覚悟があるならば、施設の門を叩くのは、決して無駄にはなりません。僕の個人的な経験からいうならば、音楽の世界に比べて、100倍甘い世界です。勉強も、音楽の練習に比べたらかなり楽ですよ。
 質問の大枠は、ここまでで書き終わったと思います。この後は、何かネタを思い付いたら少しづつ書き足して行こうと思います。


第30回 音楽療法とは(02.10.26)

 音楽療法奮闘記という音楽療法とは殆ど関係ないページを書いていたこともあり、表記の質問も多く頂きました。専門的なことは詳しいページに譲るとして、僕なりの音楽のもう一つの可能性についてお話しします。
 音楽療法というのは、治療目的としてのリハビリテーションの意義が一般的には重視されますが、僕が大切に思うのは少し違う角度からの考えです。音楽の持つ特性、つまり交流的だったり、認知能力を超えて感情レベルに訴える、等は、何も特別な治療場面に限らず、生活全般において大切にされるべきことだと思います。つまり、相手の声を良く聴き、感情をお互いに響かせ合うならば、その人たちの生活はまるで音楽のように美しいと思うのです。
 音楽を使って何かをやるのではなく、何をやる時にも音楽的にいく。これが僕なりの音楽療法です。


第29回 バンド活動の悩み その2(02.9.22)

 バンドの人間関係が難しい。この質問も多く頂きました。バンドに限りませんが、集団で何かをやろうとすると、楽しい事もあれば多少ストレスに感じることもあって当たり前かも知れません。
 このことに関して僕の体験からお勧めするのは「一度はリーダーをやってみよう」ということです。音楽の問題は勿論のこと、音楽以外の部分、例えばスケジュールの調整、お店との交渉、もめ事の仲裁、ギャラの分配、等々を経験すると、グループ活動が違って感じられます。
 そして、どうしても自分には出来ないこと、人に頼まざるを得ない部分があること、つまり個人の限界性に気付くと、また見方が変わってくるのです。
 えっ?既にリーダーをやっている。そしたらね、ライブの対バンのリーダーと愚痴をこぼしあえば良いです。これも結構大切ですよ。お店のマスターが聴いてくれると良いね。


第28回 バンド活動の悩み(02.7.29)

 バンドをやっていて、曲が難し過ぎて弾くのが苦痛。こんな時、どう考えれば良いのでしょうか。う〜ん、気持ち分かるなあ。僕なんか背伸びして上手な人とばっかり演奏してたから、音楽じゃなくて「音が苦」になってました。
 僕が大切にしていたことは、「決して諦めない」ことと、「練習方法を工夫する」こと、最後に「迷惑かけない程度には最低限弾けるようにしておく」ことです。つまりね、自分の技量のどこに問題があるのかを冷静に見つめて、そして音楽として成立する最低限度までとにかく練習しとくのです。お客さんにバレなければOKなのです。そして余裕が少しでも出来たらバリエーションを増やして行く。
 出来たら楽しみながら演奏するのが良いに決まってるけど、多少の辛さは仕方ないものだと思うんだよね。ポイントは簡単で確実なフレーズや方法を見つける事。誤魔化そうとして適当にやると、お客にバレるよ。健闘を祈ります。


第27回 演奏の方法 その14(02.4.6)

 今回で和音やスケールの話をまとめたいと思います。
 ここまでで、「コードネームの読み方(つまりどんな和音が並んでいるのか」そして「スケールの覚え方」前回は「スケールを3度毎に弾く事」を学んできました。今回は前回の練習を4声の和音として名前を付けてみましょう。キーがCMajorならば、最初がCM7 次がDm7 そして、Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5 と続きます。これらの和音の事を「ダイアトニックコード」と呼びます。今弾いている曲が、何のキーで何番目のコードで、どのスケールが当てはまるのか。それを意識することが大切です。ここではそのルールを説明しませんが、前回の練習はとてもヒントになると思いますよ。
 さて、演奏の方法の項はこの辺で閉じるとして、次回からは意外にも多かったバンド活動にまつわる音楽以外の質問を取り上げます。


