ホミニス便り2004年8月号



何故1グループ法なのか 学園長 小堀俊二

 昨年度にアシスタント論/施設職員の自己決定というテーマの研究を行いましたが、その流れとでもいうのでしょうか、今度は教師役の立場、即ちリーダーとは何かを少しづつ考えていきたいと思います。アシスタント論同様に、授業の中での働きに限定した狭い範囲で考えていきます。
 私が着任した頃は、全部で4つのグループを4人の指導者が担当し、それぞれ別の場所で指導が行われていました。それが何故全員が一つの授業で指導者が複数のスタイルになったのか、から振り返っていきたいと思います。最大の動機は、4つのグループに4人の職員がいても、授業中のトイレ支援は原理的に出来ない仕組みであり、最も支援が必要な人に最も手薄になるという矛盾をはらんでいたからです。また、行動障害が激しい人をグループの中で一人の職員が対応するのは、今思い出すと身震いするほどの無茶な方法です。大きなグループを形成し職員を複数配置するなら、状況に応じた柔軟な支援が可能です。
 更には職員育成という側面があります。複数の職員が場面を共有することで、辛い見方ではありますが互いに監視する緊張感が働きますし、指導の方法を伝えられる可能性もあります。自らの体験を通して言えることですが、職員一人で数名を受け持っている時の、午後の眠さは相当なものです。緊張感を保つことは本当に難しいのです。
 この様に、現在のスタイルには、グループに所属できない人の支援が手薄にならないためと人材育成という二つの目的があり、その背景には、つい数年前まで言葉も聞いたことがなかったリスクマネジメントという考え方があるわけです。
 ここまで偉そうに論じてまりましたが、過去を振り返るなら、本当に多くの迷惑を利用者の方々にかけてまりました。行動障害を押さえきれず職員が暴力を振るったという報告を受けたこともありますし、実際にそのような場面を偶発的に目撃したこともあります。到底許されることのない負の遺産を忘れることなく、机上の空論ではなく、利用者の利益に直結することを肝に命じて、このテーマを掘り下げていきたいと思います。


私の弱点 吉永主任指導員

 最近、利用者の健康面について考えさせられる事が非常に多くなっています。
 殆どは、学園長に報告し、指示を受けて必要な対応をとっています。しかし、時として上司不在の中で、判断をしなければならない時があります。正に、ここが弱点なのです。
 それは、突然体調不良を訴え、医師にかかるかどうかの判断など、多少の医療知識はありますが、判断に迷いが出て、心の動揺を覚えます。
 しかし、自分の体験した事を時間の経過と共に振り返ると、そこまであたふたせずに、もっと冷静に考える事が出来ただろうと思います。(私の体験した事が幸いにも、緊急を要さなかったということもあります。)
 何より、人の命を預かっている責任を自覚し、事前に何らかのサインが必ず出ていること、医療知識の勉強が必要なことなど、具体的な課題がはっきりと見えています
 一つ一つ勉強を積み重ねて、利用者支援の場面にそれを還元していきたいと、気持ちを新たに取り組みたいと思います。


~~5タラントの会報告(6月26日)~~
「犠牲」を読んで   発表者 竹田生活指導員

 柳田邦夫の「犠牲」は、作者の息子の脳死を通しての思いが綴られた本です。「二人称(あなた)の死」という、共に人生を分かち合った身近な人の死という視点を持つこと、また、「グリ−フワ−ク」という“悲嘆の作業”を通して自らの感情を吐き出したり、時間をゆっくりかけることによって気持ちの整理を付ける段階を経る事が必要だと書かれてあります。
 作者は周囲の医療従事者との温かい配慮や、関わり合いを通して、とても救われた気持ちなったとのことです。勉強会では援助職である私たちにも、「二人称」という視点から、施設利用者のみではなく保護者の方たちと向き合うことが必要なのでは?とのご意見を頂きました。
 脳死という難しいテ−マであり、簡単にくくることは出来ませんが、援助とは少なくとも対象者本人のみに治療的に関わるという狭い範囲では語る事は出来ないということを改めて考えさせられました。


~~5タラントの会報告 2~~

キリスト者の自由/ルター 解説:徳善義和牧師 発表者:小堀俊二

 私達を本当に自由にするもの、それは神の言葉以外にはありません。では、その聖書をどの様に読んで行けばよいのでしょう。
 聖書を言葉を「動詞的に読む」という大きなヒントが与えられました。「私は命であり復活であり道である」ならば、「私は生きている、復活する、歩む」そして「私はあなたを行かす、復活させる、一緒に歩もう」というメッセージなのです。
 「私はあなたを復活させる」このダイナミックな宣言は、正に福音、良い知らせと呼ぶべきものではないでしょうか。

*この発表は、キリスト教放送FEBCのラジオ番組を発表者がレポートにまとめる形で行われています。

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 キリスト教主義のボランティアグループ、5タラントの会では、毎週土曜日に、勉強会、懇談会、音楽教室、その他の活動を行っています。

〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜

*リネン類の管理方法
 施設では多くの洗濯物を毎日行います。その種類は衣類、入浴用のタオルからトイレ掃除の雑巾に至るまで多岐に渡ります。それらの管理方法はこれまで曖昧でしたが、衛生管理の視点から再度見直しを行い、用途別の分類、日光消毒あるいは乾燥機による殺菌を行うなど、管理方法を定めました。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)





七夕

たなばた ひらつか きれいですね
ひらつか まちかど ひとまわりしました
ふみきり カンカンカン さわいで
ひらつかいちば 
たこやき わたあめ やきそば
          荒木賢一郎

8月の予定

6日 1学期終業式(半日
9日〜13日 夏休み
16日 2学期始業式(半日)
18日 防災訓練
26日 誕生会


9月の予定

8日 防災訓練
16日 お楽しみ会(内容未定)
30日 誕生会


8月の歌 賛美歌85番

われら主をたたえまし

きよき御名あがめばや

くる日ごとほめうたわん

神にまし王にます

主のみいつたぐいなし


*ホミニス学園では、見学、ボランティア、福祉相談など、いつでも受け付けています。お気軽に御相談下さい。

編集後記

 たかが洗濯、されど洗濯。その、あまりの奥の深さに、私は途方に暮れています。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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