ホミニス便り2005年12月号



心の土台  学園長 小堀俊二

 「廃虚から」と題された加藤周一氏のコラム(朝日新聞夕刊05年10月24日)には、自らの精神性を貫いた建築家や評論家が、無頼、賊軍、廃虚のキーワードと共に紹介されていました。伝統や大勢に迎合することなく精神性を貫くその土台は、戦後の廃虚でした。
 私は障害福祉の分野と状況が似ていると思います。治療から支援へと障害福祉の価値観は180度方向転換し、法制度も定着を見る間も無く変動を現在も続けています。そして未だ人権意識は廃虚という言葉がもっとも適するレベルです。その様な中、隣人愛を聖書から学び、それを芸術活動において実践する私達は、現在の社会福祉の少なくとも表面上の動向からは、かけ離れた賊軍です。
 コラムに紹介される「もしも建築が芸術であるならば、建築家っていうのは、骨身を砕いて存在感を索め続ける人間のことだ」という言葉は、どこか刹那的な哀しさと共に私の心に響きました。援助者として相手に向き合う生き方は、自分自身を問う行為そのものだからです。
 ただ、少し異なる見方も出来ます。それは廃虚とは違う、「土から生まれ土に返る」「裸で母の胎を出て裸でかしこに帰る」つまり神から与えられた生という、言わば信仰的開き直りのようなものが、私たちの心の土台になりうるからです。
 


下手で良いじゃないか! 主任指導員 吉永暁子

 学園で傾聴と出会い、利用者の方の胸を借りて、日々学び励んでいます。この傾聴は、生きる上で必要不可欠なものであるその重みを漸く感じている所でもあります。
 傾聴は、聴く事が基本ですが、この基本が本当に一筋縄ではいかず、打ちひしがれる事が殆どです。
 しかし、基本から応用へと言われるかのように、職業を越えて生かす機会が与えられ始めています。そのような中、自分の傾聴の下手さ加減を思い知らされています。
 話を聴く事は大変な事ですし、辛いことです。でも、その自分自身の痛みをしっかり認め向き合うことが大切だと思います。自分なりのスタンスで相手に向かい続けようと心を新たにしています。


〜〜今月の苦情&ヒヤリハット〜〜

*職員が洗剤をしまい忘れた。

 洗剤などは利用者が誤って飲まないように厳重な管理が必要です。利用者数が減ったことによる職員の気の弛みが原因ですが、いつでも新たな利用者を迎え入れる体制を保ち続けることを、確認しました。

*施設を利用していて疑問に思うこと、要望などお気軽にお話し下さい。また、苦情、要望など、直接申し出難い場合は、以下の窓口を御利用下さい。
・第三者委員
  日本キリスト教団戸塚教会
  尾毛佳靖子牧師 (045-881-3416)
・福祉サービス運営適正化委員会 (045-317-2200)
・権利擁護センター「アシスト」 (045-312-1121)


12月の予定

14日 歯科検診 防災訓練
15日 クリスマス会(午前10時より)
22日 2学期終業式
24日 5タラントの会勉強会



1月の予定

5日 3学期始業式
18日 防災訓練
19日 リクリエーション
28日 5タラントの会勉強会


12月の歌 賛美歌100番

生けるもの凡て おののきて黙せ
世の思い棄てて ひたすらに仰げ
神の御子は くだりたもう
このきよき日にぞ


発行:社会福祉法人ホミニス会ホミニス学園
電話 0467-53-2980 ファックス 0467-52-4160

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