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お名前: 七夕の国
いちろうさんその節はどうも
ジャンケレヴィッチ、読んでますよー(わかるかどうかは別ですが・・)
読み終わったら感想を書くつもりです。
ところで
「最良の批評とは、内容への考察を形式の考察の中に溶解せしめる
種類の批評である」(ソンタグ「反解釈」)
とすると、許さんの本はその資格ありと思うのですが・・・
私は沢山の本をその時の気分で併行読書(?)するタイプですが
今読んでいるのは
ご紹介いただいた本の他
「反解釈」
「不協和音」「ベートーヴェン音楽の哲学」
「ショルティ自伝」
「音楽の中の言葉」
「中世音楽の精神史」
「巨匠神話」
「金色のソナタ」
「戦争と罪責」
「日差しの中のバッハ」
「辺境の音」
「クレンペラー指揮者の本懐」
等々です。音楽以外では「日本の近代史」関係が多いですね。
読破する本より、インターネットで買う本の方が多いので
この先どうなるのでしょうか
読んだ本の感想も
ぼちぼちここに書いてゆくつもりです
いちろうさんも
気が向いたときにでも
何か書き込んでください _(_^_)_
[1999年1月25日 2時19分8秒]
お名前: いちろう
こんにちは。ずいぶん前にジャンケレヴィッチの著書を強引に薦めた者ですが…。
偶然ですが、僕も今アドルノの『不協和音』を読んでいるところです。でもやっぱり難解…。
格闘してます。お互いに読み切りましょう!
[1999年1月24日 12時56分50秒]
お名前: 七夕の国
ゲゲッ
著者登場・・・・・・・
断りもなしに、勝手な要約を載せてしまいました
お許しください。
超基本1〜6でクラシックの本質を明晰な論理で規定した後
実践編1・2で具体的な名曲を解剖しながら
クラシック音楽をヨーロッパ精神史の文脈で読み解くという
結構な離れ業を見せていただきました。
難しく書こうと思えばいくらでも難しくなるところを、私のような素人でも
一気に読めるほどの面白さで書き上げておられます。
さすがプロの技です。
また
参考文献が豊富で、興味がかき立てられます。
たとえば
オットー「聖なる者」岩波文庫
アドルノ「不協和音」平凡社
バタイユ「呪われた部分」二見書房
ベンヤミン「一方通行路」晶文社 等々多数 それぞれ
何故面白いかについてコメント付きで助かります。
現在アドルノと格闘中です、何故かソンタグ女史の「反解釈」も読みたくなっ
て一緒に読んでます。(何故だか自分でも不思議ですが・・)
「コレッキリ!実用情報」も盛りだくさんですね
★ホールの徹底解析
★評論家ぶった切り
など誰でも興味津々でしょう。
「お気楽極楽入門書」と言う割には内容が濃すぎる気もしますが
初心者(ちょっと心配だけど・・)からベテラン愛好家まで
幅広く読んでもらいたい本です。
[1999年1月11日 17時56分29秒]
お名前: 許光俊です
その通りです。
[1999年1月11日 6時2分41秒]
お名前: 七夕の国
最近、
許 光俊著「クラシックを聴け!」(青弓社)を読んでとても面白かったので
ちょっと紹介します。
許さんによりますとクラシック音楽はハイドン、モーツァルトに始まりブルックナーで
終わってしまった音楽であり「時代の文化的変種」「文化的な狂い咲き」
と言うことになります。
その理由は読んでもらえば解るのですが、私の独断的解読によれば
クラシックは二元論的世界の統一、一種の弁証法であって(ヘーゲルは見事にベートーヴェンに重なります)
、混沌から調和へのプロセスがその本質なのである。
実はクラシックはキリスト教の没落に対応する代替物として発生したのである。
作曲家は神であり演奏家は神官か巫女でありコンサートホールは聖堂になるのである。
ベートーヴェンはその統一、調和を「人間愛」というキーワードで解決を図った
がシューベルトはベートーヴェンほど単細胞でなかったので懐疑的なまま終わった。
シューベルトの音楽は懐疑の音楽である。
ただ
ブルックナーだけ(もしかしてワーグナーも)は「神への完璧な信頼」という聖なる愚者的奥の手
を使って、見事にそれをやってのけ
、クラシックの弁証法を大ハッピーエンドにして閉じてしまったのである。
さて現代の我々は、とうにそんな「神への信頼」も「調和」も信じなくなっているのであり、
つまりクラシックを理解する前提条件を欠いているのである。
クラシックは結局、娯楽に成り下がってしまった。
見えざる手であろうがなかろうが、何かに向かって調和、解決する原理の存在を
信じられない現代人が演奏し、享受しているものは実は
クラシック音楽と関係のない消費財だということになる。
うーん
そうかなぁ・・・・ 我々はブルックナーの一体何を聴いているのでしょうか・・・
チャイコフスキーからバルトークまで活きの良い切り口で
楽しめます。
ご一読をおすすめします。
(注) 許さんはチェリとヴァントの信奉者でもあります。
[1998年12月19日 0時14分31秒]
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