環境セミナー2 2008年01月28日14:03

第二回 ごみを宝に! 大学と地域が進める食資源循環 
佐賀大学農学部准教授 染谷孝
NPO法人伊万里はちがめプラン理事長 福田俊明

生ゴミを有機堆肥に変えて畑や田んぼにに戻すことで食物連鎖を促し、
次の生命体のエネルギー源として役立ち、土に活力を与える。
リサイクルの究極、ごみを宝に変える取り組みを学ぶ。

生ごみから作った有機堆肥には、微生物が1gに600億。
これは 九州の優良な土壌の倍の量。
伊万里市のNPO法人では、生ゴミを堆肥にするはちがめプランというプロジェクトがすすんでいて、
2t(2000kg)の生ゴミから800kgの肥料を作り、
休耕地などで菜の花を育てて採れた菜種油をディーゼル燃料にしている。
5年前 佐賀大で地域貢献のプロジェクトを立ち上げることになり、
このはちがめプランを優良モデルとしてとりあげることに。
今では学生教育のプログラムとしてもとりあげられるようになった。
一般家庭、レストラン、旅館、スーパーからの生ゴミは、水分が90パーセントを占めており、
これを60パーセントにしぼっておがくずをまぜ、 菌(もどし堆肥)を入れて発酵させる。
するってえと72.8度のほどよい温度になるってわけで。
立派な施設がいくらあってもだめで、微生物に働いてもらってこそなんで、その主役が真っ白になっている部分、放線菌。
この堆肥をつかっているものには病気が出にくいことがわかっています。
これは菌が抗生物質を作っているからなんですな。
完熟した堆肥には生ゴミ部分はすっかり分解され、
分解されにくい木質と菌体だけが残りきれいなおがくず状。
ここまでくるとぜんぜん臭くありませんよ、というわけですよ。
うーん、完熟。と手にのせてワインのように。。。
外国人の学生さんだけしっかり鼻をつまんでたケド。。
地元の小学校への出張授業。
また窒素、リン酸、カリがしっかり入っていて、化学肥料がいらないことから、
タイに技術移転をするための国際協力銀行からの審査にも通って、
だんだん大きな話になってきた「はちがめプラン」
ご近所の小規模からはじまりましたが、
生ゴミを地域から回収して現在では3tの堆肥ができて、
それはすでに全体の15〜20パーセントにあたるそうですが、
これ以上大規模になると行政ぐるみでのとりくみが必要、ということでした。
第一回の清掃工場の時にも取り上げられていたけど、分別をする個人個人の意識が大事ってことが言えそうです。

ちなみに講座の参加者の方は、初回の5人が4人になってましたけど、だいじょうぶかしらん。

明日からはいよいよはじめてのゴスペル入門も始まります。