都立入試をふりかえって


2月26日の都立一般入試合格発表で3年生も全員進路決定しました。
今年は私立の推薦がすでに決まっている人も含め、都立受験の場合も全員併願の私立が受かっており、またふつう倍率が非常に高くてなかなか受からない都立の推薦もけっこう決まっていたのですが、それでも合格発表の日には朝から教室に来てしまったのでした。
メールで知らせてくれる人、電話をくれた人、また直接教室に合格報告に来てくれた人、とたいへんうれしい一日でありました。
バンザイ!ということもありますが、ほっと胸をなでおろしたというかふっと肩が軽くなった、というのが実感です。また一年間、だんだん重くなってくるわけですけれど……。
さて、今年の都立の入試問題ですが、特に理科と社会で「記述問題」が増えたというのが特色といえるでしょう。
例えば理科ではイオンや進化の単元が高校に移行し、内容や範囲自体は授業時間が減って、中身もそれ以上に減ったことで、「浅く」、「狭く」なっていますが、選択肢を選んだり穴埋めをするのではなく解答欄に自分で考えて文として「書け」というような問題が出題されており、これはなかなかむずかしいことです。
国語の作文形式の問題、数学の図形の証明、英文を自分で考えて書く問題などもここ数年で増えてきましたが、この傾向はますます高くなることでしょう。
授業を聞いたり教科書を読んでわかったつもりでいても実際自分の言葉で説明するとなるとどう言っていいのかわからない、というのはけっこうよくあることです。では、そうした問題に対応できるようにするにはどうするか。
ただ教科書の太線を覚えるだけ、ということではなくて「なぜ」そうなるのか。という理由を考えてみること。そしてわかったと思ってもそのままにせずにその日家に帰ってから、次の日にもう一度見直してみる。そして自分が「わかった」たら、まだわかっていない友達に「説明してみる」ことです。そうすると実は自分もまだ「わかったつもり」だったことが「わかった」りします。(ややこしい)
また、「なにを聞かれているのかわからない」で、テストが終わってから説明されて、「あー、そんなことなら簡単にできたのに〜!!」なんて声をよく聞きますが、英語も数学も社会も理科も、それぞれの教科の知識の前に「まず」問題の意味を読み解く国語力が必要なことは言うまでもなし。でもそれはテストの前だけ急に詰め込んでできることではありません。
国語の授業の時だけでなく例えば数学の時間でも、ふだんからいろいろな文章題を解いたりして意識して練習しておくことが必要です。
都立の問題でも、20問(100点)のうち計算は8問。(40点)
あとは文章を読んでどんな式を立てるか自分で考えて、初めて解き始める事のできる問題なのですからね。
ちなみに国語の漢字の問題、特に書き取りは中学校の教科書で新しく出てくるようなものではなく、ほとんどいつもの漢字テストの小学生用をやっておけば取れる問題でした。それだけにふだんから小学校の漢字を復習しておかないと「あ〜、知っているけど書けないよ〜」ということになってしまうので、
ご用心ご用心。

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