勝負の世界はたのしいよ。(タイトル)

抜粋
・・・誰の勝負か忘れてしまったが、玉の海が解説をしていた。
アナウンサーがしきりに「けいこは辛いでしょう、たいへんですね」と催促するが、ちっとものって来ない。
「まあ、辛いといえば辛いでしょうが、そんなこと考える暇はありませんね。
わしなどは、どっちかといえば、たのしくてたのしくてたまりませんでしたよ」 何度聞いても、同じ答えで、アナウンサーはいささか失望した様子である。
むろん顔は見えなかったが、私はそこに、実地に事に当たった人の真剣な表情と、
人のふんどしで相撲をとろうとする傍観者の顔つきを、まざまざと見せつけられるように思われた。
・・・
(報知新聞夕刊1958,12,13)

60年前の文章ですが、まるでオリンピックのやたら苦労や
厳しい練習に耐えた感動話を引き出そうとするインタビューや実況に対するコラムのように見える。

筆者は白洲正子さん。さすがです。


Easy come,easy go.
[来やすいものは去りやすい]
濡れてで粟のように儲かった金は、湯水のように使われてしまうものだの意。

まあ、これはお金に限らずいろいろなことに言えるでしょう。
ぜんぜん勉強していないように見えるのにすずしい顔でいい点をとっている友人や
自分が苦労していることをとなりの人が器用にこなしているのを見て
「羨ましい」と思う。
でも楽にすいすいこなす人よりも、不器用でも時間がかかってもコツコツ自分が納得するまで苦労して出来るようになった人の方が喜びも大きいし、逆にそのことが好きになったり、より深いところまでいけたりするってこともあるんです。
何年か前のNHKの朝のドラマで、
大工さん志望の女の子が不器用なのでもうあきらめようか、と親方に相談すると、
「実は俺もブキだったんでい」って言うところがありました(小林薫さんでしたね)
あれ、よかったなあ。うんうん。(と、ひとりでうなずいているし)

ちなみにB'zもこういう歌を昔唄っていましたね。

Live and let(others)live.
〔生き生かしめよ〕

自分だけ利益を得るのでなく、
他人も君のおかげで利益が得られるような生き方をせよの意。
「世は相持ち」

この間金八先生が話していた
「地獄のスプーン」と「天国のスプーン」の話。

地獄でも天国でも全く同じ食べ物がみんなに行き渡るだけあって、
全く同じスプーンを使って食事をしている。
でも地獄ではみんな飢えに苦しんでいて、
天国の人は満ち足りている。それはなぜなのか。

そのスプーンはとても柄の長ーいスプーンなので、
口に食べ物を運ぼうとしてもブルブル震えて全部こぼれてしまう。
それで食べ物はあっても食べることができず、みんないつもいらいらして、
喧嘩ばかりしている。
ところが天国ではその長いスプーンで
お互いにとなりの人に食べさせてあげるから。
みんなお腹いっぱいとても仲がよい。

全く同じひとつのことが、ちょっとのちがいで天国にも地獄にもなる。
人のためにすることが自分のためになる。

とても簡単なことですが、それがむずかしい。
自分のことだけ考えて、結局スプーンからすべてこぼしてしまうことの、
なんと多いことでしょうね。
LITTLE BROOKS MAKE GREAT RIVERS.
小川は大河となる。

始めから大河というものは存在しない。小川が集まって大河となるの意。
滴り積もりて淵となる。

ちりも積もれば山となる、とはいえ、
山になった姿が目の前に見えないうちは
少しずつでも毎日こつこつやる、というのは
なかなかにできないものです。
明日から、明日から、を続けているうちに
やらないものが山となっている、ということはよくありますけど。
ほんのちょっとでもいいから、
とにかく今日からはじめましょう。

NEVER GRIEVE FOR THAT YOU CANNOT HELP.
仕方のない事を悲嘆するな。

都立高校の推薦入試が1月31日に終わり、
その発表が2月5日。
私立高校の入試が2月10日、11日。
そして都立高校入試が2月21日。
もちろんはやく決まるにこしたことはなく、
そのために全力をつくしているわけですが、
ひとつ失敗しちゃってもそれをいつまでもひきずらずに
気持ちをスパッと切り替えて次に備えられるかが
最後に笑えるかどうかの分かれ目になります。
あとひとふんばり。
みんなあ、がんばれよぉ。
A MAN IS WELL OR WOE AS HE THINKS HIMSELF SO.
人の幸不幸は本人の考え次第である。
浮き世は心次第。

起こった出来事は厳然とした事実として消えることはない。
でもそれにどちらから光を当てるかによって見え方は全く違う。
影のできる方向は全く逆になる。
不運を嘆いてくよくよして
あれこれ後悔して落ち込むのも、
その事実を糧にして何かをつかんで
前に進むのも、
それは本人の自由、気持ち次第。
それだったら、
前を向いて歩いた方が楽しいに決まっているじゃあないか。