第26回 演奏の方法 その13(02.3.23)

 スケールの2回目。今回は、ドレミファソラシドの展開形を弾こうという話しです。
 ドレミファソラシ(メジャースケール)、レミファソラシド(ドリアンスケール)、ミファソラシドレ(フリジアンスケール)という感じで、一巡するまで全種類を覚えて下さい。そしてその次に、それらを3度毎の形(分散和音になります)で弾きます。メジャースケールならドミソシレファラ、ドリアンならレファラドミソシです。これらの練習により、和音とスケールの関係が体感できる筈です。
 ちょっとややこしいけど、まあ頭の体操だと思って取り組んでみて下さい。絶対に損はしませんよ。


第25回 演奏の方法 その12(02.3.6)

 さて、前回のコードの見方に続き、今回はスケールのお勉強です。と言っても、ここでは楽チンに覚えるためのコツを説明します。
 先ず、ドレミファソラシドと、ラシドレミファソラを弾けるようにして下さい。前者をメジャースケール、後者をナチュラルマイナースケールと呼びます。ここまで来たら勝ったも同前です。
 さて、例えば、セブンスコード一発なんかの時にぴったり合う、ミクソリディアンというスケールは、メジャースケールを5番目の音から始めたものです。それを、メジャースケールと比較して、7番目の音を半音下げると覚えるのです。つまり、ミクソリディアンスケールは、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シのフラット、となります。もう一つ、マイナーセブンコードにあうドリアンスケールは、ナチュラルマイナーの6番目の音を半音上げたものです。つまり、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファのシャープ、ソ、となります。こんな要領で、基本となるスケールと比べて、どこが変化するのかを覚えれば、スケールなんか全然恐くないですよ。
 え?難しい?。ごめん、スケール覚えるのにこれ以上は簡単にはなりません。気合い入れて覚えてチョ。最後に例題を一つ。友達に、Am7 / D7 とくり返し弾いてもらい、あなたはAドリアンスケールでソロを取って下さい。健闘を祈る。


第24回 演奏の方法 その11(02.2.17)

 バンドをやる時に最低限必要な知識として、コードネームの意味を説明しておきます。これも質問沢山ありました。決して難しくありませんよ。幾つかのルールを説明しますので、丸暗記してくださいね。以下、4つの音で作られるドミソシという和音を基準に説明します。
 コードネームは4ケ所に分けて読みます。大きなアルファベットがルート(根音)、その右下隣が3度、そのまた右隣が7度の種類、ルートの右上隣は5度あるいはテンションです。ルートは文字どおりその音がルート(ド)です。3度は何も書いていなければ普通のミ、小文字のmがあれば半音下がったミです。7度は何も書いていなければ何も入りません。ただの7が書いてあれば半音下がったシ、隣に大文字のMが書いてあれば普通のシです。その上の部分の5度あるいはテンションの箇所は、何も書いていなければ普通のソ、シャープやフラット、あるいはプラスやマイナスが書いてあったら半音上げたり下げたりします。テンションはここでは省きます。下の例では、根音はC、3度は半音下がっている、7度も半音下がっている、5度も半音下がっている、という和音を示しています。

 手元にあるコード譜を片っ端からベースで構成音を弾いて見ましょう。また、もしも可能なら同時に弾く、つまり和音弾きに挑戦してみましょう。世界が広がりますよ。次回はスケールを説明しましょう。これも簡単ですよ。


第23回 演奏の方法 その10(02.2.10)

 さーて皆さん。いよいよベースソロの話しに行きましょう。ソロが回ってくるのが恐いなんて言う人はいませんか。
 僕がお勧めする方法は、1コード、2コード、あるいは特定のコード進行毎に、対応するフレーズをひたすら沢山覚えることです。音楽的にどうこうというよりも、先ずコード進行に対応したフレーズを確実に弾けるようにするのです。雰囲気で誤魔化す事は遠回りになるだけですよ、そこの君!
 短いフレーズからで良いので確実に弾けるように練習し、ストックを増やして下さい。簡単なフレーズを確実に並べたベースソロは、共演者やお客さんにも分りやすいし、結構良い感じです。全然難しくないですよ。


