菊 民夫

平成3年6月定例議会一般質問

a menber of the Shinminato City Assemble Tamio Kiku

 それでは、通告に従い、順次質問を、させていただきます。

 21世紀の、初頭の本格的な、高齢化社会の到来に備え、急速な人口の高齢化は、高齢者の雇用、年金、医療等の分野ばかありではなく、市民のライフスタイルや、街の居住環境など社会システム全体に、新たな対応が迫られているのであります。すべての高齢者が、人生80年を通じ、家族や近隣との絆を保ち、健康で、いきいきした暮らしが、できるように求められているのであります。

 ●今年の、3月定例議会において、分家議員のほうからも指摘があった、自治省と厚生省の国レベルでの【高齢者 保健福祉 推進10カ年戦略】ゴールドプランは、平成2年度から平成11年度までの、10年間に、緊急に取り組むべき施策として、又一面においては「ふるさと 創生の 福祉版」としての施策も盛り込まれ、地域指導型による、積極的な事業の展開が、望まれています。
 当市においても、公共施設や福祉施設の不便さの改善、痴呆性高齢者対策や、必要とされる、新設の特別養護老人ホーム等は、地域ごとの入所需要や、地域バランスに配慮しながら、できる限り、住み慣れた地域のなかに、あるのが望ましいと思うが、ゴールドプランの「地域 福祉推進 特別対策事業」や「施設緊急整備−施設対策推進10カ年事業」での、施設の改善工事や、新設老人ホームについて、市当局の所見を、お伺いいたします。

 ●一方「地域医療機関」で、毎日診察している、患者さんの中には、老人に代表されるように、病気自信、ありふれたもので、在宅で療養できる可能性があるのに、「心身の傷害のため」日常生活に支障をきたしている方が、しばしば見受けられます。それらの支障を取り除き、軽減し、少しでも本来の、日常生活に戻れるように、援助していく、福祉充実が今一番、目につくのであります。
治療のための医療から、予防を重視した保健医療にシステムに変わるなかで、「地域医療」と「福祉」と「保険」との連携は必要欠くべからずことで、現在は、その「連携の質」まさに「心の時代」が、問われているのであります。
 高齢者保健福祉の増進には、地方公共団体が、地域の創意と工夫を活かしていく中で、現在の市民病院と、射水万葉苑の地域を「殻」として「健康ゾーン」として位置づけ、緑豊かな公園施設を整備しながら「在宅サービスセンター・福祉コミニテーセンター」を中心として「スポーツ・レクレーション施設」や「保険センター・シルバー人材センター」等の移転、そして民間による「ふるさと21健康長寿まちづくり事業」の保健・福祉のための総合的施設をも取り入れながら保健医療と福祉の充実を図り、事由時間の増大による多様な「福祉・遊空間」を造り上げてはどうでしょうか。  今、市民病院が色々の課題を抱えている中で、医療機関としての今後の福祉との連携、をどう捕らえているのか、所見をお聞かせ下さい。

 ●次に、私たちが直面している「人口流失問題」のなかで、12月の定例会でも申し上げました、東西埋立の都市再開発用地の9.7fの問題であります。
今年は、第8次港湾5カ年計画の、策定の都市でもあり、港湾計画の見直しの中で「都市計画審議会」や「地方港湾審議会」を、クリアーしなくてはいけない、時期でもあります。 今年に入り、ようやく、県との話し合いがなされるなかで、地元での「県や市」の事前の説明の遅れや、堀岡の昭和60年の「公有水面埋立同意に関する要望」の中で住宅問題とは別に「行政の一人歩き」だけが目につくのであります。  今、地元の抱えている問題のなかで、神通川左岸流域下水道の浄化センターの位置の決定や、マリーナ計画、臨港道路堀岡線、新湊大橋の東西線の位置の決定等、どれ一つとっても、「都市再開発用地15f以上」に、関わる大きな問題であり、それらを一括して考えなくては、地元の対応が難しいのであります。 しかし、これらの都市再開発用地の問題は、市の計画のまづさもしてきしないわけには、いかないのであります。住宅政策は、市の大きな課題であり。市の重要要望事項として捕らえ、臨港道路堀岡線も含めての、堀岡の旧住宅地域との一体化を図り、かねてからの仮称「堀岡 都市再開発 委員会」の設置のなかで、15f以上の都市再開発用地が、将来に渡り必要であることを、県に示して頂きたいのであります。このように、詰めの段階を迎えている、現状を、今後どう対応していくのか、お聞かせ下さい。
 又、西埋立の、都市再開発用地の、払い下げがいつ行われるのか、そして、地域の住民には、払い下げのその日からでも、住宅が建つと錯覚している方も、多いので、都市開発用地9.7fの「市の基本構想」を、お聞かせ下さい。

 ●東部埋立の関連事業の中で、海洋の開発利用についてであります。
昭和57年の、 東部埋立により、 92万uの漁業権の消滅や、マリーナ計画での、予想される、2.7fの、漁業権の消滅に伴い、堀岡漁協も、県に対して、3fの水産関連用地の要望を出しております。 その中で、近畿大学富山水産研究所より「堀岡漁協 養殖センター」として、稚魚飼育水槽、生魚飼育水槽、管理棟、冷蔵庫等を、 東西に275b、南北に120b、延べ33,000uの、経営参加の話もあり、これらの施設計画で沿岸構造改善事業と、3fの水産関連用地について、市当局の考えを、お聞かせ下さい。  又養殖センターの規模や、高齢者の雇用問題や、魚センター等、検討しなくてはいけない問題もあり、近年の漁獲減少や、転職のきかない漁業者の高齢化や、若い漁業後継者が育たない「漁業界」と、海洋レクリエーション基地や観光との、積極的な、結び付けが、今後大きな、課題であります。
深層水の総合的な研究施設や養殖漁業の多目的利用について市当局の考えをお聞かせ下さい。
以上で私の質問を終わります。


6月定例議会一般質問の通告    030611

1)高齢化保険福祉推進10カ年戦略「ゴールドプラン」について。【民生部長】
@ 地域福祉推進特別対策事業
A 地域福祉基金(平成3年度 2100億 ふるさと創生の福祉版)
B その他高齢者保健福祉の充実

・ 地域福祉推進特別対策事業について(公共施設の改善)
・ 施設の緊急整備−施設対策推進10カ年事業(特別養護老人ホーム)
・ ふるさと21健康長寿まちづくり事業について。【市民病院】

2)東西埋立地の都市再開発用地(9.7f)の見通しについて。
・ 基本構想を示せ。
・ 堀岡都市再開発委員会の設置(住環境改善事業と併用)

3)海洋の開発利用について。【産業建設部長】
・ 養殖漁業と、地域振興の現状と見通しについて<商工港湾課>
・ 沿岸構造改善事業と水産関連用地(10f ,3f)<税務課>
・ マリーナ計画と埋立事業
・ 深層水の総合的な研究施設(国際深層水利用研究センターの誘致)<企画広報課>
 

(1991年6月11日 新湊市議会議場)





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