1920年代のアメリカでたいへん人気のあったデューク・エリントン楽団が、それまで流行していた「スウィング・ジャズ」とはひと味違ったカラーを打ち出して成功を収めたのがこの曲です。
デューク・エリントン楽団のトロンボーン奏者ファン・ティゾールはプエルトリコ出身で、デューク・エリントン楽団に中米のリズムを持ち込んだ人でした。「キャラバン」は、キューバを中心とした中米のダンス音楽にアフリカの雰囲気をあわせた「アフロ・キューバン」というスタイルをジャズと結びつけた最初の名曲として広まり、現在でも、いろいろな楽団が独自のアレンジで演奏しつづけています。
'70年代以降、アメリカではトランペットやトロンボーン等の金管楽器(ブラス)を加えたロックバンド「ブラス・ロック・グループ」が流行しましたが、名曲「キャラバン」は、その代表的グループ「シカゴ」によっても演奏されました。本日は、この「シカゴ」によって演奏された「キャラバン」を磯崎敦博氏の編曲により吹奏楽でお届けします。
(未出版)
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1998 Shoji Kaneshige, Manager, The Band of NEC Tamagawa
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