射水市議会議員 菊 民夫 です。

令和元年9月予算特別委員会質問要旨

a menber of the Imizu City Assemble Tamio Kiku

質問1
 ポートセールスについて! 
   令和2年も海王岸壁客船バース発着のクルーズ船を誘致せよ!    



質問要旨
1)ポートセールスについて!
  ①クルーズ船受け入れ強化を図るための取り組み状況について!
   ・誘致にあたっての見えてきた課題はあるか!
   ・誘致活動が進んでいる港と、誘致活動これからの港、 どっち!
  ②ターゲットと考えられる船舶(日本船&外国船)について!
  ③海王岸壁に寄港する客船の歓迎行事を実施(寄港地)について
  ④港湾施設利用料や入港料について!
  ⑤日本海側拠点港(外港クルーズ部門)の選定港の優先的整備について!
                              (答弁) 港湾・観光課 中川課長
2)景観計画(県の景観審議会について)
                              (答弁) 都市計画課 吉田課長


<まえおき>
 2016.06の予算特別委員会でも「平成30年に開港50周年事業について」パワーポイントを使って、 日本丸、パシフイックビーナス、飛鳥2と、小型クルーズの誘致等を提言してきた。 昨年は、開港50周 年事業として日本丸を富山新港の海王岸壁から出航し乗船したことは心に強く残った。 県議会の県土整備 観光委員会で報告された富山県の2018年観光地別に海王丸パークが3位にに入り、入り込み数110万3千人 (9.6%)が報告されています。私はメジャーは黒部アルペンルートか世界遺産の合掌造りと思っていた。  今議会中にも、海王岸壁から、ぱしふい っくびーなすで函館クルーズ(9/9~9/11)に2回目の乗船 をしました。 そこで質問に入ります。

  ●県議会の県土整備観光委員会で報告された。2019.9.6(北日本新聞)
   *2018年に富山に宿泊した外国人299,721人
   *観光客入り込み数35,762,000人
    2018年観光地別
     1、富山富岩運河環水公園  225万6千人(▲10.3%)
     2、ひみ番屋街       120万6千人(1.8%)
     3、海王丸パーク      110万3千人(9.6%)
     4、立山黒部アルペンルート 98万1千人(5.6%)
     5、五箇山(世界遺産)    67万人(▲5,6%)
    2018年県内の訪日外国人
     1、台湾 94,762人
     2、香港 36,677人
     3、韓国 32,671人
     4、中国 30,602人
     5、タ イ 11,156人

  ●参考資料リンクへ
    ・8月対馬の港は9割減(北日本新聞190925)
    ・風に吹かれて対馬国15.10
    ・クルーズ船の拠点港整備(北日本新聞170119)
    ・語り継がれるもてなし神話(日本経済新聞170428)
    ・クルーズあらたな人の流れ(日本経済新聞170422)
    ・予算特別委員会161220
    ・予算特別委員会160623


① クルーズ船受け入れ強化を図るための取り組み状況について!
 (寄港回数を増やすために:客船誘致活動の取り組みにみる富山新港「クルーズ船寄港地」の認識度)
 港湾行政で、新年度予算に みなとまちずくり事業費4,439千円が計上されています。その中で、「客船誘致 を促進する」・「海王岸壁に寄港する客船の歓迎行事を実施する」と。 昨年は富山新港には、クルーズ船 は2回の寄港、今年は1回と、開港50周年記念事業を境に毎年、この港からの出航を望むものであります。 その為のポートセールスの実情をお尋ねしておきます。

 ●何をアピールするか!
   ・クルーズ船社や旅客船事業者、船舶代理店、旅行会社、全国の港湾管理者へポートセールス
    (クルーズ船社・旅行会社と寄港地とのパートナーシップ)
   ・日程の短さが売り
   ・寄港地で観光にいかない乗船客のためのメニュー
    (観光ボランテイアガイドと町歩きするプログラム:3時間程度)~料亭で食を楽しむ
    (地場産業を紹介するツアー、ミニツアークルーズ~内川遊覧)
   ・乗船客が寄港後、すぐに帰ってしまうのでは経済効果は少ない。
    (前後に一泊してもらえる知恵を絞ることが大きな課題)
   ・自転車の貸し出し、電動カート、レンタカー!観光タクシー
    (fr-wiでの町歩きアプリの導入・5分の渡船景観等:3時間程度)
   ・渡船場と万葉線ドラえもん電車
   ・タクシー観光の助成
    (教育を受けた観光案内運転手の養成)
   ・神戸港外国人旅行者の市内誘客促進に観光バスの助成、最大3万円、ツアーの推行時間3時間以上
    であること、レンタカーに対しては参加者8人以上(例)。
   ・国際客船ターミナル建設?(港湾企業者で立地)~将来像


② ターゲットと考えられる船舶(日本船&外国船)について!
 方や、客船が大型化していくなかで、20万トン級の大型クルーズ船受けいれに万葉2号岸壁が整備されまし た。 現在、海王丸岸壁客船バースは推進7.5m・岸壁220mと、乗客は500人以下、1万~3万トン前後の、 中/小型の豪華客船の寄港地で、さらなる岸壁の延伸が課題である。
   ターゲットは、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなすの誘致に全力を尽くせ!

