2014/08/19

先週は恐竜の化石を特集したNHKのサイエンスゼロ
今週は国際宇宙スターションに物資を送り届ける日本の無人宇宙船「こうのとり」の開発物語。
はじめは安全にステーションにドッキングするかよりも参加しないのが一番安全だ、
などと揶揄されるほどだったこうのとりだが、現在ではその最新技術がアメリカの宇宙船にも採用される。

こうのとりにつながる国産ロケット開発の軌跡が書かれた「H‐Uエイチ・ツーロケット上昇」という本。
今からの読書感想文、間に合うかなぁ。
ステゴサウルスの背中のプレートの謎が化石をスライスしてわかった。
2014/08/11

文系でも楽しい日曜夜のサイエンスZERO。
恐竜の化石をスライスしたり、研磨して見るというすごいことをしてわかった
いろんなハッケンをやってました。
特に大好きなステゴサウルスの背中のアレ。
外見的には鎧ですよね。それまではペタンとなって敵から身を守るための盾などとも考えられていたあのプレートが、
削って見ると中がすかすかで軽い構造だとわかった。
そして同じ構造の生き物を探してみると、いました。
大きな口ばしの鳥、オニオオハシくん。
あの口ばしの中には縦横に血管が通っていて、
上がった体温を冷やすために熱を放出する
水冷式(血冷式?)ラジエターの働きをしているというわけですよ。
実際、ステゴがもっと小さい恐竜の時は背中のプレートももっとこじんまりしていたんだけど、
体が大きくなるにつれてプレートも大きくなった。
体が大きくなると熱を保持するのには有利なんだけど、放出するのは苦手だということなんですね。
はい、理科です。サイエンスです。
体温の保持は体全体でするので2倍の大きさになると体積は2×2×2=8倍。
ところが、熱を放出するのは表面積だから2×2=4倍にしかならない。
そこで大きなラジエターが必要になったというわけです。
他にも、ハッケンされた最大の化石アルゼンチノサウルスの巨大化の謎が骨からわかったとか、いやおもしろい。
再放送もあるのでまだ自由研究決まってない人はぜひ。

hp
科学遊び 講談社パノラマ図鑑 
2014/08/05

8月に入って、そろそろ自由研究、本格的に取り組みたいけど
まだなにからやっていいかわからない。
そんな人にぴったりの本。

たとえば牛乳瓶の中に吸い込まれるゆでたまご。
空気中で物が燃えるとどうなるのかや大気圧の勉強へ。

たとえばむらさききゃべつの色が酢や石灰水でどうかわるのか。
酸性アルカリ性と色の関係などをいろいろ調べて見る。

など、身近な道具で簡単な実験ができて、
そこから理科で習ったことばや法則につなげることができます。
丸写しじゃなくて自分で実験できるのがいいですよ。
そろそろ決めないと、ほんとに丸写しになっちゃうよー。

星座を見つけよう(福音館書店)
2014/07/23

北の空を見あげて、北極星を探す。
北斗七星が見つかったらおおきな柄杓のはじっこからたどっていったところにあるのが北極星。
この北極星を中心に夜空はぐるぐるまわっている。(ほんとは逆だけど)
北極星はちいさな柄杓の持ち手の部分になっていてこの小さな柄杓はこぐま座で、
ちょうど北極星のところが小熊のしっぽの先っちょ。
また、大きな柄杓の北斗七星はおおくま座の背中の部分になっている。
こうやって、はじめはばらばらに並んでいただけだった星たちを線で結んでいくと
いろんな動物や絵が見えてくる。想像の翼がどんどん広がっていく。
夏休みのはじめのうちに夜空のようすを観察しておく。
そして夏休み最後のころにもう一度同じ時間に同じ方向を見てみると、
星の位置がかわっていることに気がつくはずだ。
北極星を中心にまわっているからだよね。(ほんとは逆だけど))
で、同じ位置の星を見るためにはどうするかとなるわけだ。
午後9時に見た星空と同じ位置の星を見るためには何時間前に空を見上げればいいのか。
テストに出てきたときにはいまいちよくわからずに計算だけで出していた答えを、
自分の目で確かめることができますよ。

星座を見つけよう(福音館書店)

絵本ナビhp

作者はおさるのジョージのHAレイ。
すぐできる夏休み冬休みの自然研究(ポプラ社)
2014/07/22

たとえば稲とダイズをコップの水の中に沈めてみると
イネはほとんどのタネが芽を出して、どんどんのびていくが
ダイズは発芽し始めたもののやがて死んでしまった。

なぜんなんだ、さっぱりわからない。
では、どうしたらダイズに水の中で芽を出させることができるのか。そこから実験を考えていく。
一方、イネの方の芽や根の伸び方は水の深さによってどう変わるのか。
水が深いと芽ははやく伸び、浅い試験管にまいたタネもみは芽より根のほうが早く伸びる。
深いところでははやく日光に当たろうとし、浅いところではまず根をしっかり張ってから伸びようとする。
うーん、おもしろい。
また、深すぎると芽も根もあまり伸びない。最初からあきらめてしまうかのように。
植物の根に根毛という細かい毛のようなものが生えて、
これが土にがっちり食い込んで安定させる働きとともに表面積を大きくして効率的に水分を吸収できるようにしている。
これは理科の教科書でも習うけど、同じ植物でも水栽培にしたものでは根毛ができないつるつるのままだったり。
水がいつでもいくらでも吸える環境では必要ないからなんだな。
うーん、実におもしろい。

絵や写真でたのしく読めて、光合成など理科の勉強にもいつのまにかつながっているとてもためになる本です。


すぐできる夏休み冬休みの自然研究
(ポプラ社)

もくじ

たねと植物
 たねにもいろいろな性格がある
 稲とダイズをくらべてみると

日光と植物
 植物は太陽がだいすき!
 葉は養分の工場だ

水と肥料と植物
 根は水にむかってのびる

虫や動物と環境
 動物はエサによってからだをかえる
 動物はすむ場所によってからだをかえる
 動物たちの身をまもる方法

人のくらしと自然
 川にはどんな生き物がいる?
 自然マップをつくろう

:夏休み自由研究など、すぐ役に立つこじま塾の本棚の本の紹介

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