すもも・プルーン (英)Plum (仏)Prune
1 科 名 バラ科

2 原産地
   日本スモモは中国
   西洋スモモはヨーロッパ・西アジア

3 品種名
   スモモ:ソルダム、ビューティー、大石早生、サンタローザ
   プルーン:サンプルーン、バープルアイ、プレジデント、トレジディ、アーリーリバー、スイートワン、オパール
4 旬
   日本スモモ   8月上旬〜下旬
   プルーン    8月下旬〜10月上旬

5 見分け方
 ・果皮の色づきが良く、果肉が少し柔らかい弾力のあるものを選ぶ。

6 特 徴   

スモモ 日本スモモ

西洋スモモ→この中のドメスチカスモモがプルーン

乾燥に適した西洋スモモをプルーンと呼んで分けているが、最近は生食用プルーンに人気がある。

7 栄養成分
 ・酸味はリンゴ酸、クエン酸
 ・ペクチンが多い。
 ・プルーンは、鉄・カルシウム・カリウムが多い。

8 効能・薬効
 ・食物繊維が多く、整腸や便秘予防に効果。
 ・鉄分は貧血予防にも効果。
 ・酸は疲労回復に効果。

9 利用方法
 ・生食・ジャム・ジュース・ゼリー・果実酒

10 貯蔵方法
 ・低温貯蔵に適した温度は3℃、湿度85%。30日程度の貯蔵に耐える。
 ・果実の軟化は20℃で最も進み、着色も早いが、30℃では遅れる。

11 その他(たとえ・ことわざなど)
 ・「酸い桃」が語源といわれる。、 
 ・「桃李物いわざれども下おのずから蹊(みち)をなし」:徳のある人は何を言わなくても人が集まってくる。
 ・「ももを投(おく)り、すももを報(かえ)す」:親密な交際を意味する言葉。
 ・「李下に冠を正さず」:すももの木の下で冠を整えようと手を上げると、すももをとっていると疑われるのでやめた方が良いということ。

落葉果樹に含まれる機能性成分とその機能

樹種 主な機能性成分 生体機能
リ ン ゴ・ナ シ ポリフェノール類 抗酸化作用、消臭作用
血中コレステロール低下作用
血圧降下作用、発ガン防止、抗う触作用
食 物 繊 維 整腸作用、大腸ガン予防作用
血中コレステロール低下作用
血糖値抑制作用、ナトリウム吸収抑制作用
ソルビトール 便秘予防、腸内有害菌抑制
ビタミン・ミネラルの吸収促進
フロリジン ブドウ糖吸収阻害
核果類
(モ  モ)
(ア ン ズ)
(プルーン)
ポリフェノール類 リンゴを参照
アミグダリン 鎮咳・鎮静作用
ケンペロール 利尿作用
β−カロチン 発ガン防止、心臓病の予防
ソルビトール リンゴを参照
アントシアニン 抗酸化作用、眼精疲労回復
ブドウ ポリフェノール類 リンゴを参照
レスベラトロル 抗酸化作用、抗ガン性
ベ リー類
 ブルーベリー
 ラズベリー
 クワなど
アントシアニン 核果類を参照
カキ 食物繊維
β−カロチン
ケルセチン
リンゴを参照
発ガン防止、心臓病の予防
ガン細胞増殖抑制、抗ウィルス作用
杭アレルギー作用
北海道では収穫不可
(常温)
イチジク フィシン タンパク質分解酵素 北海道では収穫不可
(常温)
キウイフルーツ 食物繊維
アクチニジン
リンゴを参照
タンバク質分解酵素
北海道では収穫不可
(常温)

 ・ポリフェノールは紫外線から植物体を守る
 ・ポリフェノールは虫や病気から植物体を守る
 ・人に対して有効な機能も見つかっている
  (抗酸化性・発ガン抑制作用等)

ブルーンの生果と乾果の水分含量および糖組成)(%)

試料 水分 糖組成 乾物中
ソルビトール
ショ糖 ブドウ糖 果糖 ソルビトール
生 果
乾果A
乾果B
乾果C
79.8
36.1
27.5
34.5
4.3
  0
  0
  0
5.1
20.0
20.8
21.1
2.0
8.6
10.3
12.9
5.3
18.0
20.8
14.6
26
28
29
22