ホミニス便り2003年5月号



始業式にて(4月7日)


「ホミニスダイエット」 学園長 小堀俊二

 私は今ダイエットに取り組んでいます。辛いです。夜中に空腹で目がさめます。取り組み始めた理由は、ストレスを間食で埋めていたツケが、肥満と血圧に形を変えて回ってきたからです。でも効果は驚く程で、1身体が軽く感じる、2血圧が下がる、3心理的にもどこか安定する、と良い事づくめです。ただ、胃袋のサイズが正常になるまでは、もうしばらく空腹を堪えないとなりません。
 施設の経営でも全く同じことが言えます。無駄な労力、経費を避け、何を貯えるべきか、どの部分を削りどこを育てるのか、何が利用者の利益になるのかを大切に見極めていかなければなりません。
 現在のホミニス学園は、利用者へ提供するプログラムは納得できるレベルになりました。また、苦情や危険回避の為の仕組みの整備も概ね出揃ったところです。ただし、現場の殆どの場面のリーダーは私一人に限られ、業務の仕組みが揃ったところで、実際に運用するのは職員一人ひとりです。今のホミニスのウイークポイントは「人材と職務、職責の片寄り」であることは認めざるを得ません。
 ところで、無理なダイエットは身体を壊し、時にリバウンドで逆効果にすらなるそうです。仮に脂肪が燃焼し体重が減っても、他の臓器に負担がかかっては意味がありません。同じように、組織における人材は、機械を修理するときの部品のように交換できるものではないのは勿論のこと、それぞれが身体の部分として、時に鍛え、時にはいたわり、癒し、互いに支えあう存在です。職員一人ひとりが互いに尊重し、大切に育てあう関係性が大切です。この視点を抜きにしては、振り返りも合理化もあり得ず、健全な組織のダイエットは不可能です。
 一人ひとりが組織の一員でありながらもしっかりとした自らのビジョンを持ち、その実現に向けて明るく歩んでくれることを私は望んでいます。新しい年度の事業計画の中心に「人材育成」を掲げましたが、その意味合いは、このような考えに基づくものなのです。


〜〜リレーエッセイ〜〜
「自分の状態を知るということ」生活指導員:竹田 朝子

   先日、利用者の方たちと午後の外出をしました。外出は様々な危険が伴い、とても集中力が求められるものなのですが、私はそれを分っていませんでした。自分自身が「今その危険が伴う行為を、責任を持って果たすことができるか」ということに対して考えもしませんでした。
 そういった自分の状態を学園長から指摘を受けるまで全く気付かなかったのです。「集中力が無くなっている自分への気付き」が出来ていませんでした。
 その結果として、楽しみにしていた買い物が途中で中止となり、利用者の方々へご迷惑を掛けてしまうことになってしまいました。このような形で自分が利用者の方に迷惑を掛けてしまうなんて…と思いました。
 そして、利用者の方に対する責任を果たすということは、ただやみくもに目の前にあることをやればいいのでなく、自分の状態像を常に振り返っていくことも義務なのだと本当に考えさせられました。



「新しい紙工芸」学園長 小堀俊二

 以前行っていた紙工芸は作業室の流し台を使い、大人数で行っていましたが、最近試している方法は物凄く手軽です。バケツに紙の繊維を水と一緒に入れ、テンプラの時に使う網ですくいます。雑巾で水を切って剥がした紙は窓ガラスで乾かします。網の形次第でいろいろな紙が手軽に出来ます。



3月30日 戸塚教会でコンサート

専門職の使命 5タラントの会報告(3月29日) 学園長 小堀俊二

 宇野功芳氏の「最近の音楽業界はダメだ」という記事(朝日3.10夕)を元に、福祉施設職員としてのあり方を振り返りました。宇野氏は、小奇麗で面白みのない音楽が、レコード会社の宣伝により祭り上げられ、真のニードは満たされていないと嘆きます。私はこの現状を福祉の世界と殆ど同じだと思います。流行に無批判に流されること、専門家として良質であることを信じてユーザーに伝えていく信念の欠如。迷うユーザーを一層の暗闇に導き、その結果は誰も責任をとらないことでしょう。
 私は、施設職員と一般の販売業とは違う(どちらが偉いという意味では無く)というのが口癖です。それは、しっかりとした思想的背景を元にした、水先案内人の機能が、施設職員には求められると思うからです。

5タラントの会

 キリスト教主義の勉強会、懇談会を毎月最終土曜日に行っています。場所はホミニス学園、時間は10時からです。どなたでも参加できますのでお気軽にどうぞ。5月は31日午前10時から12時です。


5タラントの会 2002年度活動報告

今年度の活動概要
 2002年度は、これまでのホミニス学園ボランティアグループの活動を、従来の活動を踏襲しつつ「キリスト教に土台を置く学びの場」の「5タラントの会」として新たに出発しました。それまでの心理学書籍中心から新聞記事を中心に幅広い題材を元に発題されました。活動内容は以下の通りです。

4月27日 「心病む人と教会」(日本キリスト教団社会福祉小委員会編)/参加者4名
5月25日 聖書による癒しとは/沖縄の報道から/参加者4名
6月29日 愛と無関心/リスクマネジメントとデブリーフィング/参加者7名
7月27日 南アフリカの現実を知る/罪を直視する勇気/参加者5名
8月31日 祈り/施設は何を目指すべきか/参加者7名
9月28日 人の痛みとは/音楽と生活の関係/参加者4名
10月26日 傲慢について/我と汝/参加者6名
11月30日 学ぶって何だ/参加者5名
12月12日 利用者夜間預かり/利用者1名 職員1名
12月21日 ゲシュタルトの祈り/参加者3名
1月25日 施設における利用者の暴力/試される事/参加者6名
2月22日 人類館事件を通じて/参加者9名
3月29日 専門職の使命とは/参加者6名
3月30日 戸塚教会コンサート/参加者8名

来年度の方針
 今年度の学びは思想的テーマが中心となりましたが、イラク戦争、北朝鮮問題など、時事も扱い、より現実的、具体的学んでいこうと思います。


〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜 

*利用者への支援場面にて以下のようなケースがありました。
*車のドアに指を挟みそうになった。

*利用者自らドアを閉め、すぐ側に職員が2名いましたが、指を挟まれそうになった利用者の行動を予測出来ず、危険な事例となりました。ドアの開け閉めは職員に限ることを再度確認し、今回の対応としました。

*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)


5月の予定

6日 開園記念日(休園です)
14日 防災訓練
16日 学園祭
   内科検診(日程未定)


6月の予定

11日 防災訓練
12日 バス旅行
   (行き先未定)
 連休中など、利用者の預かりが必要な場合は、お気軽に申し出て下さい。また福祉相談なども受け付けております。全て無料です。


5月の歌 賛美歌90番

ここも神の 御国なれば

あめつち御歌を 歌いかわし

岩に樹々に 空に海に

たえなる御業ぞ あらわれたる


〜〜ホミニスに集まろう〜〜

 ホミニス学園では、見学、福祉相談、ボランティアなど、随時受け入れています。お気軽に御連絡下さい。




編集後記

 2月にはCDの作成、3月には教会でコンサートと、山場続きの年度末でした。制度の変わり目のこの時期を、利用者との活動を中心に出来た事を幸せに思います。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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