NEC玉川吹奏楽団

創立40周年記念演奏会

バンドピープル記事(1997年10月号)


Live NEC玉川吹奏楽団 創立40周年記念演奏会

1997.6.29 神奈川県民ホール

ありがとうヤン・ヴァンデルロースト

新曲「ダイナミカ」を感動の初演!

index_photo : Inagaki + Van der Roost + Ano on stage

↑アンコールでは稲垣(Cla)、阿野(dr)の両氏も加わって「フラッシング・ウィンズ」を熱演
Photo : TESMUSICA/田中基重)

index_photo : Van der Roost

↑「ダイナミカ」を初演指揮するヴァンデルロースト氏
Photo : TESMUSICA/田中基重)

 6月29日の横浜は前日までの台風による悪天候が信じられないくらいの好天に恵まれ、神奈川県民ホールには2300人ものお客様に来ていただくことができました。

 第1部は、当楽団音楽監督の稲垣征夫の指揮によるクラシック・アレンジのステージでスッペの「美しきガラテア序曲」とバルトークの「舞踏組曲」(磯崎敦博編曲)を演奏、特にバルトークは頻繁なテンポの変化や変拍子の練習に苦しみましたが、何とか無事に?演奏を終了、満員の聴衆を前にメンバーもいささか緊張気味の開演となりました。

 第2部は、いよいよヤン・ヴァンデルロースト氏の客演指揮による自作の「トッカータ・フェスティーヴァ」と「プロヴァンス組曲」を演奏。稲垣氏もクラリネットで演奏に参加し、この辺から緊張もとれてきてサウンドも絶好調! 最後は当団創立40周年を記念するヴァンデルロースト氏の新曲「ダイナミカ」の初演となりました。

 指揮者の初演にかける意気込みがバンド全体に伝わり、自分たちでも信じられないようなエネルギッシュな演奏となりました。

 第3部は、プロ・ドラマー阿野次男氏を迎えてのポップス・コーナー。まずは「星条旗よ永遠なれ」をジャズ・アレンジした「スーザズ・ホリデー」、そして今年の注目新譜「SMAPメドレー」、さらに阿野氏の火を噴くプレイにのってラテン・パーカッションが大爆発の「ジャングル・ファンタジー」と立て続けに演奏しました。

 バルトークでは、???だった一般聴衆も大興奮のうちにプログラムを終了。しかし、これで終わったわけではありません。アンコールでは再度ヴァンデルロースト氏が指揮台に登場し、稲垣氏がクラ、阿野氏がドラムに入ったところで、会場に向かって「アンコール! フラッシング・ウィンズ」とスピーチすると、会場の女子学生からは悲鳴が・・・・(やっぱりフラッシング・ウインズって人気あるんですね)。阿野氏がドラムで加わった演奏はまさに「きらめく風」が会場を吹き抜けていくような快演となりました。

 さらに会場にむかって日本語で挨拶(サヨナラ!)のあと、「リクディム」の第4舞曲を猛烈なスピードで一気に演奏し、会場からの「ブラボー」の声と鳴りやまない拍手の中で演奏会を終了しました。

 会場に来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。これからも「がんばる職場バンド」NEC玉川をよろしくお願いします。

鈴木英雄(NEC玉川吹奏楽団マネージャー)

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