山里果園・山梨の環境問題
著者:古明地 光久
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無農薬栽培

1999.10.10

道路幅・拡幅工事の為に買収された農地である。無農薬にしたら、どのようになるかが観察される。

リンゴの栽培では、黒星病、赤星病、うどんこ病、輪紋病、斑点落葉病、炭そ病、褐斑病、すす斑病等の病気や、ダニ、アブラムシ、ハマキムシ、キンモンホソガ、ギンモンハモグリガ、シンクイムシ等の害虫に対する、農薬散布が必要となる。

この樹の場合、上記の病害虫に好き勝手に振る舞われた為、早い時期から、葉が侵されて落葉してしまった。光合成のための最も大切な”器官”である”葉”を失ったので、果実は肥大化せず、収穫時期に至っても果実の大きさは直径4センチぐらいであり、かつ、その中は害虫にたっぷりと食い荒らされ、干からびた、どす黒い”美しくない粗小ゴミ”が、枝にぶら下がっているだけである。