第22回 演奏の方法 その9(02.1.25)

 僕は機械が大好きでバンドをやり始めたら当然のごとくエフェクターマニアになりました。ほんとはまりました。でも現役時代の終わりの頃はボリュームペダルを除いて殆ど使わなくなりました。
 何故かというと、殆どのエフェクターはダイナミックレンジ(音の強弱の幅)が狭くなる作用を伴うからです。それ自体が目的のコンプレッサーやリミッタ−は勿論、コーラス、リバーブ等も綺麗にはなりますが自分が表現したいダイナミクスの邪魔になるような感覚を覚え始めたのです。最終的には表現は手でするものだと結論付け、僕はエフェクターボードを持ち歩かなくなりました。
 さて、ここで何を話したいかというとエフェクターを使う事が悪いということでは決してありません。手で強弱や抑揚を付けて弾くことの面白さを知ったならば、エフェクターに助けてもらおうとする気持ちがなくなってしまう程だ、という僕の体験なのです。皆さんは両手だけでどれだけ表現できますか。


第21回 演奏の方法 その8(02.1.9)

 皆さんは、どんな風にリズムをとっていますか。例えば、付点4分音符と8分音符が並んでいたら、それらの音の長さをどのように計りますか。
 リズムの取り方やノリ方には、理屈っぽい方法から感覚的な方法まで人それぞれのやり方があると思いますが、今回は、サブディビジョンという方法を説明します。それは一定のパルス(例えばメトロノームみたいな音)を頭の中で思い浮かべて弾く方法です。そして、1種類ではなく、全音符、2分音符、4分、8、16とか、逆に4小節に1個のパルスとか、同時にいくつかのパルスを頭で鳴らしながら演奏するのです。これは慣れないと非常に集中力を必要としますが、練習する価値があると太鼓判を押します。
 話題は少し逸れますが、ドラムスの演奏はサブディビジョンの方法そのものです。大きなパルスをバスドラム、細かいパルスをハイハットが演奏します。それを理解すると、リズムがとても立体的に感じられるようになってくるはずです。勿論、ドラムスそのものを練習をする事もとても役に立ちますよ。


第20回 演奏の方法 その7(02.1.1)

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。さて、今回はお約束していた僕からのお年玉、とっておきの音の作り方です。
 エレキベースはウッドベースに比べてとてもクリアで音も伸びる反面、細くてアタックが欠ける感じもします。多少音のヌケを犠牲にしてももっと太い感じが欲しいと思ったら・・。弦のブリッジ寄りの端にハンカチを折って挿み、後は普通に弾いてみましょう。ハンカチの場所がネックに近くなる程ミュートが強くなります。どの当たりが丁度良いかいろいろ試してみて下さい。弦同士を縫うように挟み込んでも良いですよ。僕はすぐに使えるようにミュート用の小さな布をヘッドに巻付けていました。親指の付け根の柔らかい部分でミュートして親指で弾くと表現も付けやすいし音も良いのですが、早いフレーズは指がつりそうになります。その点、今回紹介する方法はとても気軽に効果を得られますよ。
 今回御紹介した方法は、ラテンやスイングスタイルのジャズなどでウッドベースっぽいフィーリングが欲しい時に最高の効果を発揮します。しかし、今回一番伝えたいのは、音は電気的に加工(エフェクターやイコライザーなど)するよりも、機械的な操作をした方が圧倒的に効果的だということです。音を太くするためにイコライザーで低音をあげるのでは無く、布や手を使って機械的に倍音を減らす。こっちですよ、こっち。電気の処理は最終的な手段ととらえると良いです。
 今年も音楽を一緒に楽しみましょう。


第19回 演奏の方法 その6(01.12.28)

