菊 民夫

平成4年12月定例会一般質問

a menber of the Shinminato City Assemble Tamio Kiku
   通告に基づきまして、順次質問をさせていただきます。

 まず初めに神通川左岸流域下水道の諸問題についてであります。平成2年7月27日の県漁連の流域下水道事業計画の凍結解除に伴い、県、市、地元、富山新港対策堀岡振興会、堀岡漁業会との精力的な話し合いの中で、これからの継続協議なども含めて、本年9月に着工に踏み切ったことは周知のとおりであります。永い年月の間にたくさんの人の手を経て、昭和52年度の渡辺市政での期成同盟会から数えて15年目にして、ようやく平成8年度末の供用開始に向けて大きなプロジェクトが動きだしました。当局のご努力に深い感謝を申しあげます。

 ●当堀岡地先の東部埋立90万平米の中で終末処理場11ヘクタ−ル、490メ−トルの225メ−トルを抱える中で、建設省や県でもいろいろのアイディアを出し下水道のイメ−ジ模索をしながら、地域環境を図っていく方向だと聞いています。この浄化センタ−から出る計画下水量は1日10万3,474立米であり、堀岡地先で5万1,000立米、足洗潟公園で2万6,000立米、四方地先で2万6,000立米の分散放流の見込みであり、実際の流入水量は平成12年でも2万1,800立米と聞いているが、地元での処理水の有効利用について、市当局の考えがあればお聞かせください。また現在、地元では雨水を受けるために、延長1,500メ−トルの旧鍛冶川の堀岡都市下水路が東から西に流れているが、供用開始時期にあわせて現在の水路断面が一部不足しているところもあり、改修する必要があると聞いていますが、都市下水路の見直しも含めて、建設省が進めている総合アメニティのアイディアがあれば、市当局の所見をお伺いいたします。また、平成8年度末の一部供用開始時期の区域はどこからするのか、あわせてお尋ねいたします。また、国の第4次全国総合開発計画(四全総)の中で、全国の処理人口普及率を平成2年度末の44%から平成7年度末までに54%に引き上げる計画を打ち出し、総事業費16兆5,000億円で平成3年度を初年度とする第7次下水道整備5カ年計画のスタ−トをきりました。日本の景気の落ち込みもあり、自治省、建設省は今年度を初年度とし4年間の中で、地方単独事業を積極的に行う緊急下水道整備特別事業の実施に踏み切りました。当市においても平成5年度以降の下水道事業の促進や取り組みについて、また、今後の下水道事業のタイムスケジュ−ルについてお尋ねいたします。

 ●次に、東西埋立地土地利用計画の都市再開発用地(住宅用地)の9.7ヘクタ−ルと15ヘクタ−ルについてお伺いいたします。西側の都市再開発用地9.7ヘクタ−ルの計画は、当初平成2年度の策定の越の潟町周辺地域土地利用計画に基づき臨海型居住環境の中で、計画人口920人、245世帯の計画が立てられ、隣接する越の潟も含めて約2,100人の宅地造成が試みられるはずでありました。 昨年の8月にはボ−リングデ−タをもとに地盤が軟弱であり、戸建て住宅地として不適当であるとの報告を受け、ことしの4月に新湊市地方居住促進計画策定報告書に、日本海ミュ−ジアムの70ヘクタ−ルの宅地開発として、新たに海王町住宅団地として位置づけられ、中層住宅や高層住宅の集合住宅に軌道修正がなされたことは周知のとおりであります。平成5年には国から9.7ヘクタ−ルの用地取得の時期であると思うが、財源措置も含めて今後の実施に向けての海王町住宅団地の基本的な考え方について、市当局の前向きの所見をお伺いいたします。また、次年度の予算要求をなされているのか、あわせてお聞きいたします。東側の都市再開発用地15ヘクタ−ルの計画についてお伺いいたします。東部埋め立ては、当初計画では平成6年度までの第2期工事で埋め立てが完了する予定になっているはずでありますが、富山新港管理局の現状の埋め立ての進捗状況は全体の60%にしか達しておりません。この状況を推察するに、埋め立ての完了は大幅におくれ平成8年以降と思われます。富山新港対策堀岡振興会から平成4年3月26日付で、東部海岸土地利用計画策定に関する意見書の回答を踏まえて協議がなされてきたと思うが、単年度事業として昨年富山新港東埋立土地利用基本計画策定調査費に50万円、本年9月定例議会において1,000万円の補正がなされ、富山新港東埋立土地利用検討委員会の初幹事会が今月の2日に開かれたと聞いているが、構成メンバ−や15ヘクタ−ルの基本計画策定に向けての、県との今後の進め方について市当局の所見をお伺いいたします。

