ホミニス便り2003年10月号


9月11日の音楽は、テロ犠牲者に捧げました。


さよなら、ホミニスバス 学園長 小堀俊二

 私が非常勤職員として着任した時の仕事は音楽の指導とマイクロバスの運転でした。対人援助などという言葉すら知らない私には音楽の指導よりも送迎の運転は、意味合いのつかみ易さから気持ちの乗る仕事でした。少なくとも送り届けることで仕事の成果は目に見えるからです。利用者も職員も全員が乗れるバスは、私にとって何処か社会福祉、特に施設福祉を象徴するような存在で、自分のホームページには「誰も乗り遅れないバス」と名付けた程です。しかし、時の流れと共に送迎のニードも変化し、マイクロバスを今年の11月に廃車することになりました。
 マイクロバスは幾つかの意味で古さの象徴です。ホミニス学園の送迎は、2ケ所の待ち合わせ場所に集まってもらい、マイクロバス1台で送迎するスタイルでしたが、様々な理由に因り、現在の待ち合わせの箇所は5ケ所に増え、それに伴い狭い道も通らなければなりません。こちらが決めた場所に集まるという行為が既にナンセンスであり、もはや道具としての方向性が現実とずれてしまっています。
 また、施設の人材について、以前はスペシャリストを育成するという視点から大型自動車免許取得を奨励し、職員達も自費で免許を取得しましたが、その職員達は既に退職しています。私は、むしろ疲れ果てて退職していく現実を受け止め、それを前提に、今ある姿で現場で生き生きと働けることが大切だと思います。端的に言うならば、免許もない、知識も無い、けれど意欲だけはある、という人材を如何に柔軟に活用していけるかが、責任者に問われていると思います。
 送迎バスの運転は過酷を極めていました。尋常ではない大騒ぎ、暴力、等々、今思い出しても身震いする程のストレスでした。今、小型車で送迎しながら、以前のあの苦しみはなんだったのだろうと思います。運転しながら感じていたストレスは、ある意味で施設の防御反応だったのかも知れません。
 大きな車を限られた運転手が担当するのはもう時代遅れです。これからは小さな車を沢山の運転手、それも普通免許で送迎するのが確実に主流になります。これは何処か社会福祉全体を象徴しているような気がします。


謝罪 主任指導員:吉永暁子

 新たな学びをしています。それは、謝罪です。「ごめんなさい・すみません・大変申し訳ありません」この言葉の持つ意味をご存じですか。私は、良く知らないことを改めて実感しています。
 もちろん、間違いをすれば謝罪をするのは当然ですが、何のために、どの様な思いで謝罪をするかについては、良く分かっていないことを学んでいます。
 しかし、この謝罪と言うのは、一つ間違えれば人に深く辛い痛みを負わせてしまいます。それも自分が知らず知らずに。これが、一番重要なのです。
 私は、今その知らず知らずに他者へ行っている痛みと傷に向き会わなければなりません。思うように行かないもので、気付きが遅くそれに伴い、謝罪が遅くなっています。それでも謝罪は必要です。どんなに遅くとも、その他者との関係を真剣に思えばこそ謝罪の本来もつ意味は、相手に届くのです。それを励みに自分のしてきていることを見つめ、そし てそれを心から謝罪出来るように学び続けたいです。皆さんは、友愛的な謝罪をされていますか。


〜〜〜利用者の声〜〜〜
湘南平に行きました(9月18日)

 楽しかったです。
 おもしろかったです。
 ぶらんこに乗りました。
 ジュース飲みました。
 おいしかったです。
       中込早貴

 たのしかった。
 またいきます。
       脇重男



~~5タラントの会報告(8月30日)~~

アシスタント論/施設職員の自己決定 学園長:小堀俊二

 今年度に入り継続して扱っているテーマで、今回が6回目です。今回は、アシスタント達が、将来のビジョンを持たない現実とその背後に見えた物を話し合いました。
 アシスタント達は自分の判断に自信がないことから、リーダーに叱られることを恐れ、自分で判断することを放棄しています。逆にリーダーは、自分のコントロールの範囲からアシスタントが出てしまう不安感から常に監視し、その不安感から叱責します。
 現在のリーダーとアシスタントの関係は明確に依存を含んだものです。これを直視し、お互いに縛りあうのではなく、解放しあい自立していくことが、今後の歩むべき道です。
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 キリスト教主義のボランティアグループ、5タラントの会では、毎週土曜日に、勉強会、音楽教室、懇談会、その他の活動を行っています。また、休日や夜間の利用者預かり、福祉相談なども行っています。


〜〜今月の苦情〜〜

*ボランティアが利用者に暴力を受けた。

 ギリギリのところで怪我は免れましたが、職員の目の前で起こったことであり、リスクマネジメントが不足していました。ボランティアに謝罪すると共に、職員に対して暴力を未然に防ぐ方法の再確認をしました。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)



10月の予定

8日 防災訓練
14〜17日 授業参観
28.29 内科検診(高橋医院にて)
30日 誕生会

10月の予定

6日 お楽しみ会
12日 防災訓練


*10月14日から17日は授業参観です。日頃の御本人達の様子を見るチャンスです。是非ご来園ください。一度に数名に限らせていただきますので、できるだけ早めに来園される日をお知らせ下さい。


10月の歌 賛美歌520番

静けき河の岸辺を 過ぎ行く時にも

憂き悩みの荒海を 渡り行くおりにも

こころ安し 神によりて安し


*ホミニス学園では、見学、ボランティア、福祉相談など、いつでも受け付けています。お気軽に御相談下さい。
*このホミニス便りをはじめ、学園での授業の様子等、インターネットで公開していますので是非御覧下さい。ホミニス学園で検索すればすぐに見つかります。




編集後記

 マイクロバスの廃車が決まり、時代が移り変わるのを実感しています。分身のような気持ちでいたので、寂しさもひとしおです。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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