 演奏する時、音を出す瞬間にはとても神経を使うのに、音を止めることは無頓着になっていませんか。
 音を止めるには色々な方法があるのですが、一番確実なのは右手の指で軽く触れる方法です。軽く触れるのが大切で、必要のないノイズを出さないように気を付けて下さい。でも逆にそのノイズを活かしてリズム感を強めることもお勧めです。(ドラムのいない少人数の時などはかなり効果的です)
 一つ一つの音には出だしの点、伸ばしている時間、終わりの点があります。その一つ一つを大切にすることで、演奏は物凄くグレードアップしますよ。勢いだけの演奏もかっこ良いんだけどさ。次回はクリスマスプレゼントに続き、お年玉を用意しています。お楽しみに。


第18回 演奏の方法 その5(01.12.24)

 クリスマスおめでとうございます。どんなクリスマスをお過ごしですか?。どんな時にも神様が共に居られる事をお祈りしています。さて、今回は僕からのクリスマスプレゼントとして、とっておきの音色の作り方をお教えします。
 それは楽器本体のトーンコントロールの使い方です。但し電池を使わないタイプのベース(いわゆるパッシブタイプ)での話しなので御注意くださいね。ロングトーンを出しながらトーンのつまみを1ミリ単位で(表現可笑しいけどとにかく少しづつ)閉じていきましょう。徐々に高音がカットされ丸い音になってくるはずです。そして、あるポイントで「急激に変化する」ことに気づくはずです。そこがあなたの楽器の「一番美味しい」音のポイントです。その場所を見つけたら、つまみに目印を付けて置きましょう。
 ライブとか出ると、エンジニアから「ボリュームとトーンは全開で」と指示されることがあると思いますが、これは「不用意に動かすな」と解釈すれば良いです。ちょっと癖のあるどこかアコースティックな響きに気づいたら、きっと自分の楽器を見直してしまうはずですよ。是非お試し下さい。
 メリークリスマス!


第17回 演奏の方法 その4(01.12.20)

 音楽理論。この言葉を読んで一気に気持ちが暗くなった人いませんか。これについてもとても沢山質問をもらっていました。
 コードネームの読み方、あるいはスケールの使い方をここで説明することも可能なのですが、いくつかのアプローチの方法を説明します。ポピュラー音楽でエレキベースを弾くという範囲でいうならば、音楽理論は大体小学生で理解出来る程度のものです。気楽にいきましょう。
 第一ステップ。まず、コードネームもスケールも関係なく、ひたすらルート弾きで行く。実はこれはとても大切なステップです。僕はある時期、この方法にかなりこだわっていました。突き詰めていくと逆に凄く難しいですよ。
 第二ステップ。ちゃんと本を読んで、ギターやピアノで弾いて理解する。これは、違う楽器に触れるという意味からもとても大切なステップです。
 第三ステップ。ここからが最高に面白いのですが、エレキベースは和音楽器だと信じ込んで、ひたすら和音を弾く。大切なのは、どうやったらエレキベースで和音弾きが綺麗に鳴るか、をしっかり調べること(勿論自分の耳で)です。これに取り組むころには、音楽理論なんかへっちゃら!って感じになっていますよ。


第16回 演奏の方法 その3(01.12.16)

 どうしたらアンサンブルの中で埋もれず、なおかつベースらしい太い音が出るのでしょうか。
 皆さんは、音色をどんな感じで作っていますか?。ベースだけで弾いていると丁度良いけどアンサンブルにするとイマイチなんてことはありませんか。ベースの音を作る時は、「ベースの音色はバンド全体の低音の量を決める」事に注意して下さい。だから、参加するバンド毎、やる曲毎に音量や音色が変わるのが普通ですよ。
 これらをまず踏まえた上で、更にハイグレードなアドバイス。それは弦を上手にびびらすことです。使い方は均等にびびらす、またはアクセントに使う等ケースバイケースです。弦がフレットに当たる事で倍音が出てとても抜ける音になります。今持っているCDを聞き直してもらうと、きっとそんな音も入っていると思いますよ。


第15回 演奏の方法 その2(01.12.6)

