ホミニス便り2003年12月号



時間の物差し 学園長 小堀俊二

 毎日保護者へ配付される「今日の勉強」のコメント欄は、指導員が書く場合は私のチェックが入ります。それは保護者との情報交換について、厳格なルールではないにしろ、妥当性を確認する必要があるからです。保護者との関係性を健全に保つことは、利用者の利益に直結します。職員が保護者と馴れ合いになったなら、意識は利用者本人から離れていくからです。そして、お体裁ではなく現実の支援を説明し、それに保護者の承諾を日々受け、本人の支援の方針に関わる情報を保護者と共有することが、情報管理の目標です。この考え方は、一昨年の研究テーマとして扱われたものです。
 では、それ程まで大切な事柄が、何故毎日管理者のチェックが必要なのでしょうか。つまり何故現場に任せられないのか。それは、理論が現場に定着していないからです。研究から1年以上経っても、保護者に伝えなければ利用者が不利益を受けること、処遇方針に関わる事、本人の代弁、のルールから外れた記録が書かれ、私のチェック段階でボツになります。
 昨年の研究テーマは「利用者間の暴力の管理」でした。その要点は暴力の引き金になる痛みを職員が傾聴し、代弁していくことですが、それが指導員達により実践されているかというならば、皆無ではないにしろ、まあ好意的に捉えて努力賞というところです。今年のテーマの「アシスタント論」については言わずもがなです。
 ホミニス学園の職員を責めているのではありません。指導員の仕事は、大変日常的であるが故に捕らえ所がなく、殆どが惰性で流れていきます。そんな中で新しい概念を提唱しても、それが実務に反映するのには時間がかかるものなのです。
 理論を開発したり検証したりするのは、一時の瞬発力があれば比較的簡単です。でも、それが現場に定着するには、少なくとも年単位の物指しで計っていくべきであると、実感させられています。


学びはここに 主任指導員:吉永暁子

 利用者の方との関わりの中で、大切な学びをしました。自分の弱さと向き合ったときとも言える学びの時でした。
 苦手な事や弱い所は、誰にでもあると思います。それに向き合う向き合わないは、本人の決める事ですし、回りがとやかく言う事でもないと思います。
 しかし、私は、自然な流れの中で、その弱さと向き合い、利用者の方を通して、大きな学びの時を得ていました。その方のとの関わりの中では、私は支援をしていたのですが、実は、一緒に私も支援されていたのです。
 その後の気持ちの清々しさは言い様もありませんでした。前よりも少し、自分の感じ方や考え方が柔らかくなっていることを感じます。まだまだ、序の口の学びなのですが、弱さと向き合い、学んだことにより、喜びと楽しさが増えたことがとても嬉しい事です。


お知らせ

1 茅ヶ崎市内にて小中学生を狙った犯罪(カッターで脅かされる)が発生しています。通園の際は、くれぐれも御注意下さい。
2 毎日配られる指導記録「今日の勉強」には、必ずサインをして学園に持たせて下さい。この書類は、施設の利用に対する一日単位の承諾の確認という意味合いをもって作られています。サインがないと、施設の利用に承諾していないことになりますので、来年度からの契約が困難になります。宜しくお願いいたします。
3 風邪が大変流行っています。またインフルエンザの季節でもあり、少しでも疑われるときは通院し、医師の助言を受けて下さい。また、体調不良の時は、出来るだけ欠席し、やむを得ず登園するときは、「今日の勉強」の連絡欄にその旨記入して下さい。


~~5タラントの会報告(10月25日)~~

過去にすがりつかない生き方 発題者:小堀俊二

 イエスキリストが復活したその墓に遺体を探しに来た女性に、イエスはすがりついてはならないと言います。私達はイエス・キリストを信じながらも、古い生き方にすがりついてはいないでしょうか。私には、その場所が墓場であることが大変象徴的に響きます。
 神を信じ、復活のイエスに出会い、喜びで墓から出て、新しい生き方へ変えられていきたいです。仮に困難に見えたとしても、子供の成熟を願う親が見守る中で与えられることならば、心配はいらないと思います。

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 キリスト教主義のボランティアグループ、5タラントの会では、毎週土曜日に、勉強会、懇談会、音楽教室、その他の活動を行っています。

〜〜今月の苦情〜〜

*給食のサンマの骨が取り辛い。

 訴えた利用者が食べている時に、担当職員がそれに気付かず、昼休みに学園長に直接訴えがありました。職員に不備があったことを謝罪しました。また、会議にて、給食の支援について再確認しました。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)



12月の予定

10日 歯科検診、防災訓練
18日 クリスマス会
25日 誕生会
26日 2学期終業式(半日)

1月の予定

9日 3学期始業式(半日)
14日 防災訓練
22日 お楽しみ会
29日 誕生会

*終業式、始業式の半日の時は、帰りのみ送迎時間が変更になります。御注意下さい。
 ・学園 11時
 ・鶴が台 11時20分
 ・市役所 11時40分

*冬休み中に利用者の預かりが必要な時等、遠慮なく御相談下さい。


12月の歌 賛美歌111番


神の御子は今宵しも

ベツレヘムに生まれたもう

いざや友よ、もろともに

いそぎゆきて拝まずや


*ホミニス学園では、見学、ボランティア、福祉相談など、いつでも受け付けています。お気軽に御相談下さい。


編集後記

 陶芸大会で一日がかりで壷を作りました。利用者の一人が「自分もろくろで作りたい」と申し出てくれました。これまでは手取り法、つまり職員の手に手を乗せ続けて、そして今、自分の手でやりたくなった。指導者名利に尽きると思います。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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