【暫定公開】2000-02-08
【更新】2000-03-22

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【アイオーデータ PK-K6H400/98の解析】
アイオーデータ製CPUアクセラレータ、PK-K6Hシリーズに使われているゲタが、最近のロットでは少し設計が変わっています。設定可能な電圧が変わり、コンデンサも増強されています。
今回、PK-K6H400/98を入手することができたので、解析してみました。
写真1が「PK-K6H400/98」のゲタです。CPUや電源ケーブルは外してあります。

ゲタ←写真1◆PK-K6H400/98のゲタ

以前のPK-K6シリーズとの識別点は、ゲタの裏側の印刷にあります。
PK-K6H400/98のゲタの場合、裏面に「9908 PK-MK6-98」というシルク印刷があります。

裏側←写真2◆PK-K6H400/98の裏側

型番←写真3◆シルク印刷を拡大

ゲタからCPUを外すと、CPUソケットの内側に6連のディップスイッチがあります。このうち、スイッチ1、2はCPUコア電圧の変更、スイッチ3、4、5はクロック倍率の変更、スイッチ6はA20マスク機能の設定です。

電圧の設定は以下のようになっています。なお、コア電圧が2.4VのCPUが搭載されたロットの場合、設定可能な電圧が異なっているので注意してください。
また、このゲタは設計上、OFF-OFF、またはON-ONに設定することは想定されていません。

SW1  SW2
OFF  OFF  1.5V
OFF  ON   2.2V
ON   OFF  2.8V
ON   ON   3.6V
クロック倍率の設定については、以下のとおりになります。この一覧表はAMD K6シリーズに対応しています。

BF0  BF1  BF2
SW3  SW4  SW5
ON   OFF  OFF  x2.0 (旧コア)
ON   ON   OFF  x2.5
OFF  ON   OFF  x3.0
OFF  OFF  OFF  x3.5
ON   OFF  ON   x4.0
ON   ON   ON   x4.5
OFF  ON   ON   x5.0
OFF  OFF  ON   x5.5
ON   OFF  OFF  x6.0 (新コア)
A20マスク機能の設定は、以下のようになります。A20マスク機能が必要かどうかは機種によって違いますが、このスイッチに限り、設定を間違えてもパソコンやゲタが壊れることはありませんので、自分のマシンがどちらかわからない場合は、両方試してみてください。(逆に、SW1〜5の設定を間違えると、パソコンやCPUが壊れることがあります)
おおまかな分類としては、NEC PC-9821シリーズではOFF、AT互換機ではONになります。もちろん、例外も多数あります。

SW6
ON   A20マスクなし
OFF  A20マスクあり
(情報提供:chibiさん)

今のところ、ここまで。