 皆さんは、練習やステージで、どの場所に立ちますか?
 僕は現役の時に、ドラマーの左側(ステージから客席に向かって)の場所を出来るだけ使っていました。何故かというと、ハイハットの生の音が聴こえやすいからです。また、全てのメンバーの顔が隠れない場所で弾けば、演奏中のコミュニケーション(アイコンタクトとか)がスムーズに出来ます。
 こんなちょっとした気づかいで、かなり演奏しやすくなりますよ。お試し下さい。


第14回 演奏の方法 その1(01.11.24)

 今回からしばらく、演奏の方法について話します。これまでより更に音楽的な話題になると思います。御期待下さい。
 さて今回は、「どうしたらグルーブ(ノリ)が出るか」です。これはベーシストにとって永遠の課題であり、またいくつもの方法があると思います。例えば直立不動ではなく身体を揺らしながらテンポをとったり、あるいは音色に気を配るのも良いでしょう。今回はあまり知られていない(と思う)方法を紹介します。
 それはドラマーとユニゾンのフレーズを弾かないという方法です。ユニゾンの割合が増えると「カチッ」としたタイトな雰囲気にはなりますが反面退屈さが増します。例えばバスドラムが16分の裏を叩いているような時に、あえて表の4分音符をドーンと弾き、相互のずれを楽しむのは、とても緊張感を伴いますが抜群のグルーブを生みます。音が重なると退屈になるということを踏まえた上で、ばらつかせる時と意図的にユニゾンにする箇所を造ると、曲の中の盛り上がりがとても引き立ちます。
 また、弾くのに「一生懸命」にならなければならない程の難しいフレーズになっていたら、少し難度を下げると良いです。少し位フレーズを簡単に直したって誰も気付きません。それより余裕を持って弾いて身体が自然に動く余裕があることの方が大切です。


第13回 練習の仕方 その5(01.10.27)

 エレキベースを弾く、または音楽を演奏するということは、強い精神力を必要とします。特に練習では苦手な部分を扱うので尚更です。
 自分が今どれだけ緊張しているかを客観視できることは、とても大切です。ムキになって難しいフレーズを練習しても、身体が疲れるばかりか時には腱鞘炎等の問題も出てくるでしょう。自分の状態と相談しながら適度に休憩を取り、疲れを強く感じる前にその日の練習は終わらせるのが良いと思います。
 また、これらの前提として、目的をはっきりと定めた練習であることも大切です。無目的にただ何となく弾くのも悪くはないのですが、限られた時間を効率良く使うには、ある程度テーマを絞っておく方が良いでしょう。


第12回 練習の仕方 その4(01.10.11)

 エレキベースを練習するのに、多くの人は独学で取り組んでいると思います。みなさんは、どんな教則本を使っていますか。
 まあ、最初の数冊は、載っている写真の雰囲気とか、値段とかで選んで良いのですが、もう少し上達してきたら、違う楽器の教則本を読むことを、お勧めします。何故かというと、僕の偏見だとは思うのですが、ベースの教本は、「つまらない」傾向があります。これは楽器の歴史が浅い事と多分関係していると思います。もちろん面白い教本もあるにはあるのですが、海外のものだったりしてちょっととっつきにくいかもしれません。それより、ピアノ、ドラム、管楽器、コントラバス、チェロ、等々、手近にある本を手にとって見て下さい。そこにある違う視点からの方法は、正に宝の山と思える程です。
 そして、それらを実際にベースで取り組んだ時に、如何に今まで平坦(単調)に弾いていたかを思い知らされるはずです。


第11回 練習の仕方 その3(01.9.23)

 如何に効率良く練習するか。それも楽しく・・。これは永遠の課題です。そのヒントをいくつか書きましょう。
 一つ目は、鏡を見て練習すること。これは中々、ナルシストの貴方にはたまらない方法ですよ。それと、衣装と楽器の色のマッチングなんか、学園祭の前には必須ではないでしょうか、そこの貴女!
 もう一つは、テープレコーダを使う事。とにかく、上手いミュージシャンは必ず自分の演奏を録音していますよ。時として聴くのが辛いけど、これがバネになるんだよね。それとは逆に、格好わるいと思っていたのに結構良かったりして、音楽は不思議だなあと思う事もあるはずです。
 ともかく、音楽の練習は退屈で当たり前、それを続けるには、知恵を使わなくちゃね。良い連休になりますように。


