ホミニス便り2003年3月号


段ボール製のコンガを使った演奏


「学ぶことと祈り」 学園長 小堀俊二

 現在、ホミニス学園では朝の会と帰りの会、そして金曜日のホームルームで、キリスト教の時間が設けられています。朝の会と帰りの会にはこれまでも讃美歌を歌っていましたが、その前に一言司会者が祈り、ホームルームでは、聖書を短く紹介しています。
 私が着任して以来、キリスト教を意識した学事運営ではありましたが、その宗教としての決定的な行いである「祈り」には踏み込めませんでした。そもそもキリスト教主義の施設ではなかったし、祈ったところで言葉の理解のある方は限られています。また、騒々しくて祈りの言葉は耳に届かないかも知れません。しかし、利用者の方々と共に学ぶ中で、「語るべきことを語る必要」と「相手の心には神様が届けて下さる」ことを確信し、また、その時が迫っているという思いから、1月半ばより始めました。
 この歩みを実践していく中で、気をつけなければならないことが2つあります。それは、排他性を持ってはならないことと、キリスト教会も多くの過ちをくり返し続けているということを忘れてはならないことです。特に合衆国のテロ事件が象徴するように、自らを絶対視し、他者を排除しようとすることは絶対に避けなければなりません。私達は思想を日々深めながら、他の思想と共存していくことが求められているからです。
 近年の社会福祉が利用者の利益を叫びつつも、競争、市場主義を妄信していることに私は危機感を覚えます。根源的な精神性なしに方法論だけを他の分野から流用しているからです。その様な中で、ホミニス学園のスタンス、即ち聖書に聴き従う歩みを、大切に守りたいと思います。それぞれが神様から命を受けたかけがえのない存在であり、お互いに生かし合うこと。その祈りの時を与えられたことを、神に感謝します。


〜〜リレーエッセイ〜〜
「最近思う事」生活指導員:竹田朝子

 ホミニス学園にきてもうすぐで一年が経とうとしています。その一年を一言で言うのはとても難しいのですが、一つだけ言える事があるのです。それは自分の未熟な面、奢り、思い込みや偏見、自分でも本当に直視したくなかったと所が嫌という程明るみになったという事です。
 それはもちろん仕事をする上で、利用者の方と接する上で教えられる事には間違いないのですが、私は「対人援助」という仕事を通して、神様が私のマイナスな面、直視したくない所もちゃんと見ていきなさいと、教えてくれている気がしてならないのです。
 まるで闇が光に照らされるような感じです。現実の自分から目を逸らさないのは本当に辛い事ですが、今の自分にとって通るべき道、必要な道だと信じて、そんな自分を受け入れてくれる利用者の方、職員の方と共に歩んでいきたいです。


「もう一つの共同表出」

 単独では表現できないことも、他者と手を取り合ってならば出来ます。指導者と学習者が手を取り合い息を合わせる方法は、以前から行っていましたが、最近注目しているのは、利用者同士でその方法で表現することです。文字通り力を合わせ表現するその姿は大変美しく、指導者と行うのとは違う意味合いもあるかなと思います。


試されることと コミュニケーションの連続性 5タラントの会報告(1月25日) 学園長 小堀俊二

 子供の人権センターで相談業務を行っている弁護士は「子供達、それも裏切られ続けてきた彼等彼女らの『試し』は物凄い」と言います。ある面接で涙を流したところ、「お前なんかに同情されたくねえんだよ」と怒鳴られたそうです。
 私達がコミュニケーションを考える時に、その瞬間の出来事であることは間違いないのですが、相手の反応を確かめつつ、輪が一つ一つ繋がって鎖が出来るように、連続性という視点も意識している必要があるのではないでしょうか。
 意図的に失禁する利用者、自分の像を援助者に確認する利用者。彼等は、明らかに援助者の私達の反応を確認しています。その背後にはどのようなメッセージが隠されているのか。私達は表面上の問いかけではなく、奥の奥にあるメッセージに気付き、傾聴し、それに応えていかなければならないと思います。

5タラントの会

 キリスト教主義の勉強会、懇談会を毎月最終土曜日に行っています。場所はホミニス学園、時間は10時からです。どなたでも参加できますのでお気軽にどうぞ。3月は29日午前10時から12時です。


〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜 

利用者の方から以下の要望を戴きました。
*トイレの支援が受けれない。

*当日は職員が1名欠勤しており、その為に目が届かなかったことが原因です。
 ホミニス学園は現在利用者12名に対して指導員が2名で運営されています。1名足すと余ってしまい、1名欠員すると事故すれすれという、新たな側面に気付かされました。

*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)


〜〜利用者の声〜〜

食事会

 レストラン、ガスト。茅ヶ崎、香川駅。辛口ビーフカレー、美味しかった。また行きます。みんなで食べます。 荒木賢一郎(1.23)

 食べました。美味しかったです。また行きたいです。 中込早貴(1.23) 

ホームルームにて

 笑っている
 三村君、怒ったり、笑ったり。 荒木賢一郎(1/31)





3月の予定

3日 体重測定
19日 防災訓練
31日 終業式


4月の予定

7日 始業式(半日)
9日 防災訓練


送迎時間変更のお知らせ
 半日学事(終業式、始業式等)では帰りの送迎時間が以下の通りに変更になります。御注意下さい。

学園発(11時)
鶴ケ台(11時15分)
市役所(11時30分)


〜〜卒業のお知らせ〜〜

 高橋正直さんと小堀由紀さんが、今年度末をもって卒業されます。新しい門出の祝福をお祈りいたします。


3月の歌 賛美歌338番

主よおわりまで 仕えまつらん

みそばはなれず おらせたまえ。

世のたたかいは はげしくとも、

御旗のもとに おらせたまえ。


〜〜ホミニスに集まろう〜〜

 ホミニス学園では、見学、福祉相談、ボランティアなど、随時受け入れています。お気軽に御連絡下さい。



ファミレスにて食事会(1月23日)

編集後記

 先日、指導員が体調を崩して欠勤しました。その時気付いたのですが、指導員2名の体制は1名欠勤すると残りは1名!なんですね。日頃は全く不都合はありませんが、この時は行事も重なり正にパニックでした。こんな角度のリスクマネジメントも必要ですね。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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