にほん丸 ぱしふいっくびーなす 飛鳥Ⅱ
  1、乗客2,500人以上、10万トン以上の大型客船が多い
  2、乗客500~2,500人、5~10万トン前後の船が多い
  3、乗客500人以下、1万~3万トン前後の、中/小型の豪華客船

<日本人のクルーズ人口>
 2018年の日本人のクルーズ人口は、外航クルーズ人口が21.5万人(前年比9.1%増)、国内クルーズ人口は 、長期の外航クルーズが増加したことにより、相対的に国内クルーズが減少した結果、10.6万人(前年比 10.2%減)となり、合計は過去最多の32.1万人(前年比1.8%増)。

日本の中/小型の豪華客船 2019.9
No客船名重量(t)客室数長さ(m)幅(m)岸壁必要長さ
1飛鳥Ⅱ50,142872名(436室)241.029.6海王岸壁260m(延伸)
2ぱしふぃっくびいなす26,518696名(238室)183.425.0海王岸壁220m
3にっぽん丸21,903532名(184室)166.624.0海王岸壁220m
4ガンツウ(尾道)3,013*名(19室)瀬戸内クルーズ



20万トン級の大型クルーズランキング! 2019.9
(1912年 タイタニック号 4万6,328トン)
No客船名重量(t)客室数
1シンフォニー・オブ・ザ・シーズ 22万8,000
2ハーモニー・オブ・ザ・シーズ 22万5,282
3アリュール・オブ・ザ・シーズ 22万5,282
オアシス・オブ・ザ・シーズ 22万5,282
5MSCメラビリア 17万1,5985,714名
6オベーション・オブ・ザ・シーズ 16万8,666
アンセム・オブ・ザ・シーズ 16万8,666
クァンタム・オブ・ザ・シーズ 16万8,666
9ノルウェージャン・ジョイ 16万8,666
10ノルウェージャン・ブリス 16万8,028
*ダイヤモンド・プリンセス 11万5,8752,706名

  ◇2018年、クルーズ船で日本船寄港回数ランキング
    順位  港湾名      回数
    1位 ベラビスタマリー 122回 (尾道港;ガンツウ)
    2位 横浜港      98回
    3位 神戸港      69回
    4位 宮島港      62回
    5位 福山港      48回

  ◇2018年、クルーズ船で外国船寄港回数ランキング
    全国139港(10万トン:37港)
    順位 港湾名     回数
    1位 博多港     279回
    2位 那覇港     243回
    3位 長崎港     220回
    4位 横浜港     168回
    5位 平戸港     143回
    6位 神戸港     136回
    7位 ベラビスタマリーナ 122回
    8位 佐世保港    108回
    9位 石垣島     107回
    10位 鹿児島港    100回


③ 寄港する客船の歓迎行事の実施については!
  (年に1、2回の対応の寄港)

 欧米クルーズ船の間で、日本に寄港した際の歓迎や岸壁周辺の「お・も・て・な・し」は他国にはなく 独自の対応として知られている。客船を誘致する各港は、入港や接岸時の「もてなし」の歓迎のマンネリ化が目立つ。 船舶代理店、旅行会社のポートセールスで担当者に「港湾施設の各種スペックや料金について、すでに 何度も資料をもらっているので話してもらわくても構わない。こちらが知りたいのは次の寄港でツアー に盛り込める新たなものはないか!(日経新聞2017.4)」の問いかけである。

   ・中央分離帯に歓迎の「のぼり&フラッグ」:臨港道路東西線・奈古の浦
   ・クルーズ船の寄港が「地元の祭り」として定着できないか!市民も乗船客も一緒に楽しむ。
   ・寄港をツアーに盛り込める新たなものはないか~ありきたりの観光地巡りではなく、景観風情。
   ・外国人ボランテイア通訳(寄港地としての対応)
   ・停泊(6~12時間)し、街の中心部を観光を楽しめるリバークルーズも興味あり!


④ 港湾施設利用料や入港料について!
 伏木富山港のコンテナ取り扱い個数が平成26年をピークに減少傾向が見られるがその理由は把握しているか! 港湾施設利用料で、今回乗船したぱしふいっくびーなすの係船岸壁および桟橋で外航船舶以外の船舶が係留時 間が12時間以内の船舶は1トンにつき5円99銭で159,000円、入港料1回につき内航船舶1円35銭で36,000円。 これは港湾管理者が決めるのか! 姫路港のポートセールス推進協議会のパンフでは

    ・ロシア極東航路、韓国航路、中国航路、中国・韓国航路、ロシア極東RORO船航路
      *平成26年82,065 TEU    20フイートコンテナ換算
      *平成30年74,386 TEU    (6,0961×2,5908×2,4384)
                        twenty-foot equivalent unito
           <中国・韓国航路伸び悩み>


⑤ 日本海側拠点港(外港クルーズ部門)の選定港の優先的整備について!
 富山新港発着クルーズ(伝統文化と食)、推進7.5mから9m掘り下げる工事の着手BR> と岸壁の延伸220m~280m 浮桟橋でも(函館)! 日本海側拠点港(外航クルーズ部門)選定港として新規 に国(国交省港湾局・北陸地方整備局・伏木富山港湾事務所)への働きかけ。 県から国に陳情!! 延伸60mの岸壁にアンカー?

