ホミニス便り2004年11月号



美しく生きよう 学園長 小堀俊二

 今から5位年前のことでしょうか。ホミニス学園の裏口には使わなくなった下駄箱があり、私はそれに利用者と共にペンキで絵を描きました。何色か用意したペンキに利用者は思いおもいにペンキを塗りました。服にペンキをつけてしまったり滅茶苦茶にペンキを混ぜ合わせたりしながら出来上がったその作品を、少なくともその時点での私は大変満足していました。利用者が刷毛を手にして描いたという自己満足があったのでしょう。そして、数年が過ぎ、はっと気付きました。その作品は全く美しくないのです。その目を背けたくなるような刺々しい色使い、残虐な印象の構図に気付いてから、私はすぐにそれを真っ白に塗りつぶしました。私は自分の感性が歪んでいたことに、大変なショックを受けました。
 先月までにお話ししたように、利用者が中心になることは、私達の関心の中心が利用者であることです。この原理により、私達はもっと自然に、肩の力を抜くことができると思います。美しく生きることができると思います。何故なら、一緒にいるだけで良いからです。無関心にさえならなければそれで良いのです。
 私達は利用者と共に生きることで大きな勘違いをしてはいなかったでしょうか。彼等彼女らが何らかの生産的行為をすることが社会に属することと考えていなかったでしょうか。意味のないストレスをわざと作り出すようなことをしてこなかったでしょうか。無理強いをしてお互いに苦しんでこなかったでしょうか。
 数カ月に渡って、利用者中心授業とリーダーのあり方を考えて参りました。リーダーは自らの感性を発揮し、堂々と安全と美しさを求めて構いません。そして、その土台となるルールは、美的価値観に関わることかも知れません。何故なら、周囲にいる人に関心を向けないこと、則ち排他的であることと美しさは両立しないと思うからです。美しい感性は他者への感心から育つのかも知れません。
 これでこのテーマを終わります。


施設実習を通じて 生活指導員 竹田朝子

 私は就職活動をしており、先日横浜のとある施設で実習を受けました。同じ福祉施設とは言え、慣れない場所での実習は大変でしたが、新鮮な体験でした。施設全体が活気に溢れていて、地域のボランティアの方々が頻繁に来て下さり、また、利用者の保護者の方が同じ立場の方々の相談に乗るといった取り組みもされているとの事でした。
 活気に溢れた印象は、周囲の方々からの支援があってのことであり、率直に言うとホミニス学園の置かれた状況とは対照的だと感じざるを得ません。
 周囲の関心が向けられないばかりに施設が孤立化していってしまうのは悲しいことだです。もしそれらの関心が少しでも福祉施設に向けられて、抱える様々な問題を一緒に考えていこうとなれば本当に力強いことだと思いました。
 最後になりましたが、実習をさせて頂いた施設の職員、利用者の方々には本当にお世話になりました。就職することにはなりませんでしたが、貴重な体験をさせて頂いたことを感謝いたします。


~~ 5タラントの会報告(9月25日)~~
戦争のつくり方   発表者 主任指導員 吉永暁子

 今、小中学校では、心のノートと言う書物があります。それには、愛国心を植え付ける文章が載っています。何気ない文章ですが、凄く恐ろしい意味を刻んだ内容に言葉がでません。
 それだけではなく、日常生活の中で、救急車を避けない車、一般道をかなりのスピードで走る車など、自分本意の光景を目の当たりにします。戦争をしないと決めた私達の住む国は、戦争を始める為に、密かに確実に歩んでいます。
 しかし、これらは暴走している人達が気をつければ良いものなのでしょうか。「全く危ないな、戦争になる」と言葉だけで終わりにしてはいないでしょうか。
 今回の発表を通して、何か感じた事があった時に周囲の人と話しをすること、そして、戦争にならない為に、あらゆる情報を自分から得る事だと思いました。情報はあるものではなく、得るものである事、私はそれを忘れていたと思います。


~~ 5タラントの会報告 2 ~~
キリスト者の自由/ルター 解説:徳善義和牧師 発表者:小堀俊二

 キリストは王です。それはこの世を霊的に支配しているからです。キリストは祭司です。それは御自分を捧げものとし私達の為に祈っていて下さるからです。
 現実の困難の中にあってもキリストの支配に信頼するなら何物も束縛にはなりません。そして、隣人のために見えない祈りをするのです。見えない祈りは神の支配への信頼あってこそのことです。
 霊的支配を信頼できるか。これは信仰を大きく問われる事柄であると思います。信仰者としての成長を祈り願います。

*この発表は、キリスト教放送FEBCのラジオ番組を発表者がレポートにまとめる形で行われています。

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 キリスト教主義のボランティアグループ、5タラントの会では、毎週土曜日に、勉強会、懇談会、音楽教室、その他の活動を行っています。

〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜

*防災体制の不備
 10月9日(土曜日)の記録的台風の際、学園長が宿直していましたが、その際、防災の備品の準備などに不備が確認されました。その幾つかをあげると、1情報(どこに何があるetc)が共有化されていない。 2整備状況が切迫した心理状態を考慮されていない、などです。ホミニス学園では年に3回防災会議が行われますが、次回の会議までに再検討したいと思います。。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)


歯磨き支援のお知らせ

 これまで特定の利用者のみ行っていた昼食後の歯磨き支援を全員を対象に始めました。歯磨きについて気になる事、歯科医からの伝言などありましたらお知らせ下さい。






行政指導監査の結果のお知らせ

 8月26日に県福祉部により監査および支援費制度の実地指導が行われました。書面による指導内容は以下の通りです。

1 苦情解決体制について、掲示物などにより周知を図るとともに、苦情が申し出やすいように環境を設定すること。
2 受給者証の記載事項(入退所)について、市町村に文書にて報告すること。
3 他の施設などに個人情報を提供する時は、当事者に文書により同意を得ること。

 指摘を受けた箇所について、新規書式を作成するなどし改善しました。


11月の予定

10日 1日防災訓練
11日 お楽しみ会(内容未定)
25日 祈祷会



12月の予定

8日 歯科検診/防災訓練
16日 クリスマス会
24日 2学期終業式
28日〜1月5日 冬休み

 クリスマス会は午前10時から行います。音楽でイエスキリストの誕生をお祝いしましょう。どなたでも気軽に参加して下さい。


11月の歌 賛美歌313番

この世のつとめ いとせわしく
人のこえのみ しげきときに
うちなる宮に のがれゆきて
われはきくなり 主のみこえを


*ホミニス学園では、見学、ボランティア、福祉相談など、いつでも受け付けています。お気軽に御相談下さい。

編集後記

 歯磨き支援を始めて、一人ひとりの口の中が全然違う形なのに驚きました。ぎこちなかったフロスも大分上達しました。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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