風に吹かれてベルギ−紀行
ギルドハウスの街 BRUSSELS
1995.11



 【T 世界で最も豪華な広場グラン・プラス】 ブリュッセル

グラン・プラス広場の中央に高さ96メ−トルの市庁舎(1402年建造フランボヤン様式)  国土のオランダ同様3分の2が海抜100m以下の低地帯である。ベルギ−の人口1,026万3千人(2001年) 。面積32,545km2。首都ブリュッセル。人種はゲルマン系・ラテン系で言語はオランダ語・フランス語・ド イツ語。宗教はキリスト教・カトリックである。

 ブリュッセルは15世紀の半ばにヨ−ロッパの交通の要衛として商業都市として発展した街である。 街の歴史は979年にまでさかのぼる。商人や職人の街として栄える(ギルド)が、周辺強国には地の利の良さや経済力 が魅力となり、14世紀後半にフランスの支配下に置かれ、その後、オ−ストリア、スペイン、オランダに 約300年にわたり支配された。ベルギ−王国が独立したのは1814年(ウイ−ン会議)である。1830年に独 立宣言(フランスの7月革命の影響)。第一次、第二次世界大戦後、ドイツより開放された。現在、立憲君主 制をとり 二院制である。日本皇室とベルギー王室間の人的交流が盛んに行われている。

最も年をとった市民、背丈50センチの小便小僧(1619y) ●首都ブリュッセルは五角形の環状道路に囲まれたエリアのほぼ中央にグラン・プラス広場(上記写真)が ある。
 市内交通は環境にやさしいメトロと色も鮮やかな黄色いプレメトロ(地下を走るトラム)が走る。 15世紀後半には、商人たちはギルドを形成し巨万の富を得た栄えた。権威を競い合うように建てた豪華な 邸宅やギルド・ハウスがいまも縦110m、横70mの石畳のグランド・プラス広場にその姿をとどめてい る。1402年に建てられた市庁舎や、1515年に建てられた王の家(市立博物館)。現在、洋品から塗装工・建 具・製粉・ビ−ル博物館などが当時の繁栄を偲ばせる。
 380歳を超えるブリュッセルで最も年をとった市民「小便小僧」もその歴史を刻む。

【ギルド:guild】 11世紀頃、中世ヨーロッパの都市で発達した同業者組合。経済力を持った商人を中心に 商人ギルドが結成された。都市内部の商業独占や他都市との通商上の利権確保をはかった。13世紀には親 方・職人・徒弟の徒弟制度を基盤とした手工業ギルドが生まれた。市場確保・競争排除・販売独占などを通じ て発達し、自治都市の形成に大きく貢献した。16世紀以降衰退した。

ブリユツセル公園前の王室(18世紀、レオポルド2世の建造)
王宮の前にて 1995.11.16

 10年前、五声会メンバ−で初めてヨ−ロッパ(ベルギ−・フランス)を視察。1995年11月15日。 成田発9時55分。12時間余りかけてブリュッセルに。その日の夜、グラン・プラス広場近くのレストラ ンで夕食。ム−ル貝を注文。一人前の多さにメンバ−圧倒。その後散策。グラン・プラス広場のライトアッ プされた夜景がとても綺麗。黄色いトラムが中世都市にとけ込んでいる。初めて見るヨ−ロッパの中世都市と街並み保存に感激。  2005.1.11(回想 By Tamio)

1.石畳のグラン・プラス広場(縦110m×横70m)とギルドハウス spacer 2.市庁舎 spacer 3.環境にやさしいトラム spacer 4.グラン・プラス広場へ通り抜け(ア−ケ−ド街) spacer 5.サンカンテネ−ル公園に建つ凱旋門(ロワ通り)

黄色いトラムが走るブリッセルの街並み(中央3) 1995.11
◇番外編*ヨ−ロッパのトラム 2004.11◇


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