ホミニス便り2004年12月号



「うるさ静か」とは 学園長 小堀俊二

 ホミニス学園で過ごしていて一番辛いのは、人によって違うとは思うのですが、多くの場合、途方も無くうるさいことです。元々うるさいのが苦手であるのもそうですが、その時に行おうとしている授業が成り立たない程の大声は、心の奥底から絶望させられます。正に暴力です。この文章は11月中旬に書いていますが、季節の変化の影響でしょうか、特にうるさく感じます。皆、やたらと感情が高ぶったように、大声を出しています。それを受け止める私の心も、何らかの影響を受けているのでしょう。
 ただ、同じうるささでもその日によって受け止め方が違うのも事実です。ある日は相手を呪っていても、他の日にはユーモアで返すこともできます。大声だけではありません。日々の神経をすり減らす出来事すべてに言えることです。そこで、私は絶望的なうるささの中でも心が静かならどんなに良いだろうと考えはじめました。キャッチフレーズは「うるさ静か」です。
 絶望している時のあり様には二つのポイントがあります。それは意味合いと孤独です。「こんなことやって何になる?」と自分を疑い、一人っきりでもがいているのです。
 しかし聖書には、一人ひとりが神により創造された存在であること、どんな時も一人っきりではないこと、すべては神様の手の中の出来事であると、書かれています。これを思い起こす時に、私は自分の力で授業を作ろうとしていたごう慢さに気付きます。
 困難の最中にある時に、心の奥底、否、魂は一切の問題から解放されていることは、何と言う福音でしょう。これを覚えなおすことが、「うるさ静か」のカギだと思います。
 暴力的な騒音が毎日続くことは、施設管理者として決して肯定することは出来ません。しかし、逆を思い浮かべてみて下さい。一見平穏な暮らしだけど、魂が静まらなかったとしたら。
 少し話は外れますが、このテーマを通して、人間を魂の存在として見直すことが出来たのは、意外な発見でした。人生に向かう時に、このような視点も大切なのではないでしょうか。


疲れちゃだめ?! 主任指導員 吉永暁子

 少々不眠と付き合っています。幸いなことに、不眠気味である事を告知し、知って貰った上で職場に行ける事はとても有難いことです。
 不眠とは直接関係はありませんが、ホミニスの職場の目標として仕事を早く終わらせて帰る事があげられています。そして、働きやすい環境を私達のために柔軟に整えられています。
 しかし、私はこれを勘違いして、受け取っていました。働きやすい環境を整えられているから、疲れる事はない、疲れないと思っていたのです。
 そんな事はありえませんよね。不眠気味になり、自分の体が不調を訴え、心が辛いと話している事を自覚しました。そして、自分は疲れていると認識しました。辛くなった時は、早くそれを相談し、働きやすい環境を自分から作りだせる様になれたらと思っています。 


~~ 5タラントの会報告(9月25日)~~
「人間尊重の心理学/ロジャース」から感じたこと   発表者 生活指導員 竹田朝子

 人間が他者との関わりの中で偽りの無い感情を表出することは大変素晴らしいことです。日々過ごしている学園も、困ってしまっていること、不安に感じていることを利用者の方は勿論のこと、職員もその様な気持ちを話すことが出来ます。
 しかし、その様な環境に身を置きながらも、他人の評価を気にせず、自分の弱い感情を率直に出すという事はいまだに私にとって大きな課題でもあります。やはり、「恥ずかしい」、「弱みを知られたくない」といった心の防御が働いてしまうのです。
 そのような中でも、私は学園でのスーパービジョンなどを通して、自分の抱えている感情を聴いてもらうことの喜びを実感しています。身体、精神的な負担を要する福祉施設職員だけではなく、学校、企業などあらゆる社会生活の場でそれが叶うことならどんなに素晴らしいことかと思います。まずは前述した私自身の課題を日々少しずつでも実現していくことが出来たらと思います。


~~ 5タラントの会報告 2 ~~
キリスト者の自由/ルター 解説:徳善義和牧師 発表者:小堀俊二

 今回のテーマは説教を如何に語り如何に聴くかです。キリスト教は、単なる戒律や道徳的規範ではありません。イエスキリストを抜きにした説教はあり得ません。
 また、説教は、ハッとさせてホッとさせる、と言われます。つまり戒律的側面により自分を振り返させられ、そして神の愛に触れて安心するのです。これについて現代の教会が、ホッとする方に偏り過ぎてはいないだろうか、という問題提起もされていました。

*この発表は、キリスト教放送FEBCのラジオ番組を発表者がレポートにまとめる形で行われています。

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 キリスト教主義のボランティアグループ、5タラントの会では、毎週土曜日に、勉強会、懇談会、音楽教室、その他の活動を行っています。

〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜

*歯ブラシの取り違え
 歯磨き支援の際に、職員が違う利用者の歯ブラシを使ってしまうことがありました。原因は担当者(学園長)のうっかりミスで、本人、及び書面にて保護者に謝罪し、了承を得ました。また、これまで保管用のキャップのみに名前が書かれていましたが、歯ブラシ本体にも名前を書き、改善を図りました。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)





12月の予定

8日 歯科検診/防災訓練
16日 クリスマス会
24日 2学期終業式
28日〜1月5日 冬休み



1月の予定

6日 3学期始業式
12日 防災訓練
27日 誕生会

 クリスマス会は午前10時から行います。音楽でイエスキリストの誕生をお祝いしましょう。どなたでも気軽に参加して下さい。


12月の歌 賛美歌121番

まぶねのなかに うぶごえあげ
たくみのいえに ひととなりて
まずしきうれい いくるなやみ
つぶさになめし このひとをみよ


*ホミニス学園では、見学、ボランティア、福祉相談など、いつでも受け付けています。お気軽に御相談下さい。

編集後記

 「ウルサ静か」この新しいキャッチフレーズを大切に育んでいこうと思います。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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