●平成23年4月には港湾法改正(格上) 国と県の直轄
  特定重要港湾(23港)   昭和61年
  国際拠点港湾(18港)   平成23年 4月 同時に
  日本海側拠点港(19港)  平成23年11月 〃
   *日本海側の総合的拠点港(5港:伏木富山港・新潟・下関・北九州・博多)
     1、国際海上コンテナ(10港:)~機能別
     2、国際フェリー・国際RORO船(7港:)~機能別
     3、外航クルーズ/・背後観光地クルーズ(5港:) ~機能別
       「小樽港・伏木富山港・舞鶴港」、「金沢港」、「境港」

     「小樽・伏木富山港・舞鶴港」3港の取り組み。 平成27年調査(国交省) H22~27
  1. 地元大学と連携し英語・中国語・韓国語版のクルーズマップを作成。移動式WIFI導入。(小樽港)
  2. 知事による海外船社へのトップセールスを実施。(伏木富山港)
  3. 環日本海クルーズ推進協議会(小樽港、秋田・船川・能代港、京都舞鶴港、境港)において、海外 船社幹部の招請を実施し、環日本海クルーズを推進。(伏木富山港)
  4. 国際ふ頭で大型客船に対応した係船柱の整備、ふ頭内への消費税免税店の出店 。第2ふ頭で休憩 スぺースや観光案内・特産品の販売などのおもてなし機能を持つターミナル施設の供用を開始。 (舞鶴港)
    < 上記の取り組みの結果、寄港回数増加があったことが報告されている>
  リンク先
  ・2019年小樽港クルーズ船寄港予定(産業港湾部港湾室)
  ・2019年 京都舞鶴港 クルーズ客船入港予定表(舞鶴市役所産業振興部 みなと振興・国際交流課)


●富山新港寄港・発着(北陸地方整備局港湾空港部調べ)      富山  金沢  新潟
  *H.26.06~ぱしふいっくびーなす(ワンナイトクルーズ寄港)  2回
     .10~ぱしふいっくびーなす(日本一周寄港)
  *H.30.05~ぱしふいっくびーなす(日本一周寄港)        2回(8)  44   13
     .06~にほん丸(隠岐クルーズ発着)
  *R.01.09~ぱしふいっくびーなす(函館クルーズ発着)     1回(4)   53   15
                                            2019.8/8

●類似港の特色
  ・日本海拠点港(外航クルーズ部門)
  ・釣り文化振興促進モデル港(全国13港指定) 支援!
  ・「みなとオアシス海王丸パーク」~Cea級グルメ 平成15年設立(登録数130) 支援!
  ・インバウンド対策協議会(地域活性化の取り組み)
     インバウンド(Inbound)とは、外国人が訪れてくる旅行のこと
  ・産業振興用地(産業ゾーン・物流ゾーン・クルーズエリア)


●リンク先
  ・日本海拠点港(国交省)
  ・日本海側拠点港(日本港湾協会)
  ・みなと一覧(国交省)
  ・伏木富山港HP(富山県土木部港湾課)
  ・伏木富山港湾事務所(北陸地方整備局)
  ・金沢港寄港予定表(金沢港振興協会)
  ・新潟地域振興局(新潟港湾事務所)




質問2
 景観計画(県の景観審議会について)!
   富山県はなぜ市町村の景観団体を指導しない!    



質問要旨
2)景観計画について
 9月1日の新聞報道で、再整備された「砺波市の駅前広場」について県の景観審議会が街路樹木の伐採や 舗装の色に批判的な意見があったことに、砺波市長が反論している記事があった。 市長が言っていること は、私はもっともだと思った。私も、景観条例制定に向けて長い時間をかけて都市計画課と議論してきた が、県任せでなく、市町村が自ら景観計画をつくり、景観団体となることの必要性を感じた。  又、県土木部建築住宅課では県議会では富山県景観審議会が開催い、景観広告大賞や景観づくり重点地域 の指定等が諮問されている。景観広告大賞については、 審議会は有識者(7人)で構成され、過去5年間に 設置された野外広告物に「富山県景観案 広告ガイドライン」の趣旨にそったものを知事賞として景観広告大賞を贈っている。 先日、「景観計画」について愛媛県の今治市を訪問した。どうして景観団体に移行したのかと聞くと、県が 積極的に推し進めてきた結果、計画遂行には市町村に温度差があるものの全て景観団体となっている。富山 県は遅れているなと感じた。当局の見解をお聞かせください。

   第9回富山県景観審議会の概要(参考資料)
    富山県景観審議会 平成19年7月25日(水)
    景観づくり重点地域の指定等について(諮問)



   質問を終わります。


(2019年09月26日 射水市議会予算特別委員会室 CATV放送/ネット配信 所要時間質疑応答40分)





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