リバースモーゲージとは。
Date: 2006-12-13 (Wed)
■生活保護世帯に融資制度導入
厚生労働省は資産を持つ65歳以上の生活保護世帯(4万世帯)に支給をやめ自宅担保による生活費を融資する新制度(リバ−ズモ−ゲ−ション)を導入する案がまとまった。欧米では広く普及している制度で、生活費を借り入れるため持ち家を担保に入れた高齢者に対し、死亡後に住宅を売却して返済する仕組みである。自宅評価額が500万円以上の世帯で一ヶ月の貸付額(評価の70%)は生活扶助基準額の1.5倍以内で、融資限度額に達した時点で生活保護に切り替える仕組みである。融資は国3/4・都道府県1/4で貸付金利は年3%か銀行の長期プライムレートの内低い方の金利が適用される。この制度が導入されることで年間数十億生活保護費が抑制される。
この制度は多くの問題を含んでいる。団塊世代が60歳を迎え高齢化社会が加速する中で、国民年金生活者(上限7万5千円/月)より生活保護者の方が優遇されているところに不公平を感じている一般市民は多いのである。家族はいるが援助をしてもらえない65歳の一人暮らし、土地の資産はあるが収入が年金(遺族年金を含む)だけ。その年金も国民年金だとしたら最悪である。その困窮している年金生活者より生活保護者が優遇されていれば問題だと国民の声が大きいからである。制度そのものの目的趣旨が違うことは承知しているのだが・・・!わかっていても愚痴が飛ぶ。最後は年金一元化が大きな政治課題であることは言うまでもない。