風に吹かれて大英博物館
The British MUSEUM
2014.10



 【T 大英博物館 】

T 大英博物館前にて 2014.10.9撮影/takahasi.H  コレクションの前身は1759年(江戸中期 宝暦9年)に、医師ハンス・スロー卿の収集品を中核に、R.コットン文庫、R.ハリー文庫を合わせて創設された世界で最古の博物館で入館料は創設時から無料で、年間500万人以上が訪れる。 1823年から4年間にわたり建築家R.スマーク卿により設計(古代ギリシャ風のフアーサードを持つ建物)され、館内は94の展示室から成り、「古代イギリス」、「コイン・版画・素描」、「中世ルネッサンス」、「西アジア」、「古代エジプト」、「ギリシャ・ローマ」、「東洋美術」、「大英図書館」、「臨時展示場」の9分野で構成されている。

エジプトの象形文字 ロゼッタ・ストーン/撮影 kikutamio  8号室の紀元前5世紀頃のパルテノン神殿と彫刻は圧巻。21号室の紀元前7世紀のアッシリア宮殿のレリーフ。メインホール横の25号室のナポレオン軍が発見した、エジプト象形文字解読の手がかりとなった「ロゼッタ・ストーン」の展示とエジプトのミイラも興味深い。私は、人類の歴史と文明の遺産を数多く見てきた、ルーブル美術館(フランス)、ベルガモン博物館(ドイツ)、そして今回大英博物館(イギリス)も見学する事が出来た。MUSEUMは戦前戦後を通じて色々の時代背景のなかで所蔵品が守られ、そして展示方法も工夫されてきた・・・人類のルーツ再発見。


    世界有数のMUSEUM
  1. ルーブル美術館(フランス)にリンク 1995.11
  2. ベルガモン博物館(ドイツ)にリンク 2004.11
  3. 大英博物館(イギリス)にリンク 2014.10

 T・大英博物館祭壇フリーズ   T・大英博物館祭壇フリーズ   T・大英博物館祭壇フリーズ  T・大英博物館祭壇フリーズ   T・大英博物館祭壇フリーズ
大英博物館の祭壇・パルテノン神殿 古代美術コレクション

金貨:ベルガモン博物館所蔵/撮影 kikutamio 金貨:大英博物館所蔵/撮影 kikutamio





 U・ギリシャ建築物(ベルガモン博物館)イオニア式  U・ギリシャ建築物(ベルガモン博物館)イオニア式  ギリシャ・パルテノン ドリス式   ギリシャ・パルテノン イオニア式を加えたドリス式  V・古代ロ−マのミレトス市場門 BC120年(写真提供ベルガモン博物館)
ヘレニズム・ギリシャ建築 & ローマ建築の比較


 ●「建築史講座」イオニア式の柱は,柱頭の左右に垂れ下がる渦巻形の装飾が最も顕著な特徴である。柱身 はドーリア式よりも細く(高さは直径の9倍),条溝はふつう24本。下部には柱礎(台座)がある。柱上の フリーズは,壁面と突起石とに区画されず,帯状に連続している。ドーリア式が素朴で重厚・男性的である のに対して,イオニア式は流麗で,女性的。“コリント式”は,イオニア式の柱頭の渦巻き形の装飾に代え て,柱頭の周囲に多数の葉の型を上下3段に彫刻している点が特徴。そのほかの点はイオニア式と同様である が,全体としてさらに華麗な感じになっている。



 【U 古代エジプト】 初期王朝(BC.3200年)〜グレコ・ローマン時代(BC.30年)

1、大英博物館 2、大英博物館 3、大英博物館 「人間像の最古の創造」
 古代エジプトの美術は、大自然のなかに原始的生活をしながら人類が次第に自分の姿を意識してゆく過程をへて出現した、最初のもっとも偉大な美術である。大自然の絶大な力や生命力をはじめはいろいろな符牒や動物の姿で表していたろうし、それがやがて自分ら人間の姿で感じるようになって、堂々たる人間像を具現する。人間像がエジプト美術の中核である。この点では古代ギリシャ美術の先駆をなし、ギリシャ人はこれから少なからず影響を受けた。古代エジプトの人間像は、人間の永遠像であり、まず第一に神々であり霊であり、永遠の姓名に満たされた神秘的生活物体であった。だから、永遠不動の姿勢をして、現実の人間界に超然として立つ。そこで彫像は学者が「正面性」となづけた一定の左右対称性の形式をまもって、最後まで動揺しなかった。 この正面性の形式は、古代エジプト美術を貫いている幾何学形と結ぶゆく。正三角形、正方形、円形といったものが、いかに古代エジプト人の人間像や動物像の形態をを決定している。この人間像の魂をいかすための自然主義と人間像の形態を構成さすための、幾何学とが、古代エジプト美術を支えている二大期柱であると考えられている。 (世界美術3エジプト/講談社抜粋)

4、大英博物館 5、大英博物館 6、大英博物館 7、大英博物館










【V バビロンの遺跡】

 バビロンの市壁(英国博物館所蔵)   バビロンの市壁(英国博物館所蔵)   バビロンの遺跡はバグダッドから南に約130kmのところ。20世紀初頭にドイツ人コルデヴァイが発掘。 紀元前7世紀から6世紀頃の栄えた新バビロニア王国の遺跡。バビロンはもともとシュメール人が建設した 都市にセム系のアムル人が進入して紀元前1890年頃に王朝を開いたとされている。これが「目には目を」 で有名なハンムラビ法典(古バビロニア王国)である。


 ●イシュタル門の彩釉煉瓦 西南アジア(バビロン)
 大英博物館所蔵(英国) & ベルガモン博物館の比較(独国)
 ベルガモン博物館(中・右の画像)の西南アジア館内に、紀元前6世紀。新バビロンの時代の「イシュタル門」が龍や牡牛 をかたどった彩色煉瓦で復元されている。門をくぐり抜けると、高さ12.5メ−トル、幅8.0メ−トル 、総延長30メ−トルの「行列通り」に続く。
 門の正式な名前は「イシュタル・サ−キパト・デビシャ(イシュタルは敵を征服する女神)」という名前 である。ライオンはイシュタル女神の聖動物(天空の女帝)として崇拝されていた。

 バビロンの市壁(大英博物館所蔵)/撮影kikutamio   バビロンの市壁復元の彩釉煉瓦(ベルガモン博物館)BC6世紀   バビロンの市壁復元の彩釉煉瓦(ベルガモン博物館)BC6世紀/撮影kikutamio 
   大英博物館 2014.10.10                ベルガモン博物館2004.11.13




大英博物館所蔵

T.Museum L(15/s) U.Museum L(15/s)


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