編集後記 1997.09  自民市連広報


 平成五年七月の衆議院選挙で過半数割れして以来四年ぶりの単独過半数の回復を新聞が報じた。まだまだ過半数を超えても安定政権にはつながらず自民党は三党体制を維持していく構えである。しかし過半数が超えたからと言ってそのまま『責任ある政治』につながるとはどうしても思えない時代にはいったのではないだろうか。共産党以外は、その時の党の理念や政策の違いが見えずオール与党化している。あげくの果て当選した後、政党の違いで競いあった他党にすんなり入党する代議士がいるのである。その地域のお家の事情があるにせよ、国民にすんなり受け入れられないはずであります。下の口では政策の違いはなく人物本位と嘯き、上の口では勢力を伸ばす為の数として動き説得にまわる姿は酷刑に映る。 我が市議会の議運の中でも数の為に生き残りをかけ、連携する相手を間違えた会派もあります。これも又数である。民主主義のルールの数に振り回されない強い政治姿勢が必要であると思うが。来春を待しかない。(菊民夫広報部長記)

 

 
編集後記 1996.09  自民市連広報


 戦後50年が過ぎ、立党40年という党の歴史で『責任ある政治』を支えるのは政策であります。小選挙区という一人を選ぶ制度の下では、人物より政党が優先されます。新しい創造への生みの苦しみの中で、各政党間の政策の違いを連立で克服しながら、大きな政治の海原を今も漂流し続けているのであります。国民が今一番強く追い求めているものは、経済回復、政治の信頼回復、そして治安の安全回復のできる、強いリーダーシップの政党であります。これからの政治は、国民にとってわかりにくい政党は益々嫌われ、受け入れられなくなってきます。行き先不透明な日本丸がこのまま迷走し続けるなら、自民党が日本の将来の夢を託せる政党であることを、力強く国民に訴えなくてはいけないのであります。次期小選挙区で国民の前に党の理念と政策を誠実に訴え、信頼を回復すべき大きな課題のもとに党員・党友の結束と拡大を図らねばならない重大な時であります。今この機会を逃すことはできないのであります。日本の将来にとって(菊民夫広報部長記)