その1


    一昨日、******センター((株)*********)というところから、私が二年前に契約した通信制の教育講座について、職場に電話がかかってきました。

    「二年間レポートも出していないし、講習会にも出席していないけど、継続は困難ですか。」

    との問い合わせ。まあ、実際問題そのとおりなので

    「無理ですねえ。」

    と答えると、

    「現在の形での教育継続はお客様の負担も大きいかと思いますから、民間教育機関の管理下から切り放して、個人による学習管理体制に移行することができますが、どうしますか。」

    とのこと。こっちとしては、別に契約を解除してもかまわなかったので、別にそれでも良いですよと云うと、

    「それでは、個人管理体制への切り替えにあたりまして、残りの分の教育用資料その他一式をお送りいたします。こちらについては製造原価39万円をお支払いいただくことになります。」

    おいおい。

    いやあ、もう寝耳に水とはこのことです。そんな契約にはなってなかったはずだけど、読み落としたのかもしれない。その教育講座の発行所は有名出版社だったから信用していたけど、販売店は別だったから、教材の中身以外は出版社は全く関与していないのかも知れない。こりゃあ、二年越しでだまされたか・・・・と、この電話を受けていたときはもう頭の中はぐちゃまぜ状態(苦笑)。すったもんだのやりとりの末、

    「現体制を継続することも可能」

    とも云われたのですが、こんな会社とは何れにしろ縁を切りたいと思ったので39万払うほうを選びました。元の契約に記載されていたなら諦めるしかないし、新規に契約させられるのなら口頭でそう云ってもクーリングオフしてやるという判断です。

    その後、支払い方法の説明と原稿を流し読むような挨拶でこの電話は終わり、5分程後に体制切替にあたっての新規の登録番号の通知電話がありました。

    翌日。私は消費者センター等への相談の後、教材発行元の出版社に電話をいれました。前日の電話口では動転していて考え及ばなかったけど、そもそも******センターは、私が元々契約していた会社ではないのです。私の住所やこの講座での教育履歴まで押さえていたので、すっかり関係会社だと思いこんでいたのですが、あまりにも不審です。というわけで、電話で確認をいれてみたところ、なんと

    「当社とは全く無関係の会社だし、契約していただいていた教育講座ともその会社は関係ない。」

    と云うではありませんか。過去にも、会員から******センター絡みでのクレームは届いているが、センター側が会員とのやりとりの中では、教育名や出版社名を口にしないので、訴える事が出来ず困っているとも話していました。

    そして同日午後。職場に******センターより「重要書類」が届きました。中身は「一般旅行取扱主任者養成講座」の登録確認証と契約書他。

    うーん。

    元の教育とは何の関係もないぞ(笑)。
    そんなわけで、詐欺には気を付けましょうというお話しでした。



    補足 そうそう。「一般旅行取扱主任者養成講座」という言葉。上に書いた、「原稿を流し読むような挨拶」のなかで、一応ふれているんですよね。
       電話口では、なんのこっちゃと聞き流してしまいましたが、書類が届いてみて「なるほどそういうことか」と納得した次第です。

    補足2 え?それからどうしたかって?もちろんクーリングオフしました。詐欺師にもその旨を電話で伝えましたが、意外なほどにあっさりと引き下がりましたね。

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