記事タイトル:グラウンドについて |
グスタフ・レオンハルトのチェンバロ・リサイタル(フィリップスPHCP−9046) に大変美しいパーセルのグラウンドが二曲納められています。 解説の中でレオンハルト自身が 「パーセルはグラウンド・ベースの巨匠だった。彼はこのグラウンド・ベースを 頻繁に、旋律のフレーズの長さがバスのパターンを邪魔するという、新しい融通性をもって 用いた。」 と書いています。私が感じた右手と左手の衝突は、パーセルの意識的な技法だった ようです。[1998年11月7日 22時40分22秒]
説明不足がありました。 グラウンド主題そのものの、分割変装をグラウンド・ブロークン 新しい対主題をデイスカント、その両者の統合した形を ミックス(!)と言います。[1998年11月5日 22時16分11秒]
10月28日の「くらくら日記」で パーセルのグラウンドについていい加減なことを書きましたが。 グラウンドとは全曲を通じて反復されるバスの定旋律上で 展開される一種の変奏曲だそうです。 パッサカリアと同じようなものらしいです。 実際は即興的に分割変奏などもしたらしいです。 クリストファー・シンプソン(1615?−1669) のヴィオール曲などにいくつかの「グラウンドによるディヴィジョン」 があります。 グラウンドとはよく言ったものです。その上に乗る旋律は ディスカント(DESCANT)と言います。[1998年11月5日 22時8分5秒]