第10回新島トライアスロン 空に太陽がある限り の巻
〜にしきのあきら改め錦野旦コンサートおまけつき〜


新島復興祈念レース ・・・今年のバイクは5km短め(崖崩れの為)。
▼今年も1年ぶりに新島に行ってきました。第10回新島トライアスロン。新島には親戚のおじさんおばさんがいるんだけれど、昨年の地震の為、新島に行くのも1年ぶりになってしまいました。東海汽船で竹芝から出発、新島が見えてくる頃には、島のいたるところで崖崩れが起きていて、被害の大きさをまざまざと見せ付けられました。

▼今年はバイクのコースの一部が通行止めになってしまい(崖崩れ)、バイクコースは35km。スイム1.5km、バイク35km、ラン10kmの全46.5kmレースとなりました。会場は島の約半分を使うんだけど、バイクのコースなんか前日までに島のみんなで砂や石、ゴミをほうきで全10キロ以上掃いて当日に備えていたんだって。新島は軽石がほとんどの島だから、風が吹くと路面に溜まるらしい。バイクが滑らないように、っていう島の皆さんの心遣い、ありがたいね。選手のみんなもあまり知らない事実だけど、島の方々には色々と面倒を見てもらっていたわけです。感謝感謝。

▼それから今回はにしきのあきら改め錦野旦(スター)が参加。リレー部門でラン10kmを走っただけだったんだけど、夜におまけつき。くわしくは最後にね。

羽伏浦海岸(サーフィンのメッカ)
ラップライム一覧 ▼ご覧の通り、昨年同様、スイムで稼ぎ、そのアドバンテージでラストまで持ち込む、という従来と何ら変わりのない戦法でした。
▼でも、最近低迷の長距離レースにおいてひさびさに納得行くレースとなりました。よかったよかった。
SWIM 1.5キロ 22分55秒 区間14位
BIKE 35キロ 67分39秒 区間83位
RUN 10キロ 51分36秒 区間114位
TOTAL 2時間22分10秒 総合71位
T 海上ブイ コーナリング争奪戦
▼スイムは港近くの海を2周回。まだ少し冷たい水はそれだけでもスイムが苦手な選手達を凍えあがらせるのに十分。けれどスイムでアドバンテージを稼がないと…の自分にとってはそんなことも言ってられない。

▼スイムスタートは年齢順、個人チーム順の3ウェーブスタート制。スタート前に外国人の選手に「スイムハ得意デスカ?」と聞かれて「イエス。」と答えてしまった手前、スタートダッシュをかけないわけにはいかないよね。スタートの合図と同時に飛び出し。最初は海岸線沿いを泳ぐんだけど、しばらく浅瀬が続くので腰の深さまでは走ってバチャバチャ。トリャっと飛び込めば海の底が見えて、どこかのレースとは大違い(海が汚いと暗くて前が見えないんだよね)。さすが新島は海がきれい。で、キックを使い過ぎないように(バイク・ランで死ぬからさ)気を付けながら、第1コーナーに飛び込めば、アウトから差し込んできた「あおいゴーグルの男」(それ以上のことは分からない)と激しいバトル。彼の左腕と自分の右手が絶妙にクロスしてラリアットの応酬。その闘いはスイムが終わるまで3度に及ぶ。

▼さらに1週目から2週目に入る時は1度浜に上がるんだけど、これがまた微妙なんだな。というのも、浅瀬が長いからどこで立ち上がったらいいのかよく分からない。うかつに立ち上がろうもんなら、岸まであと15メートルくらいあったりしてあわてて水にもぐり直したりして…。そんなこんなで2週目に入れば、周回遅れのパスもあってまたラリアット合戦。それでもスイムは上々のタイムで終え(青のゴーグルの男もほぼ同時に岸に上がり)、バイクへのトランジッションに進んだのであった。