 ●臨港道路堀岡線の着工時期についてお伺いいたします。
堀岡地先の都市再開発用地15ヘクタ−ルと、堀岡市街地の一体化を図るための市道幹1−8号線より東部埋立地に通じる550メ−トルの臨港道路堀岡線の道路は、平成2年の12月定例議会でも指摘したことであります。総幅員20メ−トル、車道2車線11メ−トル、両側歩道4.5メ−トルに対する、地元の将来に向けての大きな期待の中で、西町、明神新の自治会の住民総意の熱意ある協議を経て、先月の11月26日に建設同意に向けての要望書が、新湊市長、県土木部長あてに提出されたことは周知のとおりであります。今年度には、敷地測量、物件調査が終わり、平成5年には用地国債7,200万円を含めて2億8,000万円の予算要求をすると聞いております。また、公衆道路の市道の認定に対する固定資産のことやたくさんの公簿所有者などの調整を残していると聞いておりますが、地元にとって堀岡の再開発を模索する大きな突破口であり、今後の見通しについて市当局の県解をお伺いいたします。

 ●次に、マリ−ナ計画での民活施設の整備と動向についてお伺いいたします。
ことしの6月定例議会において、ボ−トの不法係留と港湾施設での民間施設の導入についてお尋ねしたところであります。また、新しく周りの環境整備事業でマリ−ナの東に隣接する海老江地区の1キロメ−トル余りの海浜のビ−チモデル促進事業の計画は、新湊市民にとって海水浴や釣りなどは最もポピュラ−な海洋レジャ−を体験させてくれるものの1つであります。 安易な事業開発ではなく、文化を育むようなしっかりした根の生えた利用をすべきものであると考えております。関係当局の御努力に深い感謝を申し上げます。だれしもがマリ−ナの親水性に接して得られる貴重な体験を、これからつくる施設の大きなテ−マとすべきと思うのであります。潮の香り、波や水の流れる音、夜景、水面が巨大な鏡と化する風景、心地よい風や太陽の光を反射して光る水面は、特定のマリ−ナを利用する者だけのものではない心遣いをこれからの設計に生かしていただきたいのであります。利用開発に当たっては、風の流れをとめたり、大きな影を水面に落としたり、水面への視覚を妨げたり、水の流れを変えたりするような施設設置や機能の立地は控えるべきであると思います。さて、マリ−ナ工事が進捗していく中で、起債や単独事業でのクラブハウスや修理ヤ−ド、民活事業での宿泊や物品施設の取り組み方やレジャ−産業を担う民間企業の進出があればお聞かせください。

