沽券状(うりけんじょう) 伊勢神宮文庫  明応8年(1499)




    (古文書:翻刻テキスト)
  定永代沽却(こきゃく)渡申 道者の事[韓古帳]
   越中国在所ハ ほうし津、明神、つばたへ
                てらしま山田やしき今蔵文一えん

   右依有急用之子細直銭
   伍貫文ニ中郷かまやや左ヱ門二郎殿
   江今蔵ひやえ殿沽渡処 実証明白也
   若天下一同之儀候共 此沽券至ハ不可有違乱煩者也
   依後日状如件

   明応八年つちのとの 十二月八日 打助太郎
         ひつし            今蔵ひやへ

                       口入者之助七(印)




【 沽券状解説 】
 沽券状(うりけんじょう)とは、動産、不動産取引で契約内容を確認した証書。
売り渡し証文のことを言う。売り手が買い手に渡す証書。
沽却(こきゃく)とは売却のこと。

室町末期に、明神の名が見える。



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