新島本村
U ええぃ、まわせまわせまわせぃ!
▼トランジッションで「あおいゴーグルの男」にあっさり抜かれ、マイペースで始まったバイク。コースは35kmなれど、時折見せるアップダウンに苦しめられる昨年の経験を生かし(おっ!学習能力発揮じゃん)、ギヤを若干軽めにしてペダルを回す作戦に。マックス40kmのポイントもあったけど、だいたいアベレージ31〜32km/hといったところ。それでも無駄に筋力を使い過ぎないようにする、っていうお題目は大事にしたんだな。沿道には親戚のおじさんも応援してくれていたから、そこのポイントだけでも、と威勢良く飛び込んでいくんだけど、島の裏側にはいったところではサクサク抜かれる始末。集団で抜かれる時はちょっと悲しい気分になったのだ。でも、できあがりのタイムはおおよそ予想通り。かすかな希望を託して最後のランに繋いだのだった。
V ぱたぱた走法で乗り越えろ
▼バイクからランのトランジッションは足がつりそうになるのをこらえながら、はいつもの展開。右足のシューズを履き替えると、つま先が左に向いていた。我に返ると左右を履き違えていた。これじゃあ走れない。5秒のロス。んで、走り始めればいきなりの上り坂の連続。途端に足取りは重くなる。ところで今回のツアーパンフレットに添付されていたトライアスロンテクニックなるチラシによると、ランは接地時間を短くして、体の真下で着地するような、前につんのめるのを持ちこたえるような走り方がいい、と書いてあったのでここで早速実践じっせん。使ってみるとなるほど納得のな!(原田大二郎ふうに←分かる人、いる?) 大腿筋パワーを駄目にする事なく、使い過ぎずに乗り越える事ができたのだった。ランは5kmのコースを2周回。折り返しですれ違ったサラサラヘアーの女性に「(こんなかわいい子)だけには抜かれたくないよなぁ」と思ってたら、ラスト2kmであっさりとパスされた。でもランは去年より早かったんだから、まぁ良しとするかぁ。スパートは3段階に及んだけど、全体的にもう少しペースアップしても乗り越えられたかもしれないなぁ。やっぱり練習不足かなぁ?
W にしきのあきら怪しいサイドステップ
▼夕方レースが終わると、夜の表彰式は新島中学校体育館。島の方々が作ってくれた料理・お刺身を食べながらのパーティー。おなかいっぱい。その後は新島高校体育館でにしきのあきらコンサート。前座(?)で演歌歌手の女の人が出て来て1時間。ようやく満を持して登場のにしきのあきら。紫のタキシードを着て妖しい(怪しい?)サイドステップ。タップダンス(?)みたいな、ムーンウォーク(!?)みたいな、それでいてステージ上で円を描くようにスライド移動していく。動きがあやしすぎてよくわかんないからうまく説明できないけど、あれは始めて見た。すぐには誰も真似できない(恥ずかしくてしたくない、が本音?)。でも錦野旦、あんたはえらい。新島復興募金をしてくれた人には、募金額を問わず、もれなく自分のCDをプレゼント。本人は「売れ残ったやつだから…」なんてニクイコト言ってたけど、思わず手にしちゃったよ。2年前に出たやつなんだね。初めて聞いたよ。

▼途中、持ち歌が少ないもんだから、っていろんな人の歌を歌ったんだけど、キンキキッズの「硝子の少年」には参ったね。ビブラート聞かせた声で(さすが声量は大きい。声がのびる。)「ステェェーィ・ウィィィズ・ミィィー…」なんてチカラ込めて歌われたらこっちは腰砕けちゃうよ!それからさすがおばさん方を相手にショーを経験してきただけあってトーク(MC???)はおもしろかったよ。最後は「空に太陽があるかぎり」を絶唱。みんな舞台まで駆け寄って大盛り上がり。「あいしてるぅー」「いつまでもぉー」と3メートルまえで「スター」が歌って踊ってるんだ。こんなに親近感が湧く芸能人っていったい…。

錦野旦公式サイトはこちら
X 踊るさんはんきかん

東海汽船「さるびあ」丸
▼そんなこんなであっという間に日は暮れ、翌日はもう帰京。午前中は新島のおじさんに地震の爪痕を見にドライブに連れていってもらったよ。崖崩れがひどくって、まだまだ復興までの道のりは大変だと思いました。でも旅行なんかはもう大丈夫だから、みんなもにいじまにあそびにいってね。帰りの船は、8時間。竹芝についた後も、夜寝るまでなんとなくふらふら、三半規管はまだ船の中にいるようなのでした。ふなたびはゆらゆら〜・・・

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