第10回 練習の仕方 その2(01.9.12)

 前回にも少し触れましたが、練習にメトロノームを使うことはとても大切です。今回はそのコツを伝授します。
 と言っても、かなり簡単です。一つは裏打ちで使う方法。もう一つはテンポを倍、4倍とかにして鳴らす数を減らすこと、最後は前の2種類の混合。1小節の4拍目だけで鳴らすとかね。
 メトロノームの音をドラムセットのバスドラム、スネアドラム、または裏打ちのハイハットなど、色々なパートをイメージしながら使うと自然だと思います。リズムトレーニングに威力を発揮します。是非試してみてくださいね。



第9回 練習の仕方 その1(01.9.2)

 さあ、フォームの解説はこの位にして、練習を始めることにしましょう。あれ、何を練習するんだっけ。
 賛否両論だと思うのですが、僕自身は総ての練習はスケールに始まりスケールに終わると考えています。どんなに難しいフレーズでも、それをスケール練習に展開して練習することができます。即興演奏もです。
 まずは、メジャースケール(ドレミファソラシド)をゆっくり弾いてみましょう。もしもこれがとても難しかったら、まず、解放弦だけの練習から始めます。
 練習の仕方のポイントは、1ゆっくりやること、2メトロノームに合わせてやること、3バリエーションを自分で考えること、の3点です。特に3のバリエーションが自分で作れるかどうかは、楽器の上達に極めて重要な影響を与えます。例えば、ドレミファソラシドを弾いたら、そのバリエーションとしてレからはじめてみるとか、音を1つ飛ばしてドミファソって並べてみるとか、ね。
 まあ、音楽っていうのはとにもかくにも「創造」的な作業だから、練習段階だって同じですよ。でも安心して下さい。それには良いとか悪いとか、答えなんかないんですよ。思うがままに自由に練習しましょう。



第8回 奏法について その5(01.8.16)

 奏法についての項が、チョッパー、ピチカート、ピック弾き、と来て、そろそろ左手かなと思うでしょ?。でも、左手の使い方は質問がとても少なかったので飛ばして、左右のタイミングについてお話します。
 といっても、タイミングについての質問は殆どなくて、手が痛む、音が通らない、音色がイマイチなど、その結果としての状態については、多くの質問がありました。これらの全ての原因ではないにしても、左右の手のタイミングが大きく関係していることは確かです。
 右手で弾く寸前に左手で押さえる。ただこれだけのことは、速いテンポになればなる程、とても難しくなり、その反面、スピードで誤魔化した気にもなりやすいから、困っちゃうんですよね。  でも、練習方法はとても簡単。ひたすらゆっくり弾くのです。ちょっとでも左右が噛み合わないと思ったら、その日の練習は終わりか、テンポを落としてやり直し。でもね、一番大切なのは、無理矢理速く弾いて、おかしな癖をつけないことですよ。はっきり言って、ベースは速弾きなんか出来なくたって、十分にカッコ良いんだから。



第7回 奏法について その4(01.8.13)

 今回はピック奏法についてです。いただいた質問の多くは、速く弾けない、手が痛くなるのどちらかでした。この質問の影には音色の問題も隠れているのでしょう。なぜなら、手が痛くなる程強く弾きたくなるのは、アンサンブルの中で音の通りが悪いからに他ならないからです。
 大切なことは、ピックの角度が「ちょうど良く」(説明になっていませんね)なっているかです。ピックの縁で弦を擦る音を避けるために弦に平行にピックを当てる人がいますが、この方法だと、手首の負担はとても強くなります。多少ノイズを出すつもりでピックを弦に当てるときに、角度をつけて縁を滑らすと良いです。ソロだと違和感があっても、アンサンブルになるとこのノイズのせいで、とても音がクリアな印象になり、手首はとても楽になるはずですよ。
 エレキベースは多くの場合、アンサンブルした時の全体の低音のバランスを作るのが仕事です。そして、たっぷりした低音を提供しながらも、芯のあるクリアさも求められます。その為には、今回のような発想の転換も必要とされます。