LIFE IS MADE UP OF LITTLE THINGS.
人生は小さい事柄でできている。

ちょっとしたことがすごくうれしかったり、元気のもとになったりするもんですよね。
小さな事柄はとても大きなことにつながっているように思います。
小さなことからコツコツとぉ。やすしくん、やすしくん・・・失礼しました。
THE LONGEST WAY ROUND IS THE SHORTEST WAY HOME.
一番遠い回り道が一番近い帰り道である。

急がば回れ

これと同じことを数学の授業のときに、何度も何度も言ってますねえ。
途中の式とか、そんなめんどくさいこと書かなくても
あってるんだからいいじゃんかー、と言う子ほど、
やっぱりテストでまちがうんだよなあ。
たいした手間ではない「ひと手間」を入れるか入れないかで
まるで結果がちがう、というのがポイントポイントであるのです。
LITTLE BIRDS THAT CAN SING AND WON'T SING SHOULD BE MADE TO SING.
歌えるのに歌おうとしない小鳥は歌うように仕向けるべきである。

能力があるのに、その能力を発揮しようとしないような横着者とか強情者は、
手荒な手段によってその能力を発揮するようにさせねばならぬの意。
鳴かぬなら・・・。

いえいえ、手荒な手段など使ってはおりませぬが。
あの手この手、ほめたりおこったり、三歩進んで二歩下がる、
根気よくやっとります。

なかぬなら わらわせましょう ほととぎす  
OMELETS CANNOT BE MADE WITHOUT BREAKING OF EGGS.
卵を割らずにオムレツは作れない。

明日からやる、
来週からやる、
来年からはやる。

やるなら今からやらないと、だめだめなんですよね。
明日からやる、は
明日になっても
また明日からになっちゃうもんですよね。
と、言っている間に
明日は入試、となっていたりして。

MAN PROPOSES,GOD DISPOSES.
人間は画策し、神は成敗を決める。

天は自ら助ける者を助く。
困ったときの神頼み、ではなく、
やれるだけのことはやっておきたいものです。
(なかなか)
SLOW BUT STEADY WINS THE RACE.
遅くても着実であれば競走に勝つ。

BUTのところがANDになっているバージョンもあります。
(SLOW AND STEADY WINS THE RACE.)
コレの方が、ちょっとぐらい遅いことはわるいことではない、という感じがより強くでているように思います。
ゆっくり、そして着実に。

ゆっくり、そしてダラダラはだめですけど。
NEVER TROUBLE TROUBLE TILL TROUBLE TROUBLES YOU.
困り事が君を困らせるまでは困り事を困らせるな。
取り越し苦労をするなの意。

なんだか早口言葉、というか
はははとわらうはははははじょうぶだ(ハハハと笑う母は歯はじょうぶだ)
うりうりがうりうりにきてうりうれず、うりうりかえるうりうりのこえ
みたいでちょっと意味がわからんなあ、という声もありますが。
ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう、
そんなこと考えたって、どうなるわけでもない。
そんなことを考えているよりも、
今できることを精一杯やんなさい。
(そうやって、具体的にできることをやっている方が、
よけいなことを考えずにすむってこともありますし)
NOT A LONG DAY BUT A GOOD HEART RIDS WORK.
仕事が片付くのは時間の長さによるのではなく意欲の強さによる。

勉強しているのに、成績が上がらない、できるようにならない。
何時間もやってるのに。
ちょっと、待て。
ただ机の前に座っているのは勉強しているのとは違うんやでー。
(なぜに大阪弁)
要は集中、集中。

WHAT YOU ENJOY YOU WILL DO WELL.
楽しくやることが、じょうずになることにつながる。
好きこそものの、じょうずなれ。

ニュースステーションのスポーツ特集で、
はじめて花園の土を踏んだ静岡の浜松工業ラグビー部の特集をやっていました。
エンジョイ・ラグビーを合い言葉に就任3年で
高校に入ってからはじめてボールに触れた選手達を率いて全国大会に出場したイギリス人の監督さんが言っていた言葉です。
彼は伏見工業が全国制覇したときにコーチをしていて、
その時のキャプテンが、現在全日本チーム監督、神戸製鋼黄金時代を築き上げた平尾氏だったのでした。
そういえば浜松工の監督のとなりで歓声をあげて手をたたいている大男は、大八木さんではないですか。

試合は前半初出場の緊張感でがちがちにひきつっていた浜松工業が次々にトライを決められて一方的な展開。
しかし、後半には自分たちの動きをとりもどして連続トライ。
選手達の顔にも笑顔がもどっていました。
結局負けはしたけれど、
もどってくる選手達を大きく手を広げて迎える監督の姿がとても印象的でした。
来年が楽しみだ。



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