ホミニス便り2004年4月号



アシスタント論/施設職員の自己決定 まとめ3 学園長 小堀俊二

 利用者さんが、何かをできるできないはさておいて、身体を触れ合い動きを共にすることで、より心が繋がるなら。こんな願いを込めて行われている援助方法が、共同表出と呼んでいるものです。黒板に線を描く事、ろくろの上で回る陶土にへらを当てる時、ノートに文字を書く時。「どんな時にも」息を合わせ感情、体験を共にすることは可能です。
 共同表出に限らず、ホミニス学園の学事の核の一つはコミュニケーションスキルですが、ではそれが日常の支援のレベルに反映しているのか、即ち授業で行われたことの応用が生活支援場面に活かされているでしょうか。着替え、排せつ、歯磨き等々、どの場面をとっても、コミュニケーションスキルを抜きにその支援を語ることは出来ないにも関わらず、残念なことに生活指導員達によりそれがないがしろにされることは少なくありません。マニュアル化云々ではなく、その価値観が身体に染み込んでいなければ、実践には至ることはありません。
 授業は授業、生活は生活、ではないのです。授業で学んだ基礎は生活の様々な場面で活用でき、逆にいうならばそのような学びでなければ絵に描いた餅と言われてしまいます。このように授業におけるアシスタントは学習者としての側面がおろそかにされてはならず、これが今回のお話のポイントです。
 3回にわたり表題のテーマで、相手からニードを聴く事の大切さ、アシスタント自身が心理的に解放されリーダー共々自立した関係であること、そして今回の学習者としての側面と、3つの角度から考えてきました。本来は指導員の研修の一環として始めたのですが、この1年で多少元気になったかな?と見える指導員達の向こう側にホミニス学園の目指すべき姿がうっすらと見えて来たことに、嬉しさと意外さの入り交じった複雑な想いがします。
 前述のポイントである、「傾聴」「自立と解放」「学び」は、生涯をかけて追い求めるに値するテーマです。言い換えるなら、生きて行く上での本質的教養であり、園生、職員合いまみれて学ぶホミニス学園という共同体の、言わば生命線と言えるのではないでしょうか。(終わり)


病は気から 吉永主任指導員

 最近、風邪をひき寝込んでしまいました。休み明けには、元気になるだろうと思っていたのですが、そう思うようになりませんでした。  体温計が片時も手放せない中、学園を1日、2日と休むにつれ、心もどんどん暗くなっていく事を強く感じました。気だけが急き、体力がついて行かず・・・。  しかし、学園の職員の方との連絡だけは忘れずにと決めていましたので、たった数行の事なのですが、自分のその時の様子をネットの掲示板に書き込んでいました。そして、あたたく学園は大丈夫ですよ、お大事に、などの言葉を受けて、心が柔らかくなっていく事を感じました。  もともと風邪なので大袈裟なものではないのですが、気持ちの弱りと共に、考え方も負になる事を通して、人の心の繊細さを、本当に大切に丁寧に聴いていかなければならないと思いました。


歯科講習会に参加して 小堀学園長

 松宮嘱託歯科医による保護者講習会でのお話を御紹介します。
 先ず、本人の口の中の管理の主体はあくまで本人であるということです。本人の意思に反する「やってあげる」という姿勢による歯磨きは言うに及ばず、本人の意思に添ってあたかも本人が自らの手で磨いているかのように援助者が働くことが必要です。
 そして、虫歯が出来たら歯医者につれて行く、というのではなく、生活習慣も含め自主的な管理があり、それに補足的に歯科医は機能するということです。また、衛生管理を中心に考えるならば、歯科衛生士の働きが大変重要です。
 私からの「援助者としてのストレス」に関する質問には「あるがままの相手にこちらが合わせる」と答えていただきました。この大変重たい言葉は、すべての援助職に課せられた命題だと思いました。
 松宮先生の多忙な中での御奉仕に感謝致します。


~~5タラントの会報告(2月28日)~~

奉仕 竹田朝子

 吉永指導員の「奉仕」という発表を聞いて感じたことを書かせて頂きたいと思います。マザーテレサの残した言葉を聞いて特に印象に残った箇所があります。「私たちのセンターで一番大切なことは一人一人の魂と接する機会が与えられているということなのです。」
 また、マザーは自分たちの仕事を、ただ単に病人の体を休め、食事を食べさせるだけのものであったら意味のないことだと言いました。日頃から利用者の方たちを支援するという立場にある者としてドキッとさせられる言葉でした。私自身はどうなんだろう・・と。「一人一人の魂と接する」という事は一体どういう事なのだろう?と思いました。
 それは簡単に答えの出ることではないという事は分かります。援助職という仕事に就く上で、その手掛かりを探す道のりは今は手探り状態であったとしても、時間を掛けて時に休みながら自分なりに模索していきたいと思いました。

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 キリスト教主義のボランティアグループ、5タラントの会では、毎週土曜日に、勉強会、懇談会、音楽教室、その他の活動を行っています。

〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜

*食事の支援と個人情報の扱いについて

 現在、昼食支援のあり方について検討しています。特にトレーに置かれるネームプレートの裏には支援に関わるデータが書かれていますが、その中には必ずしも必要とは思われないものも含まれています。現在はその妥当性を再吟味している最中です。これに関連して食事についてのアンケートを行いますので、御協力お願い致します。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)




3月10日 保護者歯科講習会

4月の予定

5日 始業式(半日)
14日 防災訓練
28日 誕生会

*春休みに利用者の預かりが必要な時など、気軽に相談して下さい。

5月の予定

12日 防災訓練
13日 学園祭
27日 誕生会


3月の歌 賛美歌7番2節

ゆだねまつるわが重荷を

主はかわりに負いたもう

なやみおおき世の旅路も

主のいませばやすけし


*ホミニス学園では、見学、ボランティア、福祉相談など、いつでも受け付けています。お気軽に御相談下さい。


編集後記

 アシスタント論の連載が今回で終わり、03年度の決算ができたと思います。04年度にはどんなテーマが見つかるか、楽しみにしています。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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