公立中高一貫校の傾向と対策!って、あるの?(14.12/9up)

学校教育法施行規則「公立の中等教育学校においては学力検査を行わない」

これはたいへん含みのあることばです。
学力検査は行わない。
それでなにが行われるか。作文と適性検査です。
例えば都立小石川中等教育学校で出題された適性検査の問題。
1問目、三つの文章を読んで自分の考えを400字程度でまとめる。
2問目、世界の人口にかんするいくつかの資料からわかることを分析する。
3つ目、飛行機から雲が見えた話から、水蒸気が水や氷になることで見られる日常の現象について説明する。
どれも知識がないと解けない問題。そして知識だけでも解けない。
では、なにをすればいいのか。例えば過去問がんばって解くというのは
有力な勉強法ではあるけどその問題が次にも出るわけではないですし。
まず問題文からここにまとめたような意味だと
問題を読むための根気と読解力が必要ですよね。
実際、計算だけなら簡単にできる問題が、
ちょっと数行の文章になっているだけで
なにから手をつけていいのかわからなくなってしまう子がたくさんいます。
こたえもひとつに決まらない。
根気と慣れ。そして考える力をつけること。
考える力をつける、というのがずいぶん言われていますが、
脳トレの話でもあったように考えるための頭をつくるのが大事。
「考える」という言葉から応用問題ばかりに目がいくけれど、
しっかり基礎を反復練習することも重要ですよね。
で、それを使えるように日々鍛えて、まとめられる訓練をする。
私立中の受験準備をしているからそのまま一貫校対策に直結するかとも言えないけれど、
鍛えた思考力とねばりは力になるだろうし。
また、中学の説明会で先生に聞いても、
やはりふつうの日程のテストの他に
一貫校のテスト形式に合わせた入試を取り入れているところがたくさんあります。
本番の予行演習のために使ってくださいというわけです。
そしてふだんできることで言うと本をよく読むこと。新聞を読むこと。
特に最近話題のニュースは、問題が出てきた時に知らないではどうにもならないですから。
よく読み、じぶんのことばでまとめてから感想を書く。
そういう訓練を地道にやってみることが大事かと思います。
本番近し。地道にがんばりましょう。

(週刊東洋経済特集記事など参考)
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