ホミニス便り2003年8月号



「新しい流れ」 学園長 小堀俊二

 最近のホミニス学園には新たな流れがあります。それを今月は紹介します。始めの一つは、授業の形態です。以前の僕がリードする一つのグループによる形から、リーダーは僕ではあるのですが、指導員も補助的に入りもう一つのグループを作る、複数のグループによる授業が定着しつつあります。例えば、絵画を同時に二ケ所で行う、あるいは一つのグループが絵画を、その隣でもう一つのグループが音楽を演奏する、など、幾つかのバリエーションがあります。この方法の良い所は表現の場(面積あるいは空間)が広がることです。黒板に絵を書いているだけの時に比べて、例えばそれに伴奏をつけると、まるで部屋全体がキャンバスになったような感覚を体験出来ます。勿論順番待ちで手持ち無沙汰になる利用者も減ります。勿論デメリットもあって、これは指導者として未成熟な職員が担当するとどうしても「美しい授業」にはならないことです。その為、常にリーダーが保証しなければならないレベルを確認しつつ、授業は行われています。
 この様に授業は今が頂点と言える程の活性振りですが、それと同時に、授業の質とは無関係でありながら園生の生活に重大な影響を与える事柄も見え始めてきました。具体的には薬の管理や無断外出の防止、あるいは家庭での過ごし方に関わること、等々です。 これは今に始まった事では無く、恐らく「見れど見えず」であったのでしょう。ただ、これらの問題はパズルを解くかのように比較的対応が容易です。多少時間はかかっていますが、見えてきた問題を一つ一つ丁寧に解決している最中です。
 授業やそれ意外の管理体制をここまで活性化出来る事は、ホミニス学園の組織が小規模であり、特に利用者が定員の半数近くまで減ったことが大きく関係しています。利用者が20名を越していた時から現在の11名まで、驚くべきスピードで利用者は減りましたが、その理由はさておき、これらの流れは神様が用意してくれた一風変わった道のりではないかなとも思います。その道を終りまで精一杯尽くしていこうと思います。


〜〜リレーエッセイ〜〜
「ありのままでいること」主任指導員:吉永暁子

 今年度も大学からの実習生を受け入れています。私は、直接実習生の方の話を聴くことや直接関わる事は無いのですが、自分自身の弱い箇所の心が揺れ動いているのが分かります。
 その心の動きが何のなかと見つめると、評価的、見栄、受け身、消極的である事を改めてはっきりと映しだされているからです。これを直そうとする事は、とても時間を要し、一筋縄ではいかないことは自分でも十分に理解しています。
 しかし、tpoに合わせた挨拶を行うように、その時々の自分の気持ちに正直になり、ありの儘の姿であれば良いと、利用者の方が目の前で教えてくれています。
 学ぶことは、永遠のテ−マであることを痛感します。これかも多くの実習生の方が来ます、その方々とそして利用者の方と共に人として多くの事を学びそれを援助者として生かせられたらと思います。


〜〜〜質問コーナー〜〜〜
「何故、集団で活動しないの?」回答者 小堀俊二

 見学された保護者の方からの質問です。ホミニスの授業は、集合個人と呼ばれる、個人指導の連続によりグループワークを成立させるスタイルが多くの割り合いを占めています。例えば絵画を行うにも順番に一人づつ描きますから、待っている時間の方が長いので、見学者の目には不自然に映るのでしょう。
 このスタイルのメリットは、1一人の指導者が多くの学習者を担当できること、2それぞれの利用者に合ったスタイルで指導できること、3一対一で向き合うことが可能であること、等があげられます。また、学習者の持続力も非常に低くて済みますので、結果として多くの園生が参加できるのです。
 また、この方法は共同表出と呼んでいる、書道の手取り法のような方法と組み合わせることで、効果を発揮します。興味がある方は、いつでも見に来て下さい。


5タラントの会報告(6月28日)
仲介者としての祈り 小堀俊二

 神も仏もいるものか、と自暴自棄になっている人、人は勿論自分すら愛することが出来ず孤独の深淵にうずくまる人。その人たちに私達はどう関わることができるでしょうか。
 人智を超えた存在の絶対者なる神の、その御旨を私達は理解することは出来ません。前述のような隣人にあっても、全ては神の御手の上の出来事に違いありません。
 聖書は互いに愛しあいなさいと私達に命じており、その苦しみを共に担うことには間違いなないのですが、それと同時に、神を信じるものとして、隣人について「神に祈る」ことが出来る恵みが与えられています。
 十字架は、縦の棒が神と人、横の棒が人同士の関係性に例えられますが、横の関係を縦に取り持つ、仲介者としての祈り。そのような共同体を、神は喜ばれると私は思います。


5タラントの会
 これまで最終土曜日に行っていた5タラントの会ですが、7月より毎週行っています。午前中のみの活動ですが、参加を希望される方は御連絡下さい。活動内容は、従来の勉強会、音楽教室、懇談会、その他です。


〜〜今月の苦情〜〜 

利用者の方から以下の要望を戴きました。
*外出先でトイレの支援が適切に受けられなかった。

 言語を持たない利用者の支援は、大変丁寧なコミュニケーションが必要ですが、外出先など援助者の神経が多方面に向く場合は今回のようなことが起こりがちです。本人に謝罪して対応としましたが、行事や支援のあり方を今後も慎重に検討したいと思います。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)



「江ノ島水族館」

おもしろ かさな
           佐々木博之

かめを みました
           中込早貴

江ノ島 くらげ、うみがめ
あゆみました うなぎ、つぼうなぎ
ぼく、おもしろかったです
           高橋正直

(6月12日、ホームルームにて)


8月の予定

6日 防災訓練
8日 1学期終業式(半日)
9~17日 夏休み
18日 2学期始業式(半日)

半日の帰りの時間は以下の通りです。
*鶴が台 11時20分 *市役所 11時40分


9月の予定

10日 防災訓練
18日 お楽しみ会
日程未定 歯科講習会

 休日や夜間の利用者の預かり、福祉相談など、お気軽に申し出て下さい。全て無料です。


8月の歌 賛美歌333番

主よわれをば とらえたまえ

さらばわが霊は ときはなたれん

わがやいばを くだきたまえ

さらばわが仇に 打勝つをえん


〜〜ホミニスに集まろう〜〜

 ホミニス学園では、見学、福祉相談、ボランティアなど、随時受け入れています。お気軽に御連絡下さい。




編集後記

 イラク戦争の終決が宣言されても、現地での戦いは終わりませんし、毎日のように自爆テロが報道されています。私達は思想の多様性を認めあい、暴力は解決に無力であることを学ばなければなりません。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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