高山寺の宗派について


高山寺は浄土真宗のお寺です
 浄土真宗(或いは真宗)は、親鸞聖人(1173-1262)を開祖とする仏教教団です。この宗名は、親鸞聖人がお書きあそばされた『顕浄土真実教行証文類』(略して『教行信証』)に「真実之教 浄土真宗」等と「真宗」の文字を使われていることから、一般的に「浄土真宗」と呼称されるようになりました。
 しかし、「浄土真宗」という言葉の本来の意味は、親鸞聖人の師である法然房源空上人(1133-1212)が明らかにされた「浄土往生を説く教え」が真実であること、仏説無量寿経に説かれている阿弥陀仏の本願が真実であること、信心ひとつで阿弥陀仏の真実の浄土へ生まれていくことが出来ることを表しているのです。
 仏教は、仏に成る教えです。私たちは、この世で多くの苦しみの中に埋もれています。生まれ生きる苦しみ、病に冒される苦しみ、老いていく苦しみ、そして死んでいく苦しみ。そんな苦しみから脱するため、悟りを開き、仏に成ろうというのが仏教です。ところが、私たちは、なかなか悟りを得ることはできません。正しくは、今現在、私たちのような普通の人が行えるような修行では、とてもとても悟りを得ることなど出来ない、と言うべきでしょう。それでは、私たちは永遠に苦しみの海の中に溺れ続けなければならないということでしょうか。私たちは永遠に苦しみから離れることはできないのでしょうか。いいえ、そんな私たちこそを阿弥陀様が救って下さるのです。溺れていることすらも気付かないような、私たち凡夫こそを救って下さるのが阿弥陀様なのです。
 そう思えば自然と感謝の気持ちが涌いてきませんか。「なむあみだぶつ」と。

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