Date: 2005-05-27 (Tue)
ロ−カル・マニフエストの新聞報道に思う
■ 政治家の公約・馴染まないマニフエスト地方議員連盟結成
Date: 2005-05-26 (Thu)
■執行権のない地方議員はマニフエストを作れるか!
5月23日の北日本新聞報道に「マニフエスト地方議員連盟結成〜普及へ500人参加」の見出しである。地方分権が進むなかでの権限の委譲が明確になってくる。当然、全国都道府県知事、市町村長の権限が強くなり多選(二期8年〜三期12年)に対して国会でも論じられてきた。我が富山県知事石井隆一も昨年の知事選でマニフエストを作り選挙を戦った。執行権を持つ首長とそれをチエックする議会を「車」にたとえ「車の両輪」と称してきた。私も含め、その地方議員が果たして「マニフエスト」を作れるかである。国政選挙は小選挙区制度での政党選挙(立候補1人)でありマニフエストは非常に分かりやすい。知事や首長選挙は保守系での一騎打ちもありえるが選挙で1人を選ぶ為執行権を持つマニフエストはそれなりに理解できる。
しかし、地方議員選挙は様相が違う。定数があり1人を選ぶのではない。当然、選挙で1人1人公約(政策)を掲げ市民に訴えてきた。オ−ル与党になりがちな地方選挙は地域密着型による人物選挙となる。選挙区の大きい小さいはあるにしても、同じ地盤から二人、三人と出る可能性がある。政策集団としての所属会派でマニフエストを作り立候補したとしても新人であれ多選議員であれ選挙では互いのライバルである。ましてや同じ地盤で二人が競合しマニフエストを掲げた選挙は、政策の違いがわからず、その人物の好き嫌いの選挙に終始する。地方選挙も常日頃政策選挙でありたいと思っていても、市民のレベルはそうではない。政策のみを掲げた選挙は市民又は後援会(運動員)から敬遠される節がある。最後は選挙は1人1人の真心を掴む選挙であればおのずと「どぶ板選挙」で良いとなる。予算の執行権は首長にある。地方議員がロ−カルなマニフエストを作ったとして最大会派であれ少数会派であれ政策を掲げ首長との論戦(異なる意見)で市町村を変えていくことに憤りを覚える。それなら首長に立候補すれば良いことになるのではないか。議会民主政治は賛成多数が民意を捉えているかが重要である思う。議員生活15年を迎えた今もなお市民の代表として執行権の伴わない政策に奔走している毎日であ。
●私の基本施策 平成元年9月(選挙公約)〜初心忘れず(議員の公約はアバウト)
●政策はホ−ムペ−ジから 平成14年3月
●プロフイル(略歴)
■ロ−カル・マニフエスト推進地方議員連盟の素顔
マニフエストがなくても議会改革はできる。選挙前に会派を作り条例提案や議会運営の改革策などを掲げて競うことに余り魅力が感じられない。その先行事例が今年6月の東京都議会議員選挙においてローカル・マニフェストの作成されると聞くが!・・・その街を良くしていこうと選挙に出た。直面する地域の問題を将来に渡って遺恨を残さない事に奔走してきた。議会改革をマニフエストで争ってもその公約は議会運営委員会での全会一致の原則の中で過半数を超える最大会派に委ねられる。議員間の問題ではなく当局との政策論争であり、政策の違いに対しての軌道修正をも辞さない覚悟が大切と思うが・・・。11月1日の合併を控え競合する他の候補と「地域での街づくりに関する政策(提言)」の違いを明確にしたいと思っている。本当に自分が必要なのか自問自答の毎日である。(爆笑)(^_^;)
『事を論ずるには、まさに己の地、己の身より意見を起こすべし。すなわち着実となす。そうすれば、なにができるか、なにをなすべきかはっきりしてくる。』(松下村塾:議論のための議論が上手で、得々としている者がいる。しかし実行したためしがない。こういう人は口舌の徒であって、誰からも信用されなくなる。) 各々、自分の立場で何ができるか考え論じる事が大切。それを忘れて、一足飛びに天下の大計を論じていても空論になる。議員は議員としての活動着実となす!
・早稲田マニフエスト研究所
・マニフエスト最近の動き