信貴山縁起(しぎさんえんぎ)第3巻

   [年代] 平安時代 12世紀後半
   [法量] 紙本着色 縦31.7p
   [作者] 不詳
   [所蔵] 奈良 朝護孫子寺蔵 国宝
   [解説] 第3巻「尼公の巻」信濃国から出て来た尼公が、都にのぼる途中
         、道行く老人に事情を話し、命蓮の消息をたずねている場面。


絵図:日本の美術2/絵巻物より

 一遍聖絵(いっぺんひじりえ)第7巻

   [年代] 鎌倉時代 正安元年(1299)
   [法量] 絹本着色12巻48段 縦38p
   [作者] 法眼円伊筆
   [所蔵] 東京国立博物館 国宝
   [解説] 時宗の開祖一遍の伝道の生涯を描く。
         鎌倉期の日本各地の風景や民衆の生活を描写。赤い鳥居が美し
         い詩情をたたえている。


絵図:原色日本の美術より

 歌仙絵 住吉大明神の祭神

   [年代] 鎌倉時代
   [法量] 佐竹本
   [作者] 不詳
   [所蔵] 東京国立博物館蔵
   [解説] 住吉神社の祭神の系脈について記載され新古今集に収めてある
        和歌が記されている。

絵図:日本の美術96/歌仙絵より

 西行物語絵巻(十一の八) 熊野路、八上王子の祠(ほこら)

   [年代] 鎌倉時代 13世紀
   [法量] 紙本着色 縦30.2p
   [作者] 不詳
   [所蔵] 大原家蔵・徳川黎明会
   [解説] 西行は吉野山から熊野路に進み、八上の王子の前で和歌を詠み、
         垣に結びつけようとしている。八上王子の祠(ほこら)や鳥居・
         垣の紅があざやである。熊野路の春の一こま。平安末期風景。


絵図:日本の美術49/物語絵巻より

 男衾三郎絵詞(おぶすまさぶろうえことば)

   [年代] 鎌倉時代 13世紀後半
   [法量] 紙本着色 縦29.2p 一巻六段
   [作者] 不詳
   [所蔵] 東京 浅野長武氏蔵 重文
   [解説] 男衾三郎絵詞。昔、武蔵の国に吉見二郎、男衾三郎という兄弟が
         いた。兄弟相前後して大番勤に京に上がったが、吉見二郎は山
         賊にあって再期を遂げる。吉見の家来の家綱が主人の首を国に
         持ち帰ろうとして急いで清見の関にきて、少し休むと、海の中
         に観音の姿が見え吉見の首に光を放った。

絵図:日本の美術49/物語絵巻より

 春日権現験記絵を拝見する特別被見台(ひけんだい)

   [年代] 鎌倉時代 延慶2年(1309)
   [法量] 六曲屏風状縦41.9p 横196p 
   [作者] 
   [所蔵] 春日大社蔵
   [解説] 特別に拝見するために被見台

絵図:日本の美術203/春日権現験記絵より

 春日権現験記絵 晴雅、母とともに春日若宮で今様をうたう

   [年代] 鎌倉時代 延慶2年(1309)
   [法量] 絹本着色全20巻93段 縦41.5p
   [作者] 絵所預の高階隆兼筆
   [所蔵] 宮内庁蔵
   [解説] 藤原氏の氏神である春日神社の創建と霊験の数々を20巻の絹絵に
         描いた大作。図は、一の鳥居で生まれた晴雅が観修寺の雅宝僧都
         に仕えることになり母と春日社に参拝して大明神の許可を願った。
         大明神の託宣はなく今様をうたうよう要望された。

絵図:日本の美術203/春日権現験記絵より

 春日権現験記絵 白河院、春日社に参拝

   [年代] 鎌倉時代 延慶2年(1309)
   [法量] 絹本着色全20巻93段 縦41.5p
   [作者] 絵所預の高階隆兼筆
   [所蔵] 宮内庁蔵
   [解説] 藤原氏の氏神である春日神社の創建と霊験の数々を20巻の絹絵に
         た大作。図は、寛治7年(1093)3月、白河院は春日社に参拝した。
         上皇描いが参詣されている間、二の鳥居付近で随行した人々がた
         むろしてまっている。その雑然とした雰囲気が伝わってくる。小
         さな祠に春日灯籠・春日鳥居がある。

絵図:日本の美術203/春日権現験記絵より

 春日権現験記絵 永久春日詣時神託事(第2段) 

   [年代] 鎌倉時代 延慶2年(1309)
   [法量] 絹本着色全20巻93段 縦41.5p
   [作者] 絵所預の高階隆兼筆
   [所蔵] 宮内庁蔵
   [解説] 図は、知足院が春日社に参拝した時、11、2歳の児童がけだかい
         姿になった童子より神託を受ける。右に弊殿がみえる。

絵図:日本の美術203/春日権現験記絵より

 春日権現験記絵 後徳大寺府事(第5段) 

