手作りのホームページにこだわる理由

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工藤一幸税理士事務所ホームページ

 

私がホームページをはじめた’97年は、まだホームページソフトが出回りはじめた頃で、それ以前にホームページを作成していた人たちは、HTMLタグを直接打ち込んでいた時代だったんですね。ですので、同業者のホームページ数も少なく、おそらく当時で数十件から百件を超えた程度だったのだろうと思います。

税理士業界も、インターネット化が当時遅れていた業界でもあったし、業界での広告規制の問題もありました(その後広告規制は撤廃されました)。ですので、当時はあまり宣伝くささのないホームページを作ることが、センスのいい税理士事務所のホームページだったような気がします。

その後、ホームページ作成会社による外注でのホームページ作成も徐々に増えてきました。独自ドメインの取得も簡単になったのは何年前だったかな、このときは電話やメールで独自ドメインの取得を勧めるセールスがけっこうありました。まるで、独自ドメインがなければ商売の信頼度が低くなるというセールストークまでありましたよ。

独自ドメインに移行しなかったのは、費用の問題もありましたけど、わざわざプロバイダーのホームページアドレスを変えることはなかろう、と思ったからでもあります。大手プロバイダーを使っていれば、安心感もありますし、ウィルスその他セキュリティなどの、チェックは万全だろうと思ったからでもあります。そのうちプロバイダーでも直接独自ドメインを扱うようにはなったようですけど、ともかくアドレスは変えたくなかったので、’97年8月にオープンしてから、1回も変えていません。

それと平行してか、その後だったか記憶にはないのですが、ホームページを外注に任せて、SEO対策もやってくれるというセールスが多かった時代がありました。これは今でも多いですね。

よその事務所のホームページを見ると、デザインも立派で、書いてあることもカッコ良い。これには食指が動きましたけれど、逆の発想をしました。そのうち周りは外注の立派なホームページだらけになり、どれも同じように見えるだろう。だから逆を行って拙くても手作りのホームページの方が目立つのではないかと。自分で自由なときに自由なことを書いたりできますしね。

SEO対策をやっていると大々的に宣伝をしながら集客していった会社もありましたけれども、それに飛びついた人たちは、最初は検索エンジンの上位に表示されましたが、その後消えてしまっています。検索エンジンもアルゴリズムはどんどん変わっていくので、形のないものにお金を支払うようになる感じですよね。私のところも「税理士事務所」で検索して、何もしないでも最高で全国10位以内に入っていた時期もありました。

基本的には固定客の割合が多く、ネットの集客に常に張り付いていなければならないという状況でもないせいか、この10年、比較的淡々とホームページ運営をしていたように思います。「税理士日記」も書きやすくて(守秘義務があるので記録的に書いているだけですが)4年半ほど続きましたし、電子申告はもちろん推進してますけど、ホームページのように手作りの味わいでお客様とお付き合いができたらいいな、と考えています。実際に経理のチェックや税務申告書の作成のための元となる部分は、人的作業の経験の積み重ねの部分が多いです。

最近はホームページ作成業者の方からかなりの頻度で電話がかかってきますけど、それなりに現在も集客効果はあるので、すべてお断りしています。そんなわけで、「手作り」の方針で今後もやっていきますので、宜しくお願いします。

 

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