ホミニス便り2005年4月号



新たなる局面 学園長 小堀俊二

 今回は、新年度の展望をお話しします。
 昨年度は、大規模な自然災害、ノロウイルスによる食中毒、法制度では個人情報保護法律など、施設運営と関係する出来事が続きました。大雑把にリスクマネジメントとくくることが出来ますが、これらについて規定の整備や色々な見直しをしてきましたが、これらについて取り残した部分や考えを掘り下げが足りないと思われるところを今年度の仕事として引き継ぐことにしました。正直に言うと、怠慢によりはかどらないまま年度末を迎えてしまったのです。
 さて、もう一つの柱は人材育成です。これまで年に一つの研究テーマを設けて、それを通じて勉強してきました。例えば、連絡帳のあり方と個人情報の管理、アシスタントとは何か、そして昨年は利用者中心授業とリーダーの働き、でした。これらは実務の意味付けを追い求めたものであり、言わば方法論、あるいは技術論に属するものです。私達はその範疇において、考え尽くしたと実感しています。否、というよりも、正論が分かったとしてもそれが出来ない自らの弱さ、に向き合わざるを得なくなったのです。例えば、相手の話を丁寧に聴くことが正しいことは分かっても、それを実践するのは容易いことではありません。
 果てしなく続く大騒音、いつ事故が起こるか分からない緊張感と、その反面定型化した生活の退屈感。諦めと無気力への瀬戸際です。このような中で論理的に正しい事がどれだけの意味を持つでしょう。
 これまでの方法論の研究が、実務の意味を問い、ある程度の結論を導きだし、それをネットを通じて社会に発題していくものだったのに対して、今年度のそれは、ただただ自らの為であり、すがりつくような思いと叫びをもって学び、その過程を記録する、というものになると思います。
 このように、リスクマネジメントと、自分の弱さと向き合う新しい方向性の勉強が今年度の今年度の取り組みとなる予定です。



勉強会で感じたこと 生活指導員 竹田朝子

 これを読まれている方々は日々の生活の中で様々な「不安」を抱えてらっしゃる時にはどうされていますか?余り人に話さず自分の中に秘めておく方もいれば、誰かに話す事によって気持ちを整理される方もいらっしゃると思います。
 悩み事は絶対人に話すべきだなどと誰にも強制することは出来ませんが、「いつでも自分の不安や悩みを打ち明けられる準備が整っている」事が分かっていれば本当に心強いなと先日の勉強会で痛感しました。
 「誰も私の話を聞いてくれない、分かってくれない」という孤独感ほどつらいものはないのではと思います。その様な時に傍に少しの間でも自分と向き合い不安を分かち合ってくれる人がいたら、自分は一人ぼっちという思いからわずかでも解放されると感じます。
 ホミニス学園では職員間でもそのようなサポート体制がある事に安心感を感じたのと同時に、はっきりと目に見えづらい痛みを負っている利用者の方がいらっしゃったら、その関わりの中でも意識して覚えていたいと思いました。


〜〜5タラントの会報告(2/26)〜〜
愛の果実は奉仕である  発題者 吉永暁子

 マザーテレサの本を読み、奉仕について打ちのめされた事を聞いて貰いました。まず、その本を通して痛切に感じた事は、凄い!のただ一言でした。マザー・テレサの奉仕もさる事ながら、その奉仕に関わる方々の話しが凄かったのです。それは、死を待つ人への支援であったり、救済活動であったり、教育、医療、社会的活動であったり様々ですが、その奉仕活動に関わる方々が大変大きな喜びを感じている事です。お風呂を入れる事を信じられない特権だと話す人、自分を道端で働く、路上の人だと話す人、路上で暮らす人に、なぜ路上で暮らすのかと尋ねるのでなく、愛と世話をするだけと話す人などです。私の日々の姿を振り返ると、何と多くの不平不満を語っている事かと、情けなくなりました。
 しかし、本の中で、英知を持って、全てをうまく取りはからう神は、情況すべてに一人で対応することの出来る人はいないことを知っているため、ある場所にはある人に働かせる啓示を与える。そして、他の人たちは他の場所で働いている。と語ってくれています。
 私もその啓示にいつも耳を澄ましていたいと思います。


~~ 5タラントの会報告 2~~
キリスト者の自由/ルター 解説:徳善義和牧師 発表者:小堀俊二

 一年間学んだ感想です。学ぶ前の、醜い自分だけど僅かな行いを神は見ていてくれるのではないか、という消極的自己イメージが、既に神から完全にされており行いも何も必要がない、その上で自主的に自らの足らなさに対して向き合い鍛練し、隣人に奉仕する、というものに方向転換しました。不完全でも卑屈になる必要はなく、今ある困難を神から与えられたものとして、精一杯向きあっていく、という積極的人生観を私は与えられました。また、更に根底的事柄として、人間を霊的な存在として感じるようになりました。

*この発表は、キリスト教放送FEBCのラジオ番組を発表者がレポートにまとめる形で行われています。

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 キリスト教主義のボランティアグループ、5タラントの会では、毎週土曜日に、勉強会、懇談会、音楽教室、その他の活動を行っています。

〜〜出張報告〜〜
歯科研究発表大会 吉永暁子主任指導員

 先日、歯科医が集う研究発表大会に参加して来ました。その発表の中で一番感じた事は、歯科医療も治療を目的とするのではなく、予防を目的とした診療に移っている事です。
 そして、発表の中で何より、とても勇気づけられた事は、歯磨きをする事で、予防効果が上がったと言う事例でした。それも、世代に関係なく。この発表は、現在学園でも取り組んでいる歯ブラシ支援の有効性を強めてくれる内容でした。「歯ブラシ頑張ります!」と、胸が高鳴りました。
 しかし、それだけでなく、地に足をつけて、利用者の方に関わらなければならないと考えさせる講演もありました。無効な歯科治療を行ってしまったり、治療自体が患者に苦痛を与えることもあるからです。治療が心の痛みを強めてしまうこともあり得ます。
 痛みを負っているご本人の訴えを丁寧に十分に聴く事の大切さを痛感しました。


〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜

*本人の承諾無しの支援

 更衣室の物品の配置について、利用者に承諾を得ることなく変更し、強く苦情を受けました。その場で承諾を受けずに勝手に行ったことを謝罪し了承を得ました。今回は本人の同意に関する初歩的なミスであり、職員間で改めて確認しました。

*歯ブラシの取り違え

 歯ブラシを取り違え、それにより職員が動揺しそのまま洗浄せず、持ち主の利用者に使うという二重のミスを犯しました。これはミス自体に加え対応方法に誤りがあり、事故があった場合は、すぐに職員間で連絡をとり単独で対応してはならないことを確認しました。2名の利用者及び保護者に謝罪しました。

苦情解決委員会責任者 小堀俊二


*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)




保護者歯科講習会



4月の予定

4日 始業式(半日)
13日 防災訓練
28日 祈祷会
30日 5タラントの会勉強会

 始業式は是非保護者の方も御出席ください。10時からです。

5月の予定

9日 内科検診
12日 学園祭
26日 誕生会
28日 5タラントの会勉強会




4月の歌 賛美歌338番

主よ、おわりまで 仕えまつらん

みそばはなれず おらせたまえ

世のたたかいは はげしくとも

御旗のもとに おらせたまえ


*ホミニス学園では、見学、ボランティア、福祉相談など、いつでも受け付けています。お気軽に御相談下さい。

編集後記

 人間の存在を霊的なものとしてとらえることについて、あれこれと思いを巡らせています。相手と向き合うという事は相手の魂と向き合うことだと思います。(小堀)


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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