   [年代] 鎌倉時代 延慶2年(1309)
   [法量] 絹本着色全20巻93段 縦41.5p
   [作者] 絵所預の高階隆兼筆
   [所蔵] 宮内庁蔵
   [解説] 図は、後徳大寺左大臣、祭使の中に忍び込んで春日社に詣でする
         場面。左参道に春日造見世棚形式の末社が2棟見える。

絵図:日本の美術203/春日権現験記絵より

 不動利益縁起 安倍清明の祈祷

   [年代] 鎌倉時代末
   [法量] 
   [作者] 不詳
   [所蔵] 東京立博物館蔵
   [解説] 智興の病気平痣を祈って、安倍清明が願い文を読むところ。
         祭壇に御幣を立て供物器を並べ天板全面に「色紙絵馬三枚」が
         興味深い伏す場面。

絵図:日本の美術96/歌仙絵より

 松崎天神縁起(松崎本) 世尊寺阿闍梨仁俊

   [年代] 鎌倉時代 応長元年(1311)
   [法量] 松崎本 第4巻(全六巻三十八段) 重文
   [作者] 不詳
   [所蔵] 山口 坊府天満宮蔵 重文
   [解説] 松崎天神縁起。菅原道真の一代記、およびその死後の神人として
         の霊験談、ならびに松崎神社の創建由来を描いている。
         此の図は、世尊寺阿闍梨仁俊が、鳥羽院の女房に女心ある由中傷
         されて、北野天満宮に参篭祈請したところその報いでかの女房は
         裸で狂い舞った。

絵図:日本の美術49/物語絵巻より

 北野天神絵巻(弘安本) 女房狂乱

   [年代] 鎌倉時代 弘安元年(1278)
   [法量] 弘安本断簡乙巻 2巻
   [作者] 不詳
   [所蔵] 東京国立博物館蔵
   [解説] 女房狂乱。世尊寺阿闍梨仁俊に対し、女心あるよしの狂言を鳥
         羽院の女房が申したてた。仁俊は北野天満宮に籠って無実を訴
         え和歌を詠んだところ、その女房は半裸で手に錫杖をふって踊
         り歌い狂乱状態になった。院より召し出された仁俊は、不動の
         慈救うの呪文を唱え、女房を覚醒させ、院から薄墨という馬を
         賜った。

絵図:日本の美術49/物語絵巻より

 北野天神縁起(伊保庄本) 霧島盗衣

   [年代] 南北朝時代 応永10年(1403)
   [法量] 
   [作者] 不詳
   [所蔵] 出光美術館蔵
   [解説] 待賢門院女房(津田本系下巻のみの零本)
         女房の北野祈請により、雑仕霧島が盗衣を被って現われ院御所
         を狂舞するところ。


絵図:日本の美術299/絵巻北野天神縁起より

 北野天神縁起(英賀応永本) 下巻 仁和寺西念(北野参篭図)

   [年代] 南北朝時代 明徳2年(1391)・応永2年(1395)
   [法量] 
   [作者] 不詳
   [所蔵] 兵庫・英賀神社蔵
   [解説] 仁和寺池上の西念が北野に百日参篭、冥助により往生を遂げる話。
         図は、北野参篭九十三日目師匠の僧を呼んで神のお告げのあった
         ことを語る場面。


絵図:日本の美術299/絵巻北野天神縁起より

 北野天神縁起(英賀応永本) 下巻 綾子託宣

   [年代] 南北朝時代 明徳2年(1391)・応永2年(1395)
   [法量] 
   [作者] 不詳
   [所蔵] 兵庫・英賀神社蔵
   [解説] 西京七条二坊に住む多治比の女綾子に託宣がありそれにより、
         家のそばに小祠を建てて祀った。図は、多治比家と小祠を描
         いている。
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絵図:日本の美術299/絵巻北野天神縁起より

 隆房卿喞艶詞絵(たかふさきょうつやことばえ)第5段

   [年代] 南北朝時代 明徳2年(1391)・応永2年(1395)
   [法量] 縦25.3p
   [作者] 不詳
   [所蔵] 大阪・幸福相互銀行蔵
   [解説] かえらぬ恋いを神仏に祈らんと隆房は神詣をする。
         ここは北野天神の社頭、被衣姿の女達があちこちに見える。
         祈りから非情の雨がふり出し、隆房の心を一層暗くした。


絵図:日本の美術48/白描絵巻より

 北野天神縁起(菅生応永本) 下巻 太郎丸託宣

   [年代] 南北朝時代 応永34年(1427)
   [法量] 
   [作者] 不詳
   [所蔵] 大阪・菅生神社蔵
   [解説] 天慶9年、近江国比良宮称宜良種の7歳になる男子太郎丸に右近馬
         場に遷りたい旨の天神の託宣が下った。図は、近江国比良宮に
         おける託宣の場面。


