風に吹かれてギリシャ紀行
アクロポリス 街の高い場所
1999.2



 アテネの守護神女神アテナを祭るパルテノン神殿(完成BC438) 
【T パルテノン神殿】
 現在、ギリシャの人口1,043万人。面積日本の0.4倍。主な宗教ギリシャ正教である。乾燥性地中海風土の中で日本の縄文弥生と言われた時代から、さらにさかのぼる紀元前443年に古代民主政が成立していた。
  古代ギリシャの国家形成にあたって王政・貴族政・僣主政・民主政と社会体制を変えていくが、いつもその政治思想の根底に民主主義的色彩が横たわり、独自の都市国家ポリスを発達させていた。土地は地理的山脈によって細分されるため、農業より海上交易に経済の基盤を求めた。政治体制は「アテネ」「コリント」「スパルタ」「テーバイ」「イオニア」の諸都市が時代を経ても、ポリス的性格は常に保持されていたのである。
 古代ギリシャの文明が再評価されたのは13世紀末以降のルネッサンス期である。

A.156mの断崖に建つパルテノン神殿 B.ドリス式の(シ-マ・コロナ・フリ-ズ・柱頭) C.屋根(当時下地の根太は木材) D.柱身  E.パルテノンの復元図 F.ドリス式オ−ダ(左)・イオニア式オ−ダ(右)
アクロポリスパルテノン神殿(BC438完成)

エレクテイオン・コライ(乙女の柱廊) B.C.412〜406  私は古代遺跡の都市空間の構成を見るにつけ、まだ美術史では古典時代と呼ばれていた時代に理想の実現がまだ未成熟な時に、調和のある幾何学の簡素な配置に圧倒されてしまいました。特に古代においてアゴラの広場の市民の生活空間は自然発生した物ではなく政治的意図の中で造られた事を、視察を通して実感しました。市においても内川のウオータフロントを通して、コミニテイイ広場や円形網元劇場の発想も活かして見たいものだ!首都アテネ130万都市、古代遺跡の中で町並 みは時間が止まって見える。ただ経済の遅れがすごく目立ったのが印象的な視察であった。



 ヘロデス・アッテクスにより創設(寄付)されたオデオン劇場(5000席) 2世紀  spacer  スタデイオン(オリンピック競技場) 1896年修復  spacer  古代ロ−マ時代最古のデイオニソス・エレウテレウス劇場(17000席) BC5世紀 
アテネ共和国の民主主義がテ−マ(戯曲・演劇・)


  1. 視察建造物
    • アクロポリス1:前門プロプユライア,パルテノン神殿(柱・屋根)
    • アクロポリス2:エレクテイオン,神殿,イロデイオ音楽堂,デイオニソス劇場,
    • アクロポリス3:ヘフアイステイオンと古代アゴラ,
    • 第1会オリンピック競技場,アテネ大学,etc..
    • エ−ゲ海に浮かぶエギナ島・イドラ島,エギナ島のアフアイア神殿,


エ−ゲ海に浮かぶイドラ島(ピレウス港から3時間15分)〜エギナ島




【U エギナ島のアフアイア神殿】 The City & its Monuments
アフアイア神殿  神殿は神の家であり、信仰のよりどころであった。エギナ島に建つ女性の守護女神「アフアイア神殿」は 、遺跡発掘調査の結果、紀元前580年の建築物の上に、紀元前5世紀に建てられた。正面は6本の柱、側 面は12本のドリス式神殿である。
 アルカイック時代の神殿の建築様式は紀元前7世紀に端を発している。 ドリス式神殿の平面図は前室(プロナオス)・神像を修めた神像安置室(室内聖域)を含む神の家(ナオス)。ナ オスから聖所(アデュトン)に通じていた。後方には宝庫(オピスト ドモス)があった。柱は基壇の上に直接立てられ、柱頭は簡素である。ア−キトレ−ヴは平らで、その上部にあ るフリ−ズは屋根の木製の垂木(梁)をかくしているメト−ブ(浮き彫りがこらされた石版)とトリグリフ(3本 の縦溝又は縦棒を有する矩形部分)細分される。

アフアイア神殿





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