 ●射水地区広域圏福祉施設について、かねてより精神薄弱者更生施設を早く建設してほしいという強い要望があり、新しい機構改革の中で10月1日付で関係市町村の温かい御協力で、射水広域圏事務組合に福祉施設準備室の開設が行われたところであり、これを高く評価しているものであります。
 ことしに入り、当市議会においても何回か論議され、また、今定例議会においても代表質問が行われたところであります。平成3年9月の精神薄弱者実態調査アンケ−トを調べてみますと、回答人員237人であり、当射水地区の271人の対象者の87.45%の回答率があり、その中で入所希望をする者78人、通所希望者44人、一時利用者が24人でありました。管理運営の立場や経営上の観点から想定すると、入所者規模は100人以上が望ましいと言われています。1987年に厚生省は老人ホ−ムを含む社会福祉施設の設置及び運営に関する基準について、精神薄弱者福祉法、精神薄弱者福祉法施行規則、精神薄弱者援護施設基準などを改正する省令を出しました。この省令で初めて「収容」から「入所」に変わったのであり、これまで「収容」が平気で使われてきていたのであります。やっと障害者や老人が被収容者から入所者に変わり、ようやく社会一般に通用する言葉に置き換えられたのは、ほんの5年前であります。健常者が営んでいる生活を障害者や高齢者も当たり前におくるノ−マライゼ−ションの精神は、ややもすると概念を当たり前に暮らすことと解釈し、特別の政策は必要ないという程度に理解される恐れがあります。
 社会生活を営む上で制約となる身体的・精神的なハンディを持っている者が、それを理由として差別され分断・隔離されることを克服する政策こそ、この施設に今一番必要とするところなのであります。今までの、地域から孤立した閉鎖的な環境を経て、身近な地域で暮らせる開放的な社会でのいろいろの機会での平等であります。施設の特色を持たせることが大きな課題であり、施設の抱えている問題は精神薄弱者援護施設の改定がなされたものの、施設の基準にとらわれてそれぞれの居室の狭さや閉鎖的なプランニングが目につくのであり、管理部門、診療ぶ門、家族宿泊などを持つ管理・診療棟、そして日常生活訓練の場である食堂や児童寮、成人寮などの居室棟、社会復帰のための治療・訓練・指導が一体に行われる学習指導室、共同作業場、体育館、運動場などの教育・訓練・指導棟、そして将来には授産施設棟などの施設計画には、二重障害を持つ者や障害の程度によりいろいろな創意工夫が要求されるのであります。また、地の利を生かしての民間企業などの障害者雇用にも特色を持たせることも大きな課題であります。特に設計段階において、特色ある精神薄弱者更生施設の建設にはブロックプランを決める上で敷地の立地条件が最も大きく左右されるのであります。施設の性格からいって地元住民の理解と協力が不可欠であると考えています。生活の場面での障害者は、保育や教育、雇用、レクリェ−ション、移動、買い物などが今まで排除されており、その結果、健常者と異なった生活のリズムを余儀なくされています。一班般社会での一人の人間として自然な交わりが必要であります。開かれた施設として住民からも支援いただける施設づくりを目指すときに、今までの地域の閉鎖的な山間部より、人目につく開放的な市街地がのぞましいと思いますが、所見があればお聞かせください。
 建設目標が平成6年頃と聞いているが、今後起こり得る社会福祉法人の設立や土地取得、実施設計、工事着工の段階が予想される中で、土地手当てや施設の建設費などに大きな財源を必要としています。福祉施設建設促進委員会の専門的意向を十分尊重して、また関係市町村のトップリ−ダ−として新湊市としても応分の財源協力をしていただくよう、これまで以上に積極的に取り組んでいただけるものと思うが、県の厚生部次長でありました角谷助役より所見があればお聞かせください。


 それでは再質問させていただきます。

 臨港道路堀岡線の550メ−トルについては、地元自治会の要望も十分尊重していただきますことを要望しておきます。第1点目の、神通川左岸流域下水道事業の処理水の有効利用で、建設省が進めている総合アメニティ−のアイディア事業についてであります。今答弁をいただいた事業は、多分国の第四次全国総合開発計画、四全総の下水道水緑景観モデル事業のようでありますから、県と協議いただき、採択されるよう実施に向けて御努力いただきますよう要望しておきます。
 そのほか、建設省所轄の重点投資などの支援措置の講ずるたくさんのモデル事業もあるようですから、十分御研究いただきますようお願いいたします。昨日の夜8時過ぎにテレビをつけますと、偶然にもNHKで「障害者の日、あなたと一緒に働きたい」という番組が目に飛び込んできました。ちょうどきょうの原稿を見直していたときであり、非常に心に残った言葉がありました。「障害者の姿やその仕事での作業を見て、簡単にわかったと言わないでください。わかったという言葉でその人を見ないでください。その人の動きや話し方でハンディがあると片づけてしまわないでください。それはその障害者の人格をも見失ってしまう」ということでした。
障害者や老人にもいろいろの方がおられますが、健常者の中にもいろいろの方がおられるという事実であります。企業での障害者の受け入れの中で、人間の競争意識より、働くことを障害者と健常者がともに分かちあえる社会づくりが必要であるということでした。
 先ほど、角谷助役より精神薄弱者更生施設の建設に向けて前向きの答弁をいただき、本当にありがとうございました。タイムスケジュ−ルの中で建設目標が平成6年とすると、おそくとも平成5年末には土地の手当てをする必要があると思うが、再度お尋ねをして私の質問を終わります。
 041209

(1992年12月9日 新湊市議会議場)





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