絵図:日本の美術299/絵巻 北野天神縁起より

 慕帰絵詞 紀州玉津島明神に参詣(第7巻・第1段)

   [年代] 南北朝時代 観応2年(1351)
   [法量] 紙本着色10巻 縦32.0p
   [作者] 飛鳥井雅康・文明14年(1482)の補作
   [所蔵] 西本願寺蔵
   [解説] 慕帰絵詞は西本願寺第三世法王、覚如の一代記を描いた。
         図は、覚如が明神の神木に紐でつないだ1対の白・黒2面の絵馬
         を掲げひれ伏す場面。

絵図:日本の美術92/絵馬より

 天橋立図 雪舟筆

   [年代] 室町時代 1501〜1500
   [法量] 紙本墨画 縦89.3p 横169.0p
   [作者] 雪舟筆
   [所蔵] 京都国立博物館蔵 国宝
   [解説] 日本三景の一つ。丹後(京都府)の天橋立。
         橋立の対岸に切り戸の文殊の多宝塔、成相寺の伽藍。


絵図:日本の美術299/絵巻 北野天神縁起より

 北野天神絵巻(上宮長禄本) 第2巻 時平呪詛図

   [年代] 室町時代
   [法量] 
   [作者] 土佐光信筆
   [所蔵] 上宮天満宮蔵
   [解説] 左大臣時平は菅公を陥れようと無実の讒奏をし、種々の奸計をめ
         ぐらした。図は、時平が光卿・定国卿・菅根卿らといんぼう謀
         議し、陰陽寮の官人を使って呪詛を行うところ。


絵図:日本の美術299/絵巻 北野天神縁起より

 北野境内内図 北野天満宮・経堂

   [年代] 室町時代
   [法量] 墨画(1〜2尺)
   [作者] 狩野松栄筆
   [所蔵] 常磐山文庫
   [解説] 京名所の絵は、求めに応じ都土産として郷里に持ち帰ったと推察
         される。当時、扇面画が流行していた。神社境内には松林が多い。


絵図:日本の美術132/職人尽絵より

洛中洛外図屏風 北野天満宮・経堂

   [年代] 室町時代
   [法量] 墨画(1〜2尺)
   [作者] 狩野直信筆
   [所蔵] 上杉本
   [解説] 京名所の絵は、求めに応じ都土産として郷里に持ち帰ったと推
         察される。当時、扇面画が流行していた。神社境内には松林が
         多い。


絵図:日本の美術132/職人尽絵より

 宗達 源氏物語関屋澪標図 6曲1双

   [年代] 江戸時代 17世紀初頭
   [法量] 紙本金地著色 縦152.2p 横355.6p
   [作者] 法橋宗達筆
   [所蔵] 静嘉堂文庫
   [解説] 住吉社頭における源氏主従と右上の海上に浮かぶ明石の君の舟と
         (澪標図)。白い砂浜と松林。鳥居・橋がリズミカル(関屋図)。


絵図:原色日本の美術14/宗達と光琳より

 伊勢物語絵巻模本(異本) 住吉明神と業平

   [年代] 江戸時代 (平安時代・鎌倉・室町・江戸)
   [法量] 最終段 異本
   [作者] 不詳
   [所蔵] 東京国立博物館・和泉市久保惣記念美術館
   [解説] 住吉明神と業平の対面の様子が描かれている
         住吉の浜・鳥居・松が描かれている。海岸に近い住吉明神の松
         が綺麗である。


絵図:日本の美術301/絵巻 伊勢物語絵より

 伊勢物語絵巻模本(嵯峨本) 神の斎垣(いがき)

   [年代] 江戸時代 (平安時代・鎌倉・室町・江戸)
   [法量] 第71段 嵯峨本
   [作者] 不詳
   [所蔵] 東京大学図書館
   [解説] 神聖な神の斎垣まで越えてしまいそうと、斎宮の積極さが描かれ
         ている。

絵図:日本の美術301/絵巻 伊勢物語絵より

 宮島八景画帳 厳島神社

   [年代] 江戸時代 1794年
   [法量] 絹本着色 縦34.4p 横4605p
   [作者] 長沢芦雪筆
   [所蔵] 広島 保田家
   [解説] 煙霧のうちに浮かび上がった厳島神社。

絵図:原色日本の美術301/南画と写生画より

 新板浮世絵 亀戸天満宮之図

   [年代] 江戸時代
   [法量] 新板版画
   [作者] 北斎筆
   [所蔵] 墨田区 P・モース・コレクション
   [解説] 亀戸天満宮之図。

絵図:日本の美術367/北斎と渇飾派より

 「都名所図会」所載の吉田社図

   [年代] 江戸時代 安永9年(1780)発刊
   [法量] 
   [作者] 都名所図会 巻之三
   [所蔵] 国立国会図書館蔵
   [解説] 「都名所図会」所載の吉田社図。

絵図:日本の美術129/中世の神社建築より


【草岡神社奉賛会】
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