州走り、今日の「ヘーイ」
第1話「おかしら」より
雲霧:熊五郎、捕り方に紛れて鍵の蝋型をとれるか?
熊:へーい。
第2話「狙われた男」より
お千代:盗賊改めの旦那が、めしやの女にいれあげてるのがわかったら、世間体がわるうござんしょう。
岡田甚之助:はめたのか。
熊五郎: ヘェイ。
雲霧:こざかしいのは三次のうしろにいる男だ。
人の心のすきまにしのびこんで、あやつろうとする。
金、女、三次にとってはいい夢だったんだろう……ふっ、……ふん。
おかしいな。同じことをしているわしが人の心を憐れむとは…………掟通り、殺せ。
熊五郎: … 。
(「松屋襲撃」より)
吉五郎:手がかりの切れ端をつかんだと。
熊五郎: へい。
雲霧:豊治郎というのは名古屋で州走りが始末した密偵だろう。
熊五郎: へい。
吉五郎:切れ端とはなんのことだ。
熊五郎:岡田は、そのことについてなにも言われてないようです。
雲霧:油断いたすな。阿部式部という男。底の知れぬ男だ。今後も細大漏らさず知らせてくれ。式部が岡田に疑いをかけておらんとは誰も保証できん。
それから、岡田との接触は慎重にやること。よいな。
熊五郎:へーい。