第6回 奏法について その3(01.7.29)

 今回はピチカートについてです。どうしたらベースらしい柔らかく立体感のある音が出せるのでしょうか。
 問題は指が当たる場所、つまり弾く時の指の角度です。指先の狭い部分ではなくできるだけ広く指に触れさせ、弦をボディと垂直方向に振動させると、太い音になりますよ。そのためには、指先がエンドピンを指すような角度になるはずです。それとは逆に指先で弾くとシャープな感じになって部分的に使い分けると良い感じだと思います。それと、弦のどのあたりを弾くかでもかなり変わります。色々と試してみると良いと思います。
 楽器やアンプ、エフェクター等でも音は作れますが、やっぱり音を決めるのは手ですよ。手。間違いありません。


第5回 奏法について その2(01.3.25)

 今回はチョッパーついて説明します。はっきり言って、目茶苦茶質問が多かったです。それだけ、みんなやりたいんだよねー。カッコいいもんね。実は僕だってチョッパー小僧でした。
 さて、絶対に必要な条件は、親指から肘までの関節の力が抜けていることです。ぶらんぶらんの状態に限りなく近付けて、弦に親指の第一関節のあたりをぶつけます。そして、その後、ぶつかった反発を殺さないように指をはじき返します。というよりも、力が抜けていれば、そのままにしておけば親指は弦から勝手に離れます。
 多くの人が、力が入りすぎて弦を押さえ込んでしまい、音が出なくて悩んでいると思います。まずは、力を抜いて試してみてください。
 そして、またどうしても音が出にくい時は、右手を上から下に振る感じで、弦を上下に振動させるつもりで試してみて下さい。これなら、かなり確実に音が出るし、元々の奏法より音が太くて、僕は意図的に良くこの方法を使っていました。特に細い弦を弾くときには有効ですよ。
 これらの事をよくよく考えてみると、ものを振動させて音を出す、ということの原理が見えてきますね。力じゃなくて、スピードやタイミング(特に力を抜く)が大切なのだと思います。


第4回 奏法について(00.10.9)

 身体を痛めないための練習方法を説明します。演奏していて手、腕が痛くなったという経験は誰でもあると思いますが、それが疲労からくる一時的なものなら問題はありませんが、痛みが長引いたり手首を捻ると痛むようなら注意が必要です。このようなときには音楽家よりも医師に相談するべきです。僕が助言できることは、その様な状況になりにくい練習方法だと思いますので、その幾つかを書きます。
 まず、練習は一度に沢山やるよりも、少ない時間で毎日行う方が、あらゆる意味で有効です。勿論、腱鞘炎等にもなりにくいです。時間は人によって違うと思いますが、精神的にも身体的にも疲れを覚えたら、休憩を挟むのもとても大切です。  
 次に重要なことは、楽器を弾くときには全身をリラックスさせることです。全ての関節を少しだけ曲げるような感じです。そして、身体を地面に対して垂直にすることも大切です。前かがみや左右に傾いていると背中や腰の負担が大きいです。
 最後に強調したいのは、力任せに押さえたり弾いたりしないということです。楽器は力というよりもタイミングやバランスで弾きます。力を抜くことがとても重要なのです。勿論力を抜いたって、迫力のある太い音は出せますよ。
 ここでは、フォームについて細くは書きませんが、身体に負担がこないように、上記のことだけは守ったほうが良いです。と言いつつも、僕自身、腱鞘炎の経験もあるし腰痛にもなりました。人のこと言えないんだよね、ほんとは。とほほ。


第3回 楽器について その2(00.7.9)

