下賀茂神社 賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)に祭る玉依姫命(たまよりひめのみこと)


  下賀茂社は奈良中期の天平末年〜天平勝宝2年(750)頃に成立したとされる。長元9年(1036)に21年に一度造替をする制が定められたが行われていない。現在の本殿二棟は文久3年(1863)、他の社殿は寛永5年(1628)の造替である。

 「山城国風土記」の逸文では玉依姫命が鴨川で水遊びをしていると、上流から丹塗矢(にぬりや)が流れてきた。その矢は、実は大山咋神(おおやまいくのかみ)の化身で、拾って帰り部屋に飾っておくとやがて身ごもった。そうして産まれた男の子が上賀茂神社の祭神の賀茂別雷神(かもわけいかづちじん)である。


賀茂御祖神社東本殿:写真は原色の日本美術提供
東本殿は流造で浜床を配している(国宝)

 玉依姫命は神の子を産んだことで子孫繁栄、又、母神の玉依姫命が下鴨神社に祀られ、子が上賀茂神社に祀られていることから、二社は一対で母子神信仰があるとされる由縁である。玉依姫命の姉の子、鵜葺草葺不合神(うがやふきあえずのかみ)との間に生まれたのが初代・神武天皇(誕生)である。



神の系譜
山幸彦
性別:♂
穀霊神、稲穂神
豊玉姫命(姉)
性別:♀
水の神、聖母神
玉依姫命(妹)
性別:♀
水の神、聖母神
大山咋神
性別:♂
山の神
賀茂別雷神
性別:♂
治水神、農業神

上賀茂神社祭神
鵜葺草葺不合神
性別:♂
農業神
玉依姫命(姉)
性別:♀
水の神、聖母神

下賀茂神社祭神
初代・神武天皇誕生
(BC.660)


  1. 初  代・神武天皇(即位:BC. 660〜 585)母が下賀茂社の御神体
  2. 第50代・桓武天皇(即位:AD. 781〜 806)山城国遷都
  3. 第59代・宇多天皇(即位:AD. 887〜 897)菅原道真の娘嫁ぐ。中央集権。
  4. 第60代・醍醐天皇(即位:AD. 897〜 930) 宇多天皇の子。中央集権に反発。
  5. 第73代・堀河天皇(即位:AD.1086〜1107)
  6. 寛治4年(1090)、堀河天皇、京都加茂神社に不輸田745町歩寄進された。
      越中倉垣庄に30町歩神領となる。
  7. 北朝第4代・後光巌天皇(即位:抹消)安堵状
  8. 第100代・小松天皇(即位:AD.1382〜1412)安堵状


【草岡神社奉賛会】
Copyright© Kiku tamio Office 2007

| HOME |