ヘンリー・マンシーニは、1924年アメリカのオハイオ州クリーブランドに生まれました。20代の頃から編曲家として活躍していましたが、1952年から58年の間ユニバーサル映画の仕事に就いたことから映画音楽の分野でその類希なる才能を発揮しました。1961年には「ムーン・リバー」(『ティファニーで朝食を』、アカデミー主題歌賞とグラミー賞最優秀歌曲賞を同時受賞)、'62年には「酒とバラの日々」、「小象の行進」(『ハタリ!』、グラミー賞最優秀器楽編曲賞受賞)、'63年「シャレード」、'64年「ピンクパンサー」とヒット曲を連続して発表しました。
シャレードの原曲はオードリー・ヘプバーン主演によるサスペンス映画の雰囲気を盛り上げるようなスロー・バラードですが、本日の演奏では、細かいリズムに、このゆったりとしたメロディが乗ったジャズアレンジでお聞きください。
編曲の今泉有規男は、ジャズ・トランペッターとしての演奏活動や、ラテン音楽の研究などの豊富な経験を生かした斬新な吹奏楽編曲を発表し、独特のブラスサウンドを追求する異色の存在として注目されていましたが、惜しくも早逝しました。
(出版:有規男音楽事務所)
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1998 Shoji Kaneshige, Manager, The Band of NEC Tamagawa
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