 今回は楽器の調整についてです。まあ、エレキベースは比較的大ざっぱな楽器なので、調整はアマチュアの人でも簡単にできます。ネックの反り、弦高、ピックアップの高さなど、調整方法も簡単ですし、あれこれと試してみれば自分の好みもはっきりしてくるでしょう。自分で調整すると、愛着もひとしおですよ。
 僕は弦高をとても低く設定して、簡単にびびらせることが出来るように調整し、ピックアップは右手の邪魔にならない範囲で弦に近付けていました。ライトゲージの弦を指の柔らかいところで弾き、ボディの平面と平行の方向に振動させて、尚且つ弦をフレットにわざと当てて表情をつけるのが僕のスタイルなので、このようなセッティングになります。
 気を付けなければならないことは、あらゆる調整に万能はないということです。例えば、オートバイのギア比なども、高速向け、低速向けは可能でも、その双方を両立させることは困難なのではないでしょうか。同じように、弦高を下げれば前述のようにびびらせやすくなるし弦を押さえるのも簡単ですが、その反面、不用意にびびり易くなりますし、チョッパーはとても音量が出しづらくなります。弦の太さ、ネックの反り等、あらゆる調整はそれらのメリットデメリットがあって、丁度良い妥協点を見つける作業だと思っています。だから、あまり神経質になって一点だけを追い求めると、冷静になったときにあまりのアンバランスさに驚くこともあるでしょう。自分の弾き方や求めている音色を確かめながら、調整の項目を一つづつ(一度にあれこれと調整してしまうと、どこが影響したのか分からないのです)試してみると良いです。
 それと、弦は当然ですが、フレット、糸巻き等も消耗部品なので、お財布の中身と相談しながら、楽器屋さんに時々は見てもらうと良いです。特にチョッパーで傷んだフレットを調整してもらうと、驚くほど弾きやすくなって、貧乏性の僕はしばらくチョッパーをやりたくなくなってしまう程ですよ。
 


第2回 楽器について(00.6.25)

 楽器についての質問でとても多かったのが、何を買えば良いかというものでした。多分、バンドを始めるにあたって予備知識も殆どない状態の方が多かったと思うのですが、僕が奨めるのは、まず叩き台のつもりで安い楽器を1台買って見ることです。今の国産の楽器は当たり外れが殆ど無いこと、その楽器をもとに自分の好みを確認していくことが出来ること、可能ならば改造して楽しむことが出来やすいことが理由です。
 もう一つ大切なことは、楽器屋さんで見たり触ったりして、しっくりきたりピンとくる感じがするかどうかです。音楽は精神的な活動だから、そのような気持ちの問題がとても大きく影響します。色、重さ、デザイン、勿論音色など、自分の感覚に自信を持つと良いです。
 僕はベースを始めて10年目位でぴったりとくる楽器に初めて出会って、それ以来その楽器を何処でも弾いていました。その楽器で仕事に行くと音色でエンジニアやミュージシャンから注文は殆ど来ませんでしたし、それ以上に僕自身が安心感をもって弾くことが出来ました。
 皆さんも、よい楽器に出会えると良いですね。


第1回 エレキベースのページを復活させるにあたって(00.6.18)

 今まで、エレキベースワンポイントレッスン(現在は閉鎖中)のコーナーに沢山の質問を頂いていたのですが、私の職務多忙により個別の返答が困難なため、やむなくコーナーを閉鎖し質問の受付も中止しました。しかし、先日、頂いた質問を読み返してみると「ちょっとした財産だな」と、このままでは勿体ないと思ったため、自分自身のホームページの歴史を整理するような気持ちもあり、少しづつ書いていくことにしました。
 今回は、どのような質問があったかを整理したいと思います。大まかな分類をすると、

等の、項目分けが出来ました。質問に回答していて思ったことは、例外はあったにせよ、多くの質問者の方は、自分自身で判断することを怖がっているという事です。これは、言い換えると自分で判断することを放棄して僕に対して依存していると感じさせました。エレキベースはとても歴史の浅い楽器なので、決まった方法はまだ存在しないと思っていた方が良いでしょう。と同時に、何かを探求する時には、まず自分で出来る範囲で試してみて、疑問点を整理し、他者の力は補足的に用いるべきであることを確認しておきたいと思います。これらを前提に、この後に書く説明を読んでみて下さい。いきなりお説教で済みませんでした。