火の見やぐら

高さ十数メートルの鉄塔構造の見張り塔です。火事を見張り、半鐘や拡声器を使って、狭い範囲の住民に、火事や自然災害などの情報を流します。昔は、各部落ごとに設置され、住民の安全対策施設として重要な存在でしたが、電話・携帯電話それに有線放送が網目のように構築された現在では、「火の見やぐら」の重要性は低下するばかりです。しかし、電話や有線のない所で野良仕事をしている農家にとっては、まだまだ役に立つ重要な防災対策の鉄塔です。

「火の見やぐら」は、農山村においても、やがては消え行く運命にあります。私の身近でも、この数年で五基ぐらいの「火の見やぐら」が撤去されました。

歴史の一齣として、また、消え行くものに対する郷愁と感慨をこめて、身近に存在する「火の見やぐら」等に焦点を当て、できるだけ沢山の「火の見やぐら」の写真を掲載したいと思います。



三富村


三富村


山梨